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2005年12月20日 (火)

ビルマの竪琴

Burma1_2 1976年にビルマ(現ミャンマ)へ行く機会がありました。当時はまだ羽田からの出発です。タイのバンコックでビルマ航空に乗り換えます。自分の荷物を倉庫のようなところで確認する手順がありました。一時間足らずのフライトで到着したラングーン空港はもう暗闇の中、入国手続きではボールペンをチップとして没収されてしまいました。
    
 
 
 
 
 
 
 

ゲートを出るとあちこちから私の荷物に手が伸びます。その中に迎えの人が。地獄で仏の心境に…。ストランド・ホテルにチェックイン。部屋のクーラーが異常な音をたてていますが、そのまま寝ました。翌朝、洗面をしようと蛇口を捻ると赤茶色の水が出てびっくり!こうしてビルマでの滞在が始まりました。(写真 シュエダゴンパゴダ)
 

Burma8_5 Burma4_5 街中は日本で言えば昭和20年代の雰囲気です。女性だけでなく男性もスカートを履いているのには驚きました。 
 
 
 

Burma9_6_2 正しくは「ロンジ」と呼ぶ筒状に縫った木綿の布です。これを履いて腰の廻りで止めます。男性は風呂敷きを結ぶように前で結わえます。女性は折りたたむようにして腰の横で留めます。正装には絹製のロンジもありました。(結婚式に出席した正装の女性たち)

3回目にラングーンを訪れた時には一端のビルマ通気取りです。前から欲しかった「ビルマの竪琴」をオーダーメイドすることに。竪琴を作っている職人さんの家へ行く。乾燥した木を船形に刳りぬいた胴と弦を留めるアームを選ぶ。鹿皮を張って塗装した後に胴の両側にビルマ文字とローマ字で私と家内の名前を入れて貰うことに。塗装が乾くまでに3-4週間かかるとのこと。何とか滞在期間の2週間で仕上げるように交渉する。
 

Burma14_2 帰国する前日に受け取りに行く。黒い胴、朱色に塗った皮や弦を留める紐の赤、そしてアーム先端の金色の装飾が美しい。名前も間違いなく入っています。細部の塗装が少し雑なのは短納期ですから我慢しましょう。残金を支払う。総額は私の当時の月給より遥かに高く、現地人の平均年収の何倍もの金額だったようです。(写真 琴職人と私の竪琴)   
 

翌日、土産に買ったロンジで丁寧にくるんで空港へ。出国手続きにも慣れた私は外貨の使用明細書もしっかりと確認。係官がこれは何だと聞くのでロンジを少し開けて見せると、「これは持ち出せない!!国営の売店で買った証明書を出せ」と高圧的に言う。没収されては大変ですから、持ち込んだドルを交換した現地通貨(チャット)で買ったとまくしたてる。押し問答をしている内に長い行列が出来てしまいました。後ろの西洋人が怒鳴っています。その機を捉えて係官に小物を握らせて通過。バンコックまでの機内は膝の上に抱えていました。今も私の宝物として居間に飾っています。 
 

<同居人のコメント> 大変だったのね。大事な琴なのに一度も演奏しないのはもったいないですよ。
 

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                市庁舎                      スーレーパゴダ              ロンジを買った店
 

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          子供の坊さん         シュエダゴンパゴダ内の小パゴダ         サイカー(トライショー)運転手

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