水澤観音と伊香保温泉
国道292号の急坂を長野原町まで下りた頃には雪が降り止んでいました。東吾妻町の郷原(ごうばら)で県道28号に入り、よく整備された山道を一気に榛名山へ。榛名湖畔は人気もなく寂しい。わかさぎ釣りができないと報じられた榛名湖は結氷こそしていませんが、外気温はちょうど0度で風が冷たく、榛名富士も雪化粧で真っ白です。湖畔周遊路と県道33号を経由して伊香保への急坂を下りる。街並みを抜けて、県道15号(水沢街道)で水澤観音に到着しました。
ちょうど昼時なので始祖清水屋で水沢うどんを食べることにしました。100席くらいある店内はすでに満席のため、待つ間に手打ちうどんを打つ様子を見学。アングルに苦労して撮影していると、店の人が気を利かせて窓を開けてくれました。
メニューは至ってシンプル、ざるうどんが大中小の三種類あるだけです。細い稲庭と太目の讃岐のほぼ中間の太さで、きし麺ほどではありませんが平べったい形状もその特徴です。中もりのざるうどんをごまつゆで美味しくいただきました。
店内のメニューと暖簾には「うむどん(饂飩)」と書かれています。興味のあるかたは当ブログの「食べ物についての薀蓄」を参照してください。
すぐ近くに水澤観音の長い石段とその上に朱に塗られた仁王門が聳えています。広い駐車場まで県道を戻り、境内に入りました。土産物を売る店の前を通り、釈迦堂、鐘楼と六角堂、そして本堂へと至ります。
本堂で千手観音にお参りしたあと、六角堂の六地蔵を三回廻して供養をお願いしました。最初はかなりの手応えがありますが、回り始めると途端に軽くなるのが不思議でした。真心が通じたのでしょうか。
水沢街道と伊香保街道を使って伊香保の温泉街まで戻り、ロープウエイ乗り場の横にある町営駐車場に駐車、急な坂道を県道まで歩いて下りました。石段の一番下に位置する「石段の湯」へ行くためです。石段を少し登った右手にある「石段の湯」は何と定休日でした。
それではともうひとつの日帰り湯に予定変更です。伊香保温泉の有名な石段を登りきり、伊香保神社の横手から坂道を400mほど歩いたところにある、その名も「伊香保温泉露天風呂」へ。分かりやすい命名です。ベルツ博士像と伊香保温泉の源泉がすぐ横にありました。
入浴料金は450円、男湯はオープンな脱衣場の前にラグビーボールの形をした浴槽がありました。浴槽は二つに仕切られており、湯が流れ落ちる「あつめの湯」とそこから湯が流れ込む「ぬるめの湯」で構成されています。流れ落ちる場所では湯の温度が43.5度、泉質は硫酸塩・塩化物温泉と説明されていました。茶褐色気味の透明な湯で、草津とは違いますが、さっぱりした感触が気持ちよい。それと野趣溢れる雰囲気も気に入りました。帰り道に飲泉所で飲んだ温泉水は鉄分が強くて一口で十分でした。
目当ての「石段の湯」が休業でまた失敗歴が増えましたが、温泉三昧のドライブ旅行の終点として「伊香保温泉露天風呂」は、言い訳ですが、けがの功名だったように思います。30年振りの伊香保温泉は石段を下駄で歩いた昔の記憶を甦らせてくれました。
県道33号(伊香保街道)の急坂を下り、渋川伊香保ICから関越自動車道で帰路に。渋滞もなく快適なドライブで練馬ICまで1時間、5時少し前に帰宅することができました。草津と伊香保の温泉巡りと山道・雪道・高速道路のドライブ(走行距離は410km余り)を満喫する大満足の旅行になりました。
<同行者のコメント> 水沢うどんはおいしかったです。好きな稲庭うどんとはちがう感触を楽しみました。水沢観音では本堂の天井絵と欄間の彫刻などの装飾が見事で、日光の東照宮を思い出しました。それと建物がみな朱色に塗られているのも綺麗です。伊香保温泉では旅行プランナーの手違いで石段を全部登ることになり大変でしたが、途中 源泉の配管を年に一度掃除する人たちと話をすることができました。そして露天風呂では1時間も入っている方にお会いしました。手を湯の外に出しているのはふやけないようにするためだそうです。
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