並木道をドライブ
スピードを楽しむことが好きな私ですが、並木道をゆっくり走ることも好きです。都内では、「明治神宮外苑」の銀杏並木、「明治神宮の表参道」や「多摩御陵の外参道」の欅(けやき)並木、「甲州街道(追分から高尾駅まで)」の銀杏並木などがいいですね。六本木ヒルズの「けやき坂通り」はクリスマスのイルミネーションが華やかだそうですが、私は若木が成長したけやき並木を十年後に走るのを楽しみにしています。
写真 明治神宮外苑の銀杏並木
東京以外では、日光の杉並木と東海道の松並木がよく知られています。この二つに甲州街道の銀杏並木を加えて「日本の三大並木」と呼ぶそうです。他に東大の銀杏並木、北大のポプラ並木と静岡興津(国立果樹試験場)のプラタナス並木を三大並木とする説もありますが、これらの並木は残念ながらドライブに適しません。
東海道の松並木は各地に残っています。近場では神奈川県の戸塚、原宿、藤沢、大磯、二宮などです。さらに西へ行くと静岡県の掛川・袋井・浜松周辺、愛知県の安城・知立周辺などで松並木が今も保存されています。因みに旧道がそのままの形で残る箱根の畑宿と関所跡周辺は車道が別に設けられていますので車は通行できません。
それほど知られていませんが、練馬の富士街道の欅並木、目白通りの銀杏並木、府中駅横の欅並木、川越街道の藤久保周辺の松並木、山下公園の銀杏並木、相模原市内の16号線は銀杏と欅の並木が見事です。並木道をドライブするとなぜか癒されるように感じます。これは私だけでしょうか。
並木についての文献をいくつか調べてみました。それによれば並木は、「近郊の豊かな自然を都市の中へ導入することや、街並を風から守る防風林としての役割」を果たしているとありました。さらに北国であれば雪中における道路の位置を示す目的もあるそうです。
別の文献には、都市部の道路の並木は中央分離帯の植木、あるいは歩道と車道の境目になる木として、道路の美観のためにも役立っているとも。車がなかった昔の並木は、歩行者にとって夏の暑い日差しを遮り、冬の寒いときには風を防ぐ防風壁にもなり、雨が降ったときは木の下を歩けば濡れにくいと言うのも効用だったそうです。
ヨーロッパでは、フランスのベルサイユ宮殿の並木(菩提樹)、イタリアはポプラ並木、ドイツはマロニエの並木がありました。アメリカでも、ロサンゼルスのビバリーヒルズに背が高い椰子の並木道、ニューオリンズには樫の並木がありました。東京近郊の並木道に多い松や欅とは樹木が違いますが、どこの国の並木道も趣があります。
<同行者のコメント> 並木道に詳しいのですね。ビバリーヒルズのヤシの木だけは私もよく覚えています。これからは綺麗な並木を見つけたら私を起こしてくださいね。
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コメント
12月20日付け「詩」のコーナーで並木道のお写真の一枚を使わせていただきました。御許可いただき、ありがとうございました。
投稿: えそらごと | 2005年12月20日 (火) 09時22分
並木道の写真を探していたらここを見つけました。
冒頭の2枚の写真をわたしのブログで使わせていただきたいんですが、いかがでしょうか。許可していただければ、記事の中でリンクを張ります。
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えそらごとさん。コメントをありがとうございます。
どうぞリンクを張ってください。 (onsen-man)
投稿: えそらごと | 2005年12月18日 (日) 14時52分