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2008年10月16日 (木)

日本・ブラジル交流年: BOSSA 2008(続編)

2008_1014bossa20080014 最終日に同居者を無理やり誘ってもう一度青山のBOSSA 2008会場へ出かけました。足の痛さが残っている同居者をエスコートしながらエスカレータやエレベータを極力利用して青山ギャラリーに無事到着です。10数年前のアメリカ生活を思い出します。

 

 

Silvio Anastacio/Gustavo Anacleto

最初のコンサートはSilvio AnastacioGustavo Anacletoの共演です。2人の演奏をもう一度聴きたかったのです。ミナスジェライス出身の作曲家コンサン・アミーゴの曲です。美しい伸びのある歌声は少し物悲しい調子ですがサックスとギターのアンサンブルで徐々に雰囲気が盛り上がります。

 

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次の曲は「ノベント」(風)です。口笛が歌に変わり、サックスが見事なフォロー、軽やかなリズムが一昨日とは違う二人の魅力と涼しげな風を感じます。

 

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メオコラソン(Meu coracau)・・・と歌い始めたあと、「元気ですか?」と聴衆に聞きながら手拍子を促(うなが)す。静かに聴く聴衆を盛り上げようとするのです。間奏には唇のパーカッション(ボイス・インスツルメント)が入りボサノバの雰囲気が高まりました。

   

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「次の曲は面白いよ!踊りましょう」と演奏を始めました。ソダスサンバを繰り返してリズミカルに歌う。「次の曲は難しいよ!」と言う。拍手に応えて「マシュケナダ」(mas que nada)を歌い始めます。途中で自らの歌声を止めて「オオオ アリア オパオパ~」と客に歌わせる。「ブラボー」と煽(おだ)てて聴衆をさらに乗せる。急にテンポが速まって曲が終わりました。

 

 

ムッシュかまやつ(トークショー)

2008_1014bossa20080039 麻生雅人氏がムッシュかまやつ氏を紹介しました。思ったよりも小柄な人です。麻生氏が口火を切って1960年にボサノバが日本へ入って来たころの情況を2人で語り合いました。「黒いオルフェ」やマリー・ラフォレ(フランスの女優・シャンソン歌手)ではじめてボサノバに接したと応じたかまやつ氏がが、その頃スパイダーズに参加したことや六本木のキャンティに集まっていた人達のことを語り始めました。

 

世の中に新しくて刺激のある音楽がないかと探していた時代で、三保敬太郎氏(音楽家・映画監督でレーシングドライバー)などが輸入したレコードを聴いた、パリコレのモデルが好んだと知ってゴージャスな気分でソフィスティケートな音楽を感じたと続けます。マリー・ラフォレと言えばフランス語で歌う「赤と青のブルース」と「風まかせ」が好きだった私は、高校時代にこの2曲が入ったEPレコードが擦り切れるほど聴いていました。

2008_1014bossa20080045 かまやつ氏が続けます。渡辺貞夫氏(ナベサダ)がセルジオ・メンデスと知り合って持ち帰った音楽でもある。加山雄三氏の映画「リオの若大将」に登場し、ピンキラや平田隆夫とセルスターズもボサノバ曲に関係していたこと、森山良子さんが「雨上がりのサンバ」を歌ったり、小川知子さんが「サマー・サンバ」をアルバムに入れたことを紹介しました。40年以上前の記憶が瞬時に蘇り、私は当時を懐かしく思い出しました。

新しい音楽のコードと歌い方が押し付けがましくないところが気に入った、つまりカッコいい音楽であり、リズムも面白く、聴いていて心地よいとかまやつ氏は言う。ジョアン・ジルベルトやアントニオ・カルロス・ジョビンなどに話が移りました。意識しなかったが自分の曲にもボサノバ(スローサンバ)が入っていたようだとかまやつ氏。懐かしい話題のトークはまだ続きました。

 

 

山本のりこ

Avex本社前へ向かう途中、ストラーダ青山に立ち寄りました。一昨日は参加しなかった同行者をラメゾンドゥタカギ青山店に案内するためです。山本のりこさんのステージにはまだ30分以上ありましたが他にプログラムがないことからそのまま会場に向かいました。ステージ上には練習中なのか、ギターを抱えた山本のりこさんとハーモニカを吹く男性が演奏中です。しかしただの練習ではなく音響システムの音質を調整していたのです。音声と楽器毎に微調整する風景は興味深い。

開演です。「コルコバード」(Corcovado)でスタート。日が暮れて照明が明るい。ギターとハーモニカのやさしい音色は物憂げな歌声にマッチしています。好きなボサノバが日本で人気があることを実感してうれしいと話しました。ハーモニカ奏者のマツモニカ氏を紹介。同じアントニオ・カルロス・ジョビンの「ジンジ」(Dindi)が続いた。しっとりとした曲で一番好きと言う。楽譜が風に飛ばされないようにスタッフがテーピングする。

   

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選曲に悩んだと前置きをした最初の曲はジョアン・ジルベルトが歌った「イザウラ」(Izaura)。今日は仕事で離ればなれと言う内容であると説明して歌い始めました。次は好きだが有名でないとした曲(曲名を聞き逃しました)を憂いもってしっとりと歌う。メランコリックなボサノバである。ハーモニカの伴奏が静かにそして時には力強く雰囲気を醸(かも)し出します。

自作曲の「カロール」(Calor、暖かいの意)を演奏しました。同名のアルバムに入っている曲であると紹介しました。静かな曲調が徐々に盛り上がる。カロールを繰り返して終わります。「屋外で音の小さなボサノバを演奏するのは難しいが静かに聴く日本人に合う」と話しました。

   

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1958年に生まれたボサノバはジョアン・ジルベルトが弾き語りした曲「想いあふれて」が始まりと説明。ハーモニカの演奏が熱っぽくて素晴らしい。最後は「祝福のサンバ」。明るい曲調の曲です。ビル風がさらに強くなってきました。ハーモニカのベース音とスタッカート奏法が続き、コラソンを繰り返して終わりました。

 

 

中村善郎

原宿教会へと歩きました。少し早いのですが椅子席に座るためにはちょうど良いと思いながら角を曲がると教会の前には人影がまばらです。意外に思い近づくと教会の横に人の長い列が出来ていることに驚きました。6時半の開場とともに長い列が教会内に吸い込まれて椅子席はあっと言う間に埋まってしまいました。右手の3列目に座れたのは幸運でした。一昨日は入場した時にまだ後方の席に空きがあったのですが。

 

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照明がステージのみに絞られて中村善郎氏のコンサートが始まりました。ギターの弾き語りで歌います。アコースティックギターの演奏が素晴らしい。さすが日本のボサノバ界をリードする第一人者です。「デサフィナード」(Desafinado)でスタート、語るように歌います。会場は静まり返って聴衆の耳が演奏に集まっていることが分かります。

 

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続いて「黒いオルフェ」(カーニバルの朝)をギターで奏でました。繊細なタッチと渋い歌声が続きます。デスチアモーで終わる。自作曲の「夕暮れ」を演奏。ゆっくりと暮れ行く夕べを想わせるロマンチックな曲調です。10年前に始めて録音した曲だそうです。

ベース奏者の早川哲也氏を紹介。同じ時に録音した「約束なんかしていない」(センプロミス)が続きました。ベース演奏が加わって厚みのあるサウンドに変わりました。ギターとベースの掛け合いが続く。ベースの軽やかなつまびき(ピチカートあるいはピッツィカート奏法)に目(ではなく耳)を惹かれました。

   

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次の曲のイントロではベースを弓で演奏、ベースの音がひときわ冴(さ)えます。会場から拍手が起きました。テンポの速い曲が続く。サンバメオコラソン~アグアヂべべーッ~の歌声も。ベース演奏の早いリズムはまるでスイングするようで心地良い。「おいしい水」(Agua de beber、お酒のこと)でした。自作曲をもう1曲紹介しました。「この美しいメロディ」はボサノバの大先輩達に捧(ささ)げた歌だそうです。

最後は1963年にジョビンとモライスが共作した「イパネマの娘」。軽やかなギターのリズムとベースの静かに響く低音が音の厚みを一層増します。間奏ではベースのピチカート奏法がまるでリズム楽器のようで、ギターと一つの巨大な弦楽器になったように響き合います。語るような歌声は自分だけに向けられたように錯覚してしまうほどです。アンコールに応えて、「明るい曲にしましょう」と言いながら、間奏でギターのテクニックを披露しました。大声援の中でコンサートが終演です。

   

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<同行者のコメント> 誘われて出かけたコンサートでしたがいずれも素晴らしい演奏でした。ミュージシャンがみな楽しそうに楽器を演奏するのはちょっとうらやましいです。びっくりしたのはベース、ちょっとお洒落な人が軽やかに演奏する姿でした。それにしてもうちの旦那さまはいろんな音楽が好きなのですね。ジョアン・ジルベルトという人の演奏会が11月始めにあると知って熱心にパンフレットを読んでいました。

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コメント


『椿事件』

1993年9月21日、民間放送連盟の「放送番組調査会」の会合の中で、
テレビ朝日報道局長の椿貞良が、選挙時の局の報道姿勢に関して

「小沢一郎氏のけじめをことさらに追及する必要はない。
今は自民党政権の存続を絶対に阻止して、
なんでもよいから反自民の連立政権を成立させる
手助けになるような報道をしようではないか」

との方針で局内をまとめた、という趣旨の発言を行う。

(ウィキペディア「椿事件」)

投稿: | 2008年10月16日 (木) 22時42分

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