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2006年10月15日 (日)

湧水探訪(前編)

水の話題を続けます。湧き水は富士山周辺の伏流水が有名です。三島市清水町の柿田川、山梨県の忍野八海のほか、富士宮市や富士市にも多数あるようです。水量の多い柿田川の透明な湧き水を見ていると、流れに吸い込まれてしまいそうな恐怖感さえ感じます。湧き水を湧水(ゆうすい)、その場所は湧泉(ゆうせん)と呼ぶそうですが、通常は両方とも湧水とすることが多いようです。 

水量の多い湧泉のほとんどは、富士山、箱根山、阿蘇山、雲仙岳、霧島山、岩手山などの周辺にある火山山麓湧泉ですが、カルスト・扇状地・段丘でも湧泉が見られます。カルスト湧泉は酸性の水が石灰岩を溶かして造った洞穴を通って水が地表に出たものです。扇状地は小学校の社会科(地理)で習ったように、山から土砂などが流れて扇状に堆積した地形で、しみ込んだ水は伏流水となり、扇の先端部で湧水となります。これら2種類の湧泉はいずれも山に近い場所に多いのですが、3番目の段丘湧泉は都会にもあるのです。

 

その代表格が国分寺の「真姿の池湧水(ますがたのいけゆうすい)群」です。およそ15mの高さがある国分寺崖線(がいせん)の崖下から溢れ出ています。国分寺崖線とは、国分寺から調布の深大寺、そして世田谷の等々力まで約30km続いている崖の連なりのことを言います。つまり武蔵野台地の崖です。ちなみに都環境局が平成15年に行なった調査では、都内に707箇所(区部280、市町村部427)の湧水があるそうです。

 

前書きが長くなりました。今回は国分寺と井の頭公園の湧水を訪ねます。国分寺駅の南口を出て左手の都立殿ケ谷戸庭園(以前は岩崎家が所有)に向いました。庭園内の池「次郎弁天の池」は崖線からの湧水を利用していました。
 
2006_10140016_1 2006_10140019_1 2006_10140027_1 Dscf0027_4写真 崖下(ハケ)の道、湧水、次郎弁天の池、御岳渓流(2004.11撮影)
 

庭園を出て崖線の急な坂を下りると野川に突き当たりました。不動橋を渡って右折すると「お鷹の道」に入ります。しばらく住宅地を進むと清らかな小川に沿った遊歩道になり、「真姿の池湧水群」へと導かれました。
 

この湧水は野川沿いにある多数の湧水(野川の源流である日立中央研究所の湧水や深大寺境内の湧水など)と合流して、二子玉川で多摩川に注いでいます。都内で環境省の名水百選に選ばれている場所は、この「真姿の池湧水群」と「御岳渓流」の二つだけです。
 
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湧水の横、「真姿の池」にある弁財天へ参拝して、近くの最勝院国分寺(湧泉が二つある)と土台石だけが残る武蔵国分寺跡を周ったあと、武蔵国分寺公園内を横切って国分寺駅に戻りました。

 
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同行者のコメント> 殿ケ谷戸庭園の高台からみる庭はみごとです。お鷹の道のすぐ横を流れる小川は透明で、湧き水の多さにも驚きました。

 

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殿ケ谷戸庭園で咲いていた花です。

 

はぎ(萩)、ほととぎす(杜鵑草)、ききょう(桔梗)、ふじばかま(藤袴)、われもこう(吾木香)、さんざし(山楂子)、あきちょうじ(秋丁字)、すいふよう(酔芙蓉)
 
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