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2007年2月19日 (月)

二ヶ領用水探訪(後編)

等々力緑地の近くを通過すると小杉御殿町、そして小杉町です。両岸の側道は狭くなりましたが煉瓦が敷かれて楽しい散策路になっていました。ここで二ヶ領用水は二手に分かれます。本流と渋川です。コンクリートで造られた仕切りによって水量が調整されていますが、なぜか渋川の方が多くなっていました。すぐ近くにある東急東横線の武蔵小杉駅周辺は再開発中で高層ビルが幾棟も建ち始めているのが見えます。
 
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市ノ坪交差点付近では、一度近づいた府中街道から少し離れて、中原平和公園の中を流れています。東海道新幹線の下を潜り、市ノ坪跨線橋で横須賀線を超えた辺りは武蔵野南線(貨物専用)も地上に出ており、二ヶ領用水へのアクセスが一時困難になります。
 
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幸(さいわい)区に入り、平間駅近く(左下の写真)を過ぎて南武線の踏み切りを渡ると、いよいよニヶ領用水川崎掘の終点を迎えることになります。つまり川崎堀はここ平間上浄水場の横で町田堀と大師堀の二つに分かれます。
 
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南武線沿いの町田堀のほうは暗渠(コンクリート管)になっており、高層ビルが立ち並ぶ鹿島田駅周辺ではこの用水の廃止にともなう下水道工事が行われていました。ちなみに町田堀の町田とは現在の鶴見区潮田(うしおだ)町の旧地名です。
 
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もうひとつの大師堀は埋め立てられて跡地に親水事業で造られた遊水路が住宅地をぬって流れていました。ポンプアップされた人工的なせせらぎですが、水に親しむよい施設だと思います。すぐ近くにある平間配水場では、昭和49年まで二ヶ領用水の水を浄化し、工業用水として利用していたそうです。
 
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中原区役所の近くで川崎堀と別れた渋川についてもルートを辿ってみました。市ノ坪交差点まで戻り、綱島街道に入りました。元住吉駅交差点から下流の渋川は両岸に住吉桜が植えられています。東海道新幹線を潜り、尻手黒川道路の石神橋を300mほど過ぎた下水道局ポンプ場の脇で鶴見川支流の矢上川に合流していました。慶応大学の日吉キャンパスと矢上キャンパスのすぐ近くです。いずれの川も、生活廃水のためか濁った水が流れており、護岸も機能的過ぎて興ざめでした。
 
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一日がかりの長い旅になりましたが、農業用水としての役目を終えたニヶ領用水がまだ生き続けていることを確認できたことは大きな収穫です。この用水は、貴重な水環境として、今も地元住民の生活に密着した存在であることと、側道に植えられた草花から、用水を大切に守っている人が多いことも発見しました。二ヶ領用水の全ルートがそうなることを願っています。(終)

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