東上野・松が谷・西浅草を散策
南東北地方へのドライブ旅に出掛ける少し前の8月下旬、定例の飲み会に出かけた場所は西浅草です。自宅から会場に直行するのも面白くありませんから東上野界隈を歩くことにして銀座線の稲荷町駅で下車しました。最初に向かったのは源空寺です。法然上人の名をとった寺名で分かるように浄土宗のお寺です。
この寺には伊能忠敬など著名人の墓があり一度訪れたいと思っていました。伊能忠敬(いのうただたか)はあまりにも有名ですから説明が不要だと思います。忠敬が測量して作成した「大日本沿海輿地全図」は当時としては大変精度の高いものでした。
忠敬の銅像は以前訪れた深川と千葉県佐原市にありますが、忠敬が師事して測量・天文観測などを修めた江戸幕府の天文方であった高橋至時(よしとき)の墓がある源空寺に葬られることを忠敬自身が望んだそうです。忠敬の遺志通りに2人の墓が並んで建っていました。東河伊藤先生が忠敬、東岡高橋が至時です。この他にも至時の子で忠敬の地図を完成させた高橋景保(かげやす)や江戸時代の有名な侠客である幡随院長兵衛(ばんずいいんちょうべえ)の墓があります。
左衛門橋通りを北へ歩きました。訪れたのは松が谷3丁目の秋葉神社です。東京の地名の記事で紹介したように秋葉原の地名の由来となった神社です。明治時代に鉄道を建設するために秋葉原から現在の地へ移されました。小さな神社ですが境内は良く手入れされています。
さらに東南方向に歩いてかっぱ橋道具街通りを横切ると、菊水通りで西浅草に入ります。右手に東本願寺があります。京都にある東本願寺の別院です。門徒である私は参拝するつもりでしたが5時を少し過ぎていたため門が閉まっていたのは残念でした。
国際通りに出てぶらぶらしながら時間を潰したあとは飲み会の会場へ向かいます。
西浅草3丁目にあるお好み焼きの老舗、「浅草染太郎本店」です。1938年(昭和13)創業の老舗で戦前の面影を残した佇まいがあります。店内には空調設備はなく、扇風機が熱い空気をかき混ぜるだけです。
年代物の大型鉄板の前に座るとその熱気で外気の暑さを忘れます。一息入れた所で店内を見回すと著名人の色紙が数え切れないほど飾られていました。
そのなかで気になる色紙を見つけました。永六輔さんの色紙に書かれた「しゅうまい天」と「パンカツ」です。しゅうまい天は切り餅で囲まれた「もんじゃ」(牛ひき肉、玉ネギ、ニンニク)のように見えますが口に入れると餅の感触がシュウマイ風で不思議な味です。パンカツは名前から推量した通りにパンと牛肉のカツでした。残念ながら夏季以外(9月~6月)限定のメニューだそうです。
豚ロース焼き、サーモン焼き、いか・えび・帆立の海鮮盛り合わせ、お好み焼き、五目焼きそば(伏せた大皿で蒸らす)と続きます。多彩な料理はいずれも特徴があって飽きさせません。そしてデザートのあんこ巻きはさっぱりした美味しい味でした。
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