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2008年9月 8日 (月)

奥の細道擬紀行(その4) 白河の関から大内宿へ

翌朝もまだ雨が降り続いています。朝風呂に入ったあと早朝の散歩をかねて殺生石のすぐ下にある那須温泉(なすゆぜん)神社に出掛けました。「生きる」と命名された樹齢800年の御神木と長い参道を進むと拝殿の手前に芭蕉の句「湯をむすぶ誓いも同じ岩清水」の句碑(翁石)が、そして左手には那須の五葉松(推定樹齢800年)がありました。源平屋島の合戦で有名な那須与一が扇を射るときに「南無八幡大菩薩」(菩薩神は源氏の氏神)や日光権現(日光二荒山神社の祭神)とともに地元の温泉神社大明神など多くの神に祈ったと言われます。まさに神頼みが成就したのでした。

 

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朝食を済ませる頃には雨が上がり雲の切れ間から日がさしてきたのはやはり大明神のご加護でしょうか。県道17号(那須街道)の急坂を下りました。一軒茶屋交差点から先に続く見事な赤松林を抜け、県道178号(稲沢高久線)へ移って伊王野に向かいます。県道72号(大田原芦野線、旧奥羽街道)と交差する寺子で「寺子の一里塚」に立ち寄りました。残念ながら近年になって移築されたもので風情はありません。芭蕉は那須湯本から遊行の柳に立ち寄り白河に向かう途中にこの近くを通過したのかもしれません。

 

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伊王野からは芭蕉と同様に昨日走った義経街道で白河に入りました。白河街道の終点であるとともに、江東区白河の地名の由来となった老中で白河藩主であった松平定信の諸領地でした。芭蕉も目的があってこの地に立ち寄っています。

   

福島県道76号となった義経街道をさらに走ると白河市街から15kmほど南にある「白河の関」に到着しました。以前訪れた同じ福島県いわき市にある勿来関(なこそのせき)や義経縁の念珠関(山形県鶴岡市)とともに奥州三古関と称されます。7世紀(大化の改新)の頃にはすでにこの関が置かれたようですが、江戸時代には正確な場所は忘れられており、藩主松平定信が寛政12年(1800年)に推定した場所のようです。

 

関跡と伝えられる小山には館跡と思われる空掘跡と白河神社があります。白河の関は勿来関と同様に和歌の歌枕として有名で、関跡の散策路脇には芭蕉(曽良)の句碑とともに有名歌人の歌碑があり、隣接する白河関の森公園内に芭蕉の句碑と像が立っていました。芭蕉は不確かな伝承に得心が行かなかった様子が伝えられています。定信が白河の関跡を定める111年前の元禄2年のことです。

 

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県道76号と国道289号で白河の市街地に入りました。ここから先は今回のテーマに関係ありませんが、回り道をすることにして、国道4号を横切り県道37号(白河羽鳥線)で羽鳥湖へ向かい田園地帯を快調に走ると山道に入ります。羽鳥湖畔を抜けて国道118号で下郷町へと向い、湯野上温泉で国道121号(日光街道)を10km弱南下すると「搭のへつり」に到着しました。大川(阿賀野川)に侵食された白い岩肌が見事な景観となっています。「へつり」とはこの地方の言葉で切り立った危険な崖を意味するそうです。

 

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吊り橋を渡って対岸に渡りました。

 

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湯野上温泉から県道329号(湯ノ上会津高田線)と県道131号(下郷会津本郷線、旧会津西街道あるいは下野街道)で次の目的地である「大内宿」まで走りました。今人気の宿場町です。日光今市と会津若松を結ぶ会津西街道(別名下野(しもつけ)街道)で会津に最も近い宿場町は街道沿いに茅葺民家が建ち並び江戸時代の面影を今に伝えています。観光地化した中山道の馬籠宿妻籠宿に比べると何かしら生活感が感じられました。余りの暑さのためか店の人が店先に水を撒(ま)いています。(続く)

 

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