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2008年9月 5日 (金)

奥の細道擬紀行(その1) 那須の東山道

久しぶりのドライブ旅です。遠出を控えていた8月が終わると暑さも一段落したようです。9日の東北自動車道路はガソリン高が今も続いているためか閑散としており、早朝とは言え渋滞も無く、2時間弱の快適なドライブで那須ICに到着しました。2ヶ月前に思い立ったテーマに従って蒲生氏郷と伊達政宗の足跡を探るとともに芭蕉が歩いた奥の細道を訪ねます。ドライブと言っても高速道路や主要国道の利用を最小限にして県道などの地方道を選んで走ることを今回の旅の拘(こだわ)りにしました。

 

那須ICから県道17号(那須高原線)・303号(黒磯高久線)・211号(豊原高久線)を経由、那須町役場前を通過して28号(大子那須線)で芦野へ向かうと国道294号(旧陸羽街道、奥州街道)との交差点近くに目的の場所があります。国道沿いにある遊行庵の駐車場に車を停めました。朝の6時を少し回った頃に人影のない畦道(あぜみち)を歩くと那須湯泉神社(上の宮)参道脇に長年植え継がれてきた「遊行柳」(ゆぎょうのやなぎ、別名を朽木の柳・枯れ木の柳など)が見えて来ました。一の鳥居前に同じように大きな柳がふたつ並んでいますが左側が遊行柳です。

 

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参道の左手に芭蕉の「田一枚植て立去る柳かな」、右手には蕪村の「柳散清水涸石慮々」と西行の「道のべに 清水ながるる柳影 しばしとてこそ立ちどまりつれ」の句碑が立っています。芭蕉が遊行柳に滞在したのは「田一枚植えて~」から推測して一刻(2時間)程度だったのであろうとする解説を読んだことがあります。芭蕉の句碑は風化が進んで判読が困難でした。右下の写真は上の宮の社殿近くから見た遊行柳です。

 

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せっかちな私はとても2時間をここで過ごす気にはなれませんので次の目的地へ向かいました。遊行庵前から旧道に入って那須歴史探訪館前の急な階段を上りました。芦野氏陣屋跡(別名御殿山・桜ヶ城)には県の天然記念物である高野槙(こうやまき)の巨木(樹齢400年以上)が聳えていました。築城記念に植えられたと伝えられます。

 

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国道294号を南下して芦野氏陣屋裏門に立ち寄ったあと、伊王野で伊王野城址(霞ヶ城址)を訪れました。脇道に入って正福寺脇の階段を上った小山の中腹に城址の石碑と馬頭観音堂があります。その脇に小さな湧き水を見つけました。

 

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県道28号と76号(伊王野白河線、旧東山道、義経街道)は翌日白河へと辿(たど)る予定でしたが、いつしか街道を走っていました。義経縁の「沓石(くついし)」を過ぎると福島県との県境にある追分峠の「追分明神」です。源頼朝が平家追討の旗を揚げたことを聞いた義経が奥州平泉から鎌倉へ駆けつける時にこの街道を通っています。期待していた彼岸花はやはり時季が早過ぎたようです。

 

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もと来た道を那須町役場前まで戻り、県道28号でさらに那須高原へと向かいます。JR東北本線黒田原駅の脇を抜けて国道4号を横切ると県道21号(湯本漆沢線)に変わりました。東北自動車道を横切ってなだらかな坂道を上ると一軒茶屋交差点から那須湯本の町並みに入ります。那須五峰が見えてきました。茶臼岳(1915m)、朝日岳(1896m)、鬼面山(1616m)、南月山(1775m)、黒尾谷岳(1589m)です。那須湯本温泉街を通り抜けると茶臼岳の麓が迫った湯川に「殺生石」がありました。退治された狐が岩となって今も恨みを吐き出しているのだそうです。(続く)
 
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注釈)区の最後は「露あつし」です。                    

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