« 雑記(その1): 後になって感じること | トップページ | 雑記(その3): 難解な言葉 »

2007年8月27日 (月)

雑記(その2): ディセプション・ポイント

ダン・ブラウンが書いた三作目のサスペンス小説を読みました。「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」に続くものです。ちなみにディセプション(Deception)とは「欺くこと」の意味です。
 

北極の氷のなかから発見された隕石をアメリカ大統領の命令を受けた政府調査機関に所属する美貌の女性主人公レイチェルが調査に向かい、そこで感じた疑問のために命を狙われるという筋立てです。ダン・ブラウン一流の書き方で、実在する政府組織や最新の技術用語を駆使しています。この手法に抵抗を感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、私はと同様にダン・ブラウンの世界に引き込まれてしまいました。
 

冒頭シーンにMEMS(メムス、超小型電子機械技術)や超小型飛行ロボットを登場させ、前作よりもさらに科学技術が前面に出た形で、小説の小道具として使われています。MEMSは実用化されつつある最新のハイテク技術で現実にもセンサーや光通信の分野で使われていますし、後者は血管内など狭い空間や人に気づかれずに移動できる超小型ロボットのことです。

今回はNASA(アメリカ航空宇宙局)が重要な役回りで、例によって短期間の出来事が息をも継がせぬスピーディーさで展開して読者を引き付けるのはさすがです。この小説も類型的ですが、それを承知で読む人は先に期待しながら読み続けられます。水戸黄門のドラマほどではなくても一度嵌(はま)ると抜けられなくなるのです。

 

写真: NASAのケネディ宇宙センター(左 1989年12月28日撮影、右 NASA資料)
 
Nasa_42



 
ホワイトハウスのシーンも登場します。
10年以上前ですが見学ツアーに参加したことがあります。もちろん大統領の執務室など重要な部屋には入れませんでしたが、一般客(外国人を含む)が大統領府の建物に入ることができることは不思議です。911以降は少し厳しくなったようですが・・・。アメリカ以外にも、ドイツ、マレーシア、韓国、ペルーなどで同様の見学ができるようですが、日本では代議士の紹介がある人か有名人しか首相官邸を見学あるいは訪問ができないそうです。もっとも今流行のバーチャルツアー(ビデオによる紹介)は誰でも利用できますから、興味のある方は官邸のhpにアクセスすると良いでしょう。
 
手に汗を握る展開の後はいつもの謎解きとお決まりの決着が待っていました。他の作よりも結末が容易に推測できる点はもの足りませんが、それでも十分に楽しめました。前二作と同様にお勧めしたい本です

|

« 雑記(その1): 後になって感じること | トップページ | 雑記(その3): 難解な言葉 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146335/16255131

この記事へのトラックバック一覧です: 雑記(その2): ディセプション・ポイント:

« 雑記(その1): 後になって感じること | トップページ | 雑記(その3): 難解な言葉 »