年末歳時記 「ジルベスターコンサート」
大晦日は音楽を楽しむ平穏な一日になりました。昨年9月に逝去したテノール歌手パバロッティ氏の野外コンサート(1990年にローマ・カラカラ浴場で三大テノールと指揮者ズービン・メータが共演)をWOWOWで、指揮者尾高忠明氏の特別番組をBSジャパンで観たあと、午後4時半からNHK-BS2で「N響の第9演奏会」、9時半からはNHK教育で「年越しクラシック2007」、そして夜遅く11時半からBSジャパンで越年コンサート「東急ジルベスターコンサート」の生中継へと続きました。1995年に始まった大晦日(ドイツ語でSilvester)のオーケストラによるコンサートはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が長年開催しているジルヴェスター・コンサートに倣ったものです。
毎回日本を代表する指揮者が東京フィルハーモニー交響楽団を指揮しますが前回に続いて今回の第13回も尾高忠明氏による指揮です。前回のカウントダウン曲はエルガーの行進曲「威風堂々」でした。その様子が尾高忠明氏の番組(上記)で流され、ちょうどカウントダウンが「ゼロ」になった瞬間に曲が終了して新年を迎えました。
今回は東京フィルハーモニー交響楽団のほかに、ジョン・健・ヌッツォ氏(テノール)、草刈民代さん(バレエ)、千住真理子さん(ヴァイオリン)、仲道育代さん(ピアノ)、そして司会の宮本亜門氏が出演しました。冒頭でジョン・健・ヌッツォ氏が歌った歌劇ツーランドットの「誰も寝てはならぬ」はパバロッティを彷彿させる魅力ある歌声です。草刈民代さんのバレエ「瀕死の白鳥」、千住真理子さんの「タイスの瞑想曲」で雰囲気が盛り上がります。そしてカウントダウンの曲は「アッピア街道の松」(レスピーギ作曲)でした。今回も一秒と違わぬ見事なカウントダウンです。
2008年に入った最初の演奏はヨハン・シュトラウスⅡの「雷鳴と稲妻」、ジョン・健・ヌッツオ氏が歌うウエストサイド物語の「マリア」、仲道育代さんによるチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第一番」、そして千住真理子さんと仲道育代さんの共演で「愛の喜び」、最後は「美しく青きドナウ」で1時間15分の中継が終了しました。曲の最後がCMでカットされたのは残念ですが、ハイビジョン画像と5.1チャンネルのサラウンド音が美しい秀逸な番組(コンサート)でした。
音楽番組はさらに続いて、午前1時15分からNHK-BS2で放送されたベルリン・フィルの「ジルヴェスター・コンサート~2007~」が真打となりました。ベルリン・フィルハーモニーホールからの衛星生中継です。今回は首席指揮者兼芸術監督サー・サイモン・ラトルの指揮で二人のロシア人作曲家の曲が演奏されました。ボロディンの歌劇「イーゴリ公」から「ダッタン人の踊り」と交響曲第2番ロ短調、ムソルグスキーの歌劇「ホヴァンシチナ」前奏曲と組曲「展覧会の絵」の4曲です。地味目の選曲はベルリン・フィルらしい重厚さを感じさせないものの端正な演奏でした。
余談ですがサーの称号(Knight Bachelor)を授与された英国人(英連邦国人)は同じく指揮者のネビル・マリナー、私の好きな俳優のショーン・コネリー、歌手のエルトン・ジョンや懐かしいクリフ・リチャードなど30数名が居るようです。
音楽三昧の大晦日が午前3時半まで続きました(?)ので朝寝坊してしまい、元旦は8時を過ぎてお雑煮を食べることになりました。
今晩7時からウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の「ニューイヤーコンサート」がNHK教育(BS2は2日午後7時半から)でウィーンから生中継されます。ヨハン・シュトラウス一家および縁のある作曲家の曲を主に演奏する音楽会です。今年はフランスを代表するジョルジュ・プレートルの指揮と発表されています。ワルツはもちろん、ヨハン・シュトラウスが世に広めたポルカ、コンサートの定番「美しく青きドナウ」、そして恒例となった最後の曲「ラデツキー行進曲」など多くの曲が演奏される予定です。「ラデツキー行進曲」は2004年の同コンサート(NHK-BS hiで生中継)における異色指揮者リッカルド・ムーティの指揮が印象に残っていますので聴き比べるのも楽しみです。
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