熊野古道と温泉
世界遺産に昨年指定された熊野古道を歩いてみました。熊野古道と呼ばれる道は熊野三山に参拝する人々が利用した参詣道の総称です。
熊野に入る参詣道は次の5つがあります。紀伊田辺から入る中辺路、同じく南紀の海岸沿いに入る大辺路、高野山から入る小辺路、奈良・吉野から入る大峯奥がけ道、そして伊勢から入る伊勢路です。江戸時代は繰り返し熱狂的なブームとなったお伊勢参りのついでに、熊野詣と西国三十三ヶ所観音霊場巡りへと向かう関東地方からの巡礼者が多かったそうです。
熊野三山は「熊野本宮大社」、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社」の三社と「青岸渡寺」及び「補陀洛山寺」の二寺からなり、「熊野参詣道中辺路」によって相互に結ばれています。訪れる人に最も人気がある古道はこの中辺路でしょう。なかでも「滝尻王子跡」あるいは「牛馬王子」(想像以上に小さな石像でした)から「野中の清水と一方杉」を経て熊野本宮大社までの区間と大門坂から那智大社までの石段は熊野古道のハイライトとして良く紹介されます。
さて熊野古道の紹介はここまでにして本題の温泉を紹介しましょう。古道を歩き本宮大社にお参りした後に温泉に入ればまさに極楽気分になれますよ。本宮大社近くでは川湯温泉がお勧めです。 名前の通り大塔川の川原を掘るとお湯が湧き出てきます。無料で楽しめるのも有り難いです。宿をとるなら川湯温泉富士屋あるいは四村川沿いにあり巨大な露天風呂を持つ「わたらせ温泉」をお勧めします。
川沿いに遡れば日本最古の「湯の峰温泉」に至ります。ここの「つぼ湯」(河原の小さな小屋内にある岩風呂)は世界で唯一の世界遺産に登録された浴場だそうです。一度に2-3人しか入れないため、自分の順番が来るのを辛抱強く待つ覚悟が必要です。
那智大社に参拝し那智の滝を見た後はもちろん勝浦温泉ですね。時間に余裕のある方は小辺路沿いにある山峡の十津川温泉や龍神温泉に廻るのも良いでしょう。時間のない方は南紀で一番有名な白浜温泉で旅の疲れを癒すのがお勧めです。また伊勢路で帰る方は志摩温泉、鳥羽温泉、榊原温泉、長島温泉などに立ち寄ってみてはいかがでしょう。
<同行者のコメント> 昔の人はよくこの道を歩いて参拝したものだと感心しました。なかでも那智大社の長い石段と言ったら。古道が好きな我が家の旦那さんは江戸時代に生まれれば良かったかもしれませんね。
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