« 赤目四十八滝(後編) | トップページ | 女人高野 室生寺(後編) »

2009年3月28日 (土)

女人高野 室生寺(前編)

国道165号を西へ走ると奈良県宇陀(うだ)市に入ります。宇陀は昔、阿騎野(あきの)とも呼ばれ、古事記や日本初期に登場する古い地名のようです。ちなみに宇陀市は平成6年に宇陀郡の町村合併で誕生した新しい市で、地域自治区制を導入していますから、政令都市のように区があります。

 

室生寺(むろうじ)入口交差点を左折して室生川沿いの曲がりくねった県道28号を4kmほど進むと室生区室生に到着しました。案内標識に従って小高い場所にある駐車場に車を停めます。オフシーズンのため閑散とした駐車場を抜けて室生寺に向かいます。駐車料金(600円)は坂の下にある駐車場の受付で支払う仕組みになっていました。室生川に沿って400mほど歩くと土産物屋などの先に室生寺の入り口がありました。

 

2009_03220249 2009_03220187 

朱塗りの太鼓橋を渡ると表門に行き当たり参道は右手の仁王門へと続きます。口を空いた赤色の阿形(あぎょう)と口を閉じた青色の吽形(うんぎょう)が鮮やかです。狛犬や沖縄のシーサも阿吽の形式を取っています。ちなみに阿吽とは仏教の真言の一つで、これが転じて阿吽の呼吸(二人が息を合わせた様)などの用法があります。

 

2009_03220188 2009_03220189 2009_032201932009_03220194   

石楠花(しゃくなげ)で知られる鎧坂(よろいざか)の急な石段に差し掛かった時に同行者が花粉症の症状が悪化して参拝をギブアップすることになりました。折角の女人高野ですが私が代参することにします。真言宗室生寺派大本山の室生寺は奈良時代末期に勅命によって創建されました。厳しく女人を禁制してきた高野山に対して女性の参詣を許したことから「女人高野」と呼ばれています。

 

2009_03220199 2009_03220198 

石段を上りきると正面に華麗な金堂(国宝)、左手に素朴な弥勒堂(重要文化財)、右手は天神社がありました。弥勒堂には本尊の厨子入り弥勒菩薩立像(重要文化財)と釈迦如来座像(国宝)が安置されています。

 

2009_03220201 2009_03220202

 

一段高い場所にある杮葺(こけらぶき)の金堂はハイライトのひとつです。

   

2009_03220200 内陣には本尊の釈迦如来立像(国宝)を中心に、重要文化財の薬師如来像、地蔵菩薩像、文殊菩薩像、国宝の十一面観音菩薩像がならび、その前に運慶の作と伝えられる十二新将像(重要文化財)が一列に並んでいました。本尊の背後にある大きな板壁には帝釈天曼荼羅図(国宝)が描かれているそうですが外からは見えません。

左手の石段を上ると桧皮葺(ひわだぶき)の本堂(国宝)があります。真言密教の最も大切な法儀である灌頂(かんじょう)を行うお堂であることから灌頂堂とも呼ばれます。桧皮で葺き直されたばかりの入母屋造りの屋根が印象的です。堂内に入ってお参りをさせていただきました。

 

2009_03220203 2009_03220208   

本堂を出て左手の石段を上ると有名な五重塔(国宝)が聳(そび)えていました。高さ16.1mと屋外に建つ五重塔では最小なのだそうです。日本最大の東寺五重塔(高さ55m)と比べるとミニチュアのようにも見えます。

 

2009_032202042009_03220215   

平安時代初頭の建立と伝えられる室生山で最古の建物です。平成10年の台風によって被害を受けましたが平成12年に修復されました。(続く)

|

« 赤目四十八滝(後編) | トップページ | 女人高野 室生寺(後編) »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146335/44489085

この記事へのトラックバック一覧です: 女人高野 室生寺(前編):

« 赤目四十八滝(後編) | トップページ | 女人高野 室生寺(後編) »