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2005年11月25日 (金)

ラジオ、事始め

小学六年生の時、クラスで唯一テレビがある医者の息子の家へよく遊びに行きました。目的は日曜日の朝に放送されていた「スーパーマン」です。番組を見たあと、彼が小さなラジオを見せてくれました。ゲルマニウム・ラジオです。こんな小さなものでラジオが聴けるのかと驚きました。それまでラジオといえば座敷の箪笥の上に置かれた大きな木の箱のイメージだったからです。「鐘の鳴る丘」、新諸国物語の「笛吹き童子」「紅孔雀」「オテナの塔」などを良く聴きました。「おらー三太だ!」という番組もあったと思います。

ここからは少し専門的になりますから、技術に興味がない方は飛ばし読みしてください。そのゲルマニウム・ラジオは後になって知るのですが、ミュー同調方式でした。コイルの中に磁性体を入れたり出したりして周波数を変えるやりかたで、小型にできる利点があります。

小学校の図書館でラジオの本を探しました。なかなか見つかりません。やっと探し当てた本にラジオの原理が簡単に書かれています。これなら自分でも作れるかもしれない!お年玉にもらったお金を持ってラジオ屋さん(現在の電器屋さん)に行きました。ゲルマニウム、イヤホン(クリスタル型)、バリコン、そしてエナメル線がほしいと店主に言う。「ラジオを作るのかい?ゲルマニウムはないけど鉱石ならあるよ。バリコンは高いけど・・・」と。「鉱石でも作れるの?安いバリコンは?」と聞く。鉱石は10円くらいだったと思います。親切なラジオ屋さんは古いバリコンを只でくれ、お金は十分足りました。

エナメル線を何かに巻いてコイルにする必要があります。そこで思いついたのは別の友達(家が織物屋)にチャンバラ用として貰った紙の筒です。ちょうど良い太さ。グルグルと適当な回数を巻き付け、バリコン、鉱石(固定検波器)とイヤホンを、本から写した通りに、エナメル線を手でひねってつなぐ。そしてアンテナ線とアース線をつなげば完成のはず!でもイヤホンからは何も聞こえません…。ちゃんと作ったのに!コイルの巻具合がおかしいのかとあれこれやっているうちに何か音が!!バリコンをいっぱい入れた所です。巻数を変えてみると真ん中あたりになりました。ヤッター大成功です。

いろんなコイルを作って試しました。そして最後にはスピーカ(馬蹄形永久磁石のついたマグネチック型)がかすかに鳴るまでに進歩したのです。夜寝る時に枕元に置くとちょうど良い音量。今風に言えばピロースピーカーです。文明堂のカステラのコマーシャルが気持ちよく聞こえます。

大きな音にするため真空管のラジオを作ってみたくなりました。中学に入り廃品回収を手伝ったときに、壊れたラジオが何台もあるのに気が付き、良さそうなものを2台貰いました。これからは手探りです。細長いだるま形の真空管(ST管)の整流管「12F」に蛍光燈のグローランプをつないで実験してみました。本当だ、グローランプの電極は片側しか紫色に点きません。私でもなんとか作れそうな気がしてきました。2台のラジオから部品を外して、雑誌「ラジオ技術」の図面通りに五極管の6C66ZP1をつなげば「並三ラジオ」が完成しました。並三とは再生式の3球ラジオのことです。スピーカが大きな音で鳴ります。でも再生用のつまみを回し過ぎるとハウリング音がピーーーと!!!

DSCF0002その後、並四と5球スーパーにも挑戦。夜になると国内のラジオ局を探して聴きました。受信した日時と番組の感想を書いて郵送するとベリカード(受信証明書)が送られてくるのです。色とりどりのカードは絵葉書のようにきれいです。一杯集めて楽しみました。近所に私よりもずっと大きなアンテナを建てている家が気になります。気弱な私でしたが、意を決し訪ねてみました。それがアマチュア無線にのめり込むキッカケとなります。

<同居人のコメント> むずかしい話はチンプンカンプンです。そのゲルマニウムって、ゲルマニウム温浴と何か関係があるのですか?

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