多摩川下流ドライブと黒湯天然温泉「ヌーランドさがみ湯」(前編)
多摩川を河口まで辿(たど)りました。出発地は世田谷区二子玉川です。矢川緑道の散策で紹介した場所ですが大型再開発の工事がいよいよ始まりました。東急田園都市線と同大井町線の二子玉川駅を挟んで玉川高島屋の反対側に拡がる広大な土地に商業ビルやマンションなどが一斉に建設されています。多摩川の堤防を越えると野川が多摩川に合流する地点の堤防改修工事も行われていました。
工事用の白いフェンス沿いに一段高い河川敷(堤防の内側)を歩くと風情のあるレストラン「ルナティック」を見つけました。伊・仏・和の創作料理の店です。前回は国道246号と旧国道の橋に挟まれた兵庫島にあるレストランを紹介しました。その他にも多摩川の堤防内にレストランがあったのです。その手前には瀟洒な住宅も立ち並んでいました。河川敷の住宅はブルーシートで覆われていると思っていましたがとんだ誤解でした。
多摩川沿いに伸びる都道11号(多摩堤通)で東急自動車学校を過ぎると第三京浜の新多摩川大橋が見えてきました。その先の河川敷は多摩川遊園です。
多摩川河川敷少年野球場のほかにも水遊びやバーベキューなどができる施設もあるようです。さらに下流にある玉堤の河川敷に長く伸びるのは多摩川玉川公園で、ちょっとヤヤコシイ名称です。その隣には大田区田園調布の多摩川田園調布緑地と旧巨人軍グラウンドが続きます。
東京側の河川敷が狭くなりました。左手の高台は以前訪れたことがある亀甲山の多摩川台公園です。多数の古墳がありました。東急東横線のガード下を潜って都道2号(中原街道)の丸子橋袂を通過すると田園調布本町です。中原街道から多摩堤通に抜ける坂道(旧中原街道)が福山雅治さんが歌って一躍有名になった「桜坂」です。
ほどなく東海道新幹線と横須賀線のガードを潜ると再び広くなった河川敷にゴルフ練習場とグラウンドが並んでいます。対岸の川崎市側には武蔵小杉の再開発地に建つ高層マンション群とNECの玉川ルネッサンスシティのツインビルが間近に見えます。
この辺りで多摩堤通は多摩川から離れて環八通に合流しますので、鵜の木(うのき)の住宅地に入り、多摩川沿いのコースを取りました。道幅が狭く一方通行が多いため思うように多摩川に近づくことができません。手前に車を停めて堤防を歩きました。沼部排水樋管の水門があります。この水門は当ブログで紹介した六郷用水と関係があるかも知れません。江戸時代に開削された六郷用水は1945年に廃止されましたが世田谷区内は丸子川となって大田区田園調布で多摩川に帰っています。その下流は道路や緑道になって痕跡はほとんど見られませんが、廃止前は大田区鵜の木で二手に分かれ、北路は池上を通って東京湾へ、南路は六郷水門で多摩川に合流していたそうです。
堤防沿い(リバーサイド)に高級マンションが立ち並んでいました。パークハウス多摩川、ザ・リバープレイス、シェルズ・ガーデン、東京サーハウスリバーポートなどです。
マンション通用門脇に三菱自動車丸子工場跡地の碑が立っていました。堤防の舗装に描かれた大師橋緑地から8.5kmの標識を見つけました。ガス橋の向うに見える高層ビル群は新川崎三井ビルディングとパークシティ新川崎でしょう。多摩川の岸辺にはブルーシートの簡易住宅がいくつも並んでいます。(続く)
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