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2005年12月24日 (土)

クウェートの砂嵐と冷や汗

クウェートという国をご存知だと思います。「石油産出国」くらいの知識が普通でしょう。その国名もいろいろな書き方をされます。最近はクウェートと表記されることが多い(日本の外務省や新聞など)ようですが、小学校の社会科ではクエートと習った記憶があります。インターネットで調べるとクウェート大使館のホームページは「クウェイト」と表記されていました。1991年の湾岸戦争以降はニュースでこの国名をよく目(耳)にするようになりましたね。

中東のほぼ真中に位置し、サウジアラビアとイラクに国境を接しているペルシャ湾沿いの小さな国です。四国とほぼ同じ広さの国土はほとんどが砂漠で、都市部に植えられた並木が唯一の緑です。以前は南回りでJALの直行便がありました。クウェート国際空港ビルは丹下健三氏のデザインによるものです。空港から都心部までの高速道路の黒さを除けばどこを見ても一面の砂、まるで雪景色のようで驚きました。

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最初にクウェートを訪れたのは1984年4月、アメリカ大使館が爆破された4か月後でした。宿泊したのが道路を挟んだヒルトンホテル。大使館の建物は半分ほどが崩れ、青色のカバーで覆われている生々しさ。テトラポットなどのバリケードや装甲車が周辺をガードしていました。

 

この国は観光地ではありませんから楽しむものは何もありません。食事は西洋料理かカバブなどのアラブ料理。アルコールは一切禁止なのが辛いです。スパークリング・ワインならぬ「スパークリング・ジュース」で我慢します。値段は高いのですがヒルトンホテル内に日本レストラン(名前は慶だったと思います)がありました。ホテルから歩いて行ける海岸に有名なクウェート・タワーがあり、日の長い夕方に浜辺を散歩するのが日課でした。

 

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2度目に訪れた時だったと思います。ホテルの窓から外を見ると濃霧のようです。少しベージュ色を帯びていました。ホテルの従業員からこれが砂嵐だと聞かされました。それまで想像していた砂嵐とはまったく違い、静かに漂う細かい砂のベールで、日本へ春先に飛んでくる黄砂の量を極端に多くしたものなのでしょう。その砂嵐は1日以上続き、飛行機便も欠航です。

  

写真 3ヶ月後の米国大使館(左) クウェート・タワーから都心部を望む(右)kuwait-4kuwait-5 

 

 

 

 

 

 

 

 

3回目の訪問でクウェートに慣れた私は、休日に運転手付きの車を雇って郊外のドライブと洒落込みました。所々にある土漠に少し草が生えているだけで、あとは白い砂漠の中を道が伸びています。2時間くらい走ると遙か前方に検問所のようなものが見えてきました。運転手に聞くとイラクとの国境とのこと。少しだけ近づく。銃を持った兵士が数名・・・。慌てて引き返すよう運転手に指示。後になって別の場所で拘束された日本人がいたことを聞かされて冷や汗を流しました。イラクがクウェートに侵攻する数年前のことでした。

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