府中の並木散策と小平の湯
武蔵国の国府が置かれた府中は神社仏閣が多い場所です。大國魂(おおくにたま)神社の参道である馬場大門欅(けやき)並木は国の天然記念物に指定されています。府中は江戸時代に甲州街道の宿場町として栄えました。この欅並木を甲州街道から南へ進むと、源義家公の銅像を通りすぎ、さらに旧甲州街道をはさんで大國魂神社の広い境内が広がっています。この神社の起源は古く、今から約1870年前の創建と伝えられているそうです。
写真 大國魂神社と参道の欅並木
東に向かうと善明寺の大きな銀杏がありました。東京競馬場を右手に見ながらさらに狭い道を進むと広い公園の中にある国府八幡宮の裏手に差し掛かります。旧甲州街道からの参道が今も残っています。
表通りに出るとオリンピック競歩折返記念碑がありました。私が大学に入った年の記録がそこに・・・。府中街道を越えて西に進んだ左手にある高安寺は曹洞宗の名刹です。仁王様が守る山門を抜けた本堂の前には見事な欅と銀杏がありました。「下の写真 高安寺の欅」
大國魂神社の欅並木を北へ歩くと桜通り(桜並木)と交差します。その交差点を右手に進みます。ほどなく銀杏(いちょう)通りに差し掛かります。蕎麦「田なか」はマンションの一階にありました。こじんまりした店には昼少し前で一組の先客だけが。二人で山かけそばとカレー南蛮そば、そして珍しいそばコロッケとそばアイスクリームを注文する。数種類のスパイスを使った出汁が気に入りました。そば入り蓮根も美味しそう。
府中には他にも多摩霊園のトチノキ並木、甲州街道のポプラ並木、分倍河原のかえで通りなど、並木道が一杯あって楽しめます。
府中街道を北上、青梅街道を左折して1kmで小平の立ち寄り湯「テルメ小川」があります。南欧風の建物前の広い駐車場は車では一杯でした。茶褐色の湯です。広い内湯にはバイブラ、ジェットバス、サウナ、水風呂が、露天エリアにはローマ風をイメージした露天風呂、寝湯、そして珍しいテルマリウム(蒸気浴室)と多彩です。
冷たい外気が心地良く感じられました。フロント、エステ、食堂などの施設はバランス良く配置されているため、大勢の家族連れの客で賑わっていましたが、落ち着いて滞在できました。テルメとはイタリア語で温泉のことであるとの説明がありました。
<同行者のコメント> 青梅街道ですぐ近くまで来たことがありましたがテルメ小平は初めて。ゆっくりとお湯に入りました。お蕎麦屋さんが美味しく、また来たいです。
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