女人高野 室生寺(後編)
さらに石段が奥の院まで続きます。室生寺は暖地性シダ群落(イヨクジャク、イワヤシダ、オオバハナジョウシダ)があることでも知られています。
胸突き八町の急な石段を登ると舞台造りの位牌堂(常灯堂)が見えてきました。ここまでの石段は720段あるそうです。その奥には御影堂(みえどう、大師堂)があります。屋根の頂上に石造りの露盤が置かれている珍しい建物だと説明されていました。
石段を下りて仁王門から本坊の方向に進むと護摩堂があります。その先は修行の場で立ち入りが出来ません。すぐ横の枝垂れ桜がほぼ満開でした。(3月18日撮影)
太鼓橋の袂(たもと)にある山菜料理の橋本屋で昼食をとったあとに向かったのは西光寺です。室生寺の入り口を通り過ぎて右手の急坂から山道に入りました。この室生古道は南の佛隆寺(ぶつりゅうじ、四門のひとつ)から室生寺に入る道です。梅の花を見ながらほぼ上りきった所に枝垂れ桜の巨木が見えてきました。西光寺の「城之山枝垂桜」です。薄紅色の花が咲くそうですが、時季には早すぎて蕾(つぼみ)が膨(ふく)らみ始めたところでした。現在は無住の寺になっています。
次いで大野寺へ向かいました。室生寺の西の入り口(西の大門、室生寺の末寺)です。県道28号を室生寺口方向に戻って国道165号に出る直前で川沿いの道に入りました。室生口大野駅に向かう途中です。道路工事を抜けると宇陀川の対岸の岩肌に巨大な磨崖仏(まがいぶつ)がありました。臼杵(うすき)磨崖仏と並び日本最大級だそうです。アフガニスタンのバーミヤン渓谷の石仏や臼杵磨崖仏など立体的なものと異なり平らな壁面に線描されたものです。
大野寺の境内に入りました(参拝料200円)。鐘楼の前にある大きな枝垂れ桜(樹齢約300年)はまだ蕾でした。境内にはほぼ同じ大きさの枝垂れ桜がもう1本と樹齢100年くらいの紅枝垂れ桜も30本ほどあります。いずれも四月上旬から中旬が見頃のようです。
いよいよ日帰り温泉です。同じ宇陀市の榛名(はるな)区福地にある「みはる温泉美榛苑」は公共の宿泊施設で温泉施設が併設されています。別棟の温泉施設は道路に面した地下2階から入れます。地下1階が温泉施設です。急な傾斜地に建てられているため階数表示がこのようになっています。入湯料金は500円(1日料金は800円)。
受付の先のロビーに面して男湯と女湯が並んでいます。受付で受け取った鍵で脱衣場のロッカーが利用できます。脱衣場と同様に浴室もいたってシンプルで、左手にコの字型に並んだカラン、右手に白湯のローリングバスと温泉浴槽があります。期待外れと思いながら入った温泉浴槽の湯はぬめり感があってなかなか上質でした。泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉で加温されています。時間が早く入浴客が途切れていたため、ひとりでのんびりと湯を楽しみました。ロビーで休憩していると利用客が訪れはじめました。
国道369号(伊勢本街道)に入って奈良・京都方面へ向かいました。
<同行者のコメント> せっかくの室生寺なのに残念でした。杉の木に花粉が一杯ついているのを見るともう駄目です。奥の院まで石段が720段もあるのは四国の金毘羅さんと同じくらいですね。温泉に入っていると花粉症が楽になったような気がしました。□
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