巌道峠と秋山温泉
10月の三連休は好天続き、最終日に富士山が見えるスポットへ出掛けることにした。国道412号から県道517号に入り、藤野町を通過すれば、程なく県道35号で山梨県に入る。一古沢(いっこさわ)のすぐ先で秋山橋を渡り、左手に進むと上野原市秋山温泉の看板が眼に入った。朝の8時を過ぎたばかりで、施設はまだオープンしていない。温泉はあとの楽しみである。
すぐ近くに駐車している車のラックに自転車が3台積まれていた。ライダーが準備をしている。我々も身支度を整えて8時半過ぎに秋山温泉の駐車場を出発、舗装された道を歩き始める。最初から急勾配が続く。しばらく歩くと後方から先ほどのライダー達が快調なペースで迫ってきた。
1時間ほどで安寺沢(あてらさわ)の集落に入った。安寺沢川の清流が間近に見えると道幅も狭くなってきた。 雨が降った後でもあり、水量が豊か。水音に癒される。
安寺沢林道に入ると道幅はさらに狭く、車両一台分(3m)となる。ヘアピンカーブでまたラーダーに追いつく。今度は我々が先に出発。また3台が追い抜いていく。どうしたことか1人がマウンテンバイクを押しながら歩き始めた。急勾配で疲れているようだ。ゆっくり追い越す。前方で休憩する2人に挨拶をして先に進む。
見晴らしの良い場所で追いついた時には会話がかなり弾むようになった。同行者は「峠まではあとどれくらいですか?」と年配の方に聞く。私のあいまいな説明を信じていないのだ。山上の送電線鉄塔を指して、「もうすぐですよ」との答えが返ってきた。優しい言葉に送られてゴールを目指す。説明されたとおり鉄塔の下に切り通しと石碑が見える。巌道(がんどう)峠に到着だ。所要時間は2時間を少々オーバー。
切り通しからの見晴らしは当然のことながら良くない。渋る同行者をなだめながら、鉄塔が立つ小高い場所に登ってみた。これこそ絶景である。
来た方向を見下ろすと、山並みの先にビル群が見える。北東の方向だから八王子の市街地であろうか。南方には道志みちの集落が見える。さらに遠方は丹沢の蛭ヶ岳(1673m)と大室山(1588m)であろう。大室山と御正体山(1682m)の間に富士山の姿がくっきりと見える。やはり来て良かった。そう、峠を越える送電線の下は絶景ポイントなのです。
巌道峠に戻ると先ほどの2人が到着していた。今日のルートやマウンテンバイクについて同行者の質問攻めが始まった。年長の方は私より少しだけ若いが、バイクの大ベテランであることが分かった。そこへ3人目が押し歩きで到着。昨秋、自転車を担いで富士山に登る外人を目撃した疑問を投げかけてみた。「山頂で火口の淵を周るのでしょう。ステータスです。」とのこと。昨年来の疑問は氷解したが、驚きの方は倍増。
3人は道志みち(413号)に下りて、東側のコースで秋山温泉へ戻る予定とのこと。われわれはここで別れを告げて、もと来た道を引き返す。長い下りは脚の負担がより大きいことをたっぷり体験。休憩するため、何食わぬ顔で路傍の草花を撮影する。秋山温泉にはちょうど1時間半で到着。
プール・エリアをはさんで男湯と女湯がある。浴室は高い天井の大きな明り取りからの光で明るく・開放感がある。源泉浴槽、高温浴槽、泡風呂、水風呂、そして蒸気風呂と多彩。露天風呂は岩風呂。目隠しの塀が低く、広々とした青空が望め、こちらも開放的な雰囲気だ。因みに源泉は39.6度(表示)。源泉浴槽の温度計もほぼ同じ38.8度を示していた。露天風呂と高温浴槽は約42度。泉質はアルカリ性単純泉。透明で柔らかい。
休憩を挟んで2回入浴する。入館料金(風呂のみ、タオルと室内着付)は800円/日と格安。2階には休憩室を兼ねた広いレストランがある。長湯が祟って秋山温泉の出発は午後3時に! これは拙いと裏道を利用するが、帰宅はすでに日が暮れた6時過ぎとなる。
<同行者のコメント> 林道の急な坂を自転車で走るグループにたくさん会いました。初対面の人と話すのは楽しいですね。うちの運転手さんみたいに変わった人が大勢いることが分かります。急な坂を4時間も歩き続けて足が棒のよう。源泉浴槽の浅いところで横になると気持ちが良かったです。
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路傍の草花です。
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コメント
同行者は「峠まではあとどれくらいですか?」と年配の方に聞く。
(私のあいまいな説明を信じていないのだ)
↑
先が見えないと、この気持ちわかります(?)。
(路傍の花)に誘われて、辿りついた絶景は見事ですね。
投稿: | 2006年10月11日 (水) 08時43分