多摩川下流ドライブと黒湯天然温泉「ヌーランドさがみ湯」(後編)
行き止まりとなった六郷水門脇から都道424号まで追い返されて本羽田に入りましたがこの道も産業道路で行き止まりです。右折して狭い道で多摩川縁に出ます。大師橋のすぐ下流にある羽田水門に立ち寄りました。屋形舟が多数係留されています。羽田の渡しの石碑が目に入りました。その隣に旧大師橋の橋げたが残っています。旧大師橋は吊り橋のような形をした鉄橋でしたが、老朽化が進んだため、平成になって吊り橋型の新橋に架け替えられました。
首都高速横羽線高架下の狭い側道で弁天橋通りに抜けました。環八が羽田空港へ伸びるまでは唯一のアクセス道路でした。弁天橋袂にある鳥居が以前から気になっていました。鳥居前に設置された石碑には、終戦直後、進駐軍によって接収された羽田空港(旧東京空港)周辺の海老取川から海側の地域に住んでいた約1200世帯、3000人が48時間以内に立ち退きを命じられたことが詳しく書かれていました。穴守稲荷神社も立ち退きの対象になりましたが、鳥居を移動しようとすると怪我人が出たりしたため、鳥居だけはしばらくそのまま置かれたそうです。後になってB滑走路の拡張工事が行われる時に現在の場所へ移されたことを何かで読んだ記憶があります。
弁天橋の欄干にひび作りから海苔を作るまでの工程がレリーフ(リリーフ)で描かれていることも今回発見しました。「ひび」とは魚を採るための木や竹のことですが海苔の養殖にも使われました。ちなみに弁天橋の名前の由来は近くにある玉川弁財天だそうです。
多摩川の河口と東京湾アクアラインに続く首都高速道路が対岸に望めます。ロータリーで環八に合流、空港2交差点を左折して空港アクセス道路に入りました。A滑走路の下をトンネルで潜ります。第2旅客ターミナルと第1旅客ターミナルを一周して空港アクセス道路から環八に入りました。
多摩川下流の土手に沿ってのんびりドライブしながら川の流れと河川敷の様子を楽しんだあとは恒例の日帰り温泉です。今回は大田区仲六郷にある「黒湯天然温泉ヌーランドさがみ湯」を選びました。国道15号(第一京浜)に左折して雑色(ぞうしき)駅を目指します。東六郷1交差点を右折して京急本線の高架を潜れば目的地はすぐ近くのはずですが、混雑する商店街の車の流れに押されて雑色駅前まで行き過ぎてしまい、狭い道を引き返してやっと見つけました。ペットショップの角から路地に入ったところでした。ヌーランド(nu land)さがみ湯のhpでこの目印をチュックしていたのですが、ペットショップから想像していたイメージとは違う熱帯魚屋であったため見過ごしてしまったのです。
2階建ての立派な建物です。地下にある有料駐車場に車を停めました。入浴のみのチケットを購入しました。銭湯と同じ450円です。2階の休憩室やカラオケも利用したい人向けの通常料金は平日1250円(土日祝日は1550円)です。1階の受付を通って奥の浴室に入りました。脱衣場は銭湯として広めです。
内湯には黒湯温泉大風呂、ミクロバイブラバス、電気風呂、ジェットバス、寝風呂、水風呂が並んでいます。ガス遠赤外サウナは別料金です。白を基調とした清潔感のある浴室の半分近くを占める洗い場のカランは24あります。シャンプーとボディソープが備え付けられているのは嬉しいです。黒湯はコーラのように色が濃いのですがぬめり感はそれほどでもありません。泉質は黒湯ですからナトリウム - 炭酸水素塩冷鉱泉 (低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)、湯温は42.5度です。
露天風呂はドアを出て階段を数段下りた場所にありました。坪庭のような場所に屋根が付いた岩風呂です。開放感はほとんどありませんが和風の雰囲気と薄暗さが妙に良い雰囲気を醸(かも)し出しています。湯の温度は42度で少し温(ぬる)めですがゆっくり入る入浴者に向いています。銭湯とは思えない贅沢さをしばし味わいました。
同行者を待つ間に1時間が過ぎていました。入浴者には駐車料金が1時間まで無料ですから超過分の100円で済みました。ところで名前がなぜ「ヌーランド」なのかを受け付けで聞きそびれたのは残念です。“nu”はギリシャ文字の”N”ですが何か関係あるのでしょうか。ご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただきたいと思います。
<同行者のコメント> 多摩川を見に行こうと言われてまた奥多摩かと思いました。ところが意外にも下流でした。運転手さんは、川崎の用水めぐりのときと同じで、あちこちで車を停めて撮影をしていましたが、気がつくと羽田空港の中に入ってしまいました。ドライブの目的が良く分かりません。温泉はずいぶん狭い道を入ったところにありましたが綺麗な施設です。私は年配の方たちで一杯になった内風呂の黒湯風呂のあとに誰もいない露天風呂をたっぷり楽しみました。
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