イスタンブールの想い出
悠々写真館長さんからアドバイスをいただきました。海外の続編を掲載します。
海外で強い印象が残る都市のひとつがイスタンブールです。トルコ最大の都市、歴史的にもアジアとヨーロッパが出会う場所で、東ローマ帝国の首都(コンスタンチノープル)が置かれたことで1000年の都とも呼ばれます。
中東に覇権を築いたセルジュークトルコに続いて、近世ではオスマントルコが強大な帝国として広い領土を支配しました。これらは西欧のキリスト教国が度重なる十字軍遠征をした相手でもあります。
第一次世界大戦では英仏を相手に戦いました。映画「アラビアのローレンス」ではローレンスが指導したアラブ軍がヨルダンのアカバとアンマンからシリアのダマスカスへとオスマントルコ軍を追撃しました。訪れる前から期待が膨らみます。(写真 旧市街を望む)
空港から海岸沿いに車で走ると城壁で囲まれた旧市街にイスラム寺院の尖塔が至る所に見えます。その代表はブルーモスクと聖ソフィア大聖堂でしょう。イスラム教徒でなくても建物の中に入ることができます。ドーム内部はカーペットが敷き詰められた大空間です。中心部はお祈りをする人たちが・・・。トプカピ宮殿はイスラム様式で造られた精緻な建物です。宝石の装飾を施した短剣がみごとでした。(写真 トプカピ宮殿内 短剣)
なんと言っても圧巻はグランバザールと呼ばれる市場です。スパイス、宝石、金、衣類などさまざまな商品が市場の数え切れない店で売られています。御徒町の商店街や秋葉原の部品屋街を何十倍にも大きくした感じです。通路は迷路のようでした。時にコーランの祈りが町中に響きます。
新市街には西欧風のビルが立ち並ぶビジネス街があります。ボスポラス海峡を跨ぐ二つの橋がヨーロッパとアジアを繋いでいます。私が訪れた1980年代の中頃にはひとつだけでした。それ以前はフェリーだけが使われていたそうです。
トルコの食べ物はシシカバブと呼ばれる肉料理、ラクという強い酒があります。無色透明ですが水で割ると白くなり、ミルクかカルピスのように見えます。味は少し癖があり、私には青臭い感じがしました。飲みなれるとなかなかの味です。レストランでは美しい女性のベリーダンスを楽しみました。(写真 ボスポラス橋からの展望)
トルコの人はみな気さくです。昔から日本とトルコは良い関係にあり、親日的な人が多いようです。和歌山の潮岬の大島にはトルコ戦艦の遭難碑があることは当ブログで紹介しました。
イスタンブールはキリスト教とイスラム教の文化が積み重なった重厚な印象を与える町で、期待以上の満足が得られました。
今度はトルコ東部のカッパドキアにもゆきたいと思います。
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