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2009年4月に作成された記事

2009年4月29日 (水)

矢板武記念館と喜連川「もとゆ温泉」

県道56号から県道30号に入ると、教えられた通りに、大きな枝垂れ桜が立派なお屋敷の中に見えました。往きに見かけた矢板武記念館でした。渋沢栄一や勝海舟とも交流があった地元経済人の屋敷が市の施設として一般に公開されています。駐車場に車を停めて屋敷内を見学することにしました。入館料は100円です。

 

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良く手入れされた前庭にはツツジが美しく咲いていました。

 

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裏庭に高く聳える枝垂れ桜の花は終っていますがさすがに見事な大木でした。

   

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この著名経済人から市の名前が付けられたのかと早とちりしましたが、実際はその逆で、坂巻武兵衛(さかまきぶへい)氏が明治の初めに矢板の地名をとって矢板武(やいたたけし)と改名したそうです。当時、明治政府が新たに戸籍を作る作業を行っていたことで改名が可能になったとのこと。下の写真は勝海舟の手になる額「聚塵亭」(塵まみれになって働いている人たちが集まる屋敷の意)と渋沢栄一の掛軸です。

 

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国道461号から国道4号に入って、矢板ICを過ぎた片岡交差点を左折、さくら市喜連川(きつれがわ)へ向かいました。路傍の大きな道祖神が迎えてくれました。

 

2009_04180184喜連川の歴史を調べてみました。足利尊氏の次男である足利基氏を祖とする喜連川氏(きつれがわうじ)が豊臣秀吉によって下野国(しもつけのくに)喜連川に所領を許されて姓を喜連川に改名、関ヶ原の合戦後は4500石と小石高ながら源氏の流れを汲む足利氏であることから大名並の扱いを受け喜連川藩として明治まで続いたようです。また喜連川は奥州街道(現在の国道4号)の宿場町でもありました。

この喜連川にある温泉付きの分譲地に知人が生前住んでいたため尋ねたいと思っていましたが果たせないまま今回の立ち寄りになりました。そして日帰り温泉に選んだのは公営「もとゆ温泉」です。町興しのための温泉が掘り当てられた翌年に喜連川温泉第一浴場として開場、1999年にリニューアルされた時に「もとゆ温泉」に改名された。 

喜連川町(現さくら市喜連川)にはその他にも、二番目に造られた露天風呂(300円)、温泉福祉センター喜連川城(300円)、道の駅きつれがわ(500円)と計4箇所の公営入浴施設があります。公営以外にも公共施設のハートピアきつれ川(平日500円)、民間経営の喜連川早乙女温泉(1000円)、喜連川温泉さくら館(900円)、そして今 耳目を引くかんぽの宿栃木喜連川温泉(600円)なども日帰り温泉として利用できます。

もとゆ温泉は田園地帯にありました。入口に「日本三大美肌の湯」の幟(のぼり)がはためいています。入館料は300円と格安、券売機でチケットを購入してロビーに入りました。男湯と女湯がロビーの左右に配置されています。

 

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脱衣場は小振りですが内湯との間仕切りに大きなガラス窓がありますから、内湯だけでなく露天エリアまで見通すことができます。内湯には温度の違う2つの浴槽「高温槽」と「源泉槽」があり、外部と浴室も大きな窓で仕切られていますので明るくて開放的です。露天風呂は10人くらいが入れそうな大きさです。温泉は循環ろ過式、泉質はナトリウム-塩化物泉で薄い茶色をしています。上記のように多数ある温泉のうち早乙女温泉だけは硫黄、塩分、鉄分を含む弱アルカリ泉のようです。

 

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お丸山公園にも立ち寄りました。高台に温泉福祉センター「喜連川城」とスカイタワーがあります。子供用の遊戯施設もあって市民の憩いの場所になっているようです。

 

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<同行者のコメント> あちこちで日帰り温泉を見かけました。ほかの温泉にも入ってみたかったです。公園にはきれいなクジャクがいました。華やかなオスのクジャクも素敵ですがカンムリをかぶったメスも可愛いですね。真っ白なクジャクもきれいです。

 

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2009年4月27日 (月)

八方ヶ原から矢板市街地へ

2009_04180116 県民の森を抜ける自動車道で「八方ヶ原」の大間々台へ向かいました。群馬県嬬恋村の湯の丸高原とならぶレンゲツツジの名所です。レンゲツツジ(蓮華躑躅)やトウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)にはまだ早いのですが、ヤシオツツジ(八汐躑躅)なら咲いているかもしれないと思ったのです。

 

途中にヤシオツツジノの仲間であるアカヤシオが綺麗に咲いていました。県道56号から「大間々台」へ入ろうとすると無情にもゲートが閉まっています。3日後の421日から開放されると説明されているのです。それでも自転車に乗る人達はゲートの脇をすり抜けて出入りしています。車を路上に停めて歩くには遠すぎるのが残念です。

 

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次の目的地に向かうため県道56号を矢板市街地へと下る途中に蕎麦屋を見つけました。十割そばの店「一休」でした。11時になったばかりで昼食にはまだ早いのですが広い庭に桜やツツジが咲いているのを見つけて立ち寄ることにしました。矢板カントリークラブの入口近くです。

   

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2009_04180136「天もり」を注文してしばらく待つと配膳されました。黒っぽい蕎麦とふっくらした野菜天ぷらが美味しそうです。口に入れると十割蕎麦は歯ごたえがあり、天ぷらはサクサク感が美味しさを倍増させます。外から戻ったご主人が気軽に声を掛けてくれました。自ら打った十割蕎麦がご自慢のようです。

女将さんに教えてもらって広い庭を見せてもらうことにしました。大きな枝垂れ桜の花はとうに終わっていましたが八重桜やヤマツツジが楽しめます。

 

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池の淵に蛙の石像がいくつも置かれています。右手にある大きな蛙の近くから水が出ることを聞きました。地下水をポンプで汲み上げているそうです。その水は無料でいただけるとのこと。小さなレバースイッチを操作すると確かに水が出ました。庭にあるものすべてと店舗の天井などはご主人の手作りだと女将さんから教えていただきました。立派な工作機械が並ぶ作業場が店内から見えたことで質問したのです。

 

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枝垂れ桜に興味を持っていると思われたのか女将さんが矢板の十字路付近に有名な枝垂れ桜があると教えてくださいました。時期は過ぎていると思いますが立ち寄ることにします。

 

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<同行者のコメント> お蕎麦が美味しかったです。その後にご主人が造られた広い庭を拝見していると、ご主人は休憩後も忙しそうに庭で作業をしていらっしゃいました。蛙の石像があちこちに置かれているのはご主人の趣味なのでしょうか。

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2009年4月25日 (土)

栃木県県民の森と宮川渓谷

桜前線が本州の北端まで北上した模様です。もう少し花見ができないかと東北自動車道を栃木県北部まで走ってみました。宇都宮の先にある矢板ICを出て目的地の「栃木県県民の森」へ向かいます。

国道4号をしばらく走った中交差点を左折、矢板市役所がある本町十字路を右折、下太田交差点を左折すればあとは一本道です。宮川に沿って県道272号を高原山(釈迦ヶ岳、1795m)に向かって高度を上げます。途中で寺山ダムの脇を通過しました。高度が高いせいか桜がまだ残っていました。桜の花びらを散りばめた様子は雪が降ったようにも見えました。
 
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途中で霧が出たり雨粒が落ちてきたりと好天とする天気予報と違います。そのお陰なのか車の通行がほとんどありません。県道を快調に走行すると前方が開けてきました。来訪者を迎えるように桜の大木が満開です。県民の森は1973年(昭和48年)に設置された森林浴やハイキングに絶好の施設です。体験の森コース(30分)、キャンプ場周回コース(90分)、展望コース(120分)、県民の森の最高峰まで登るミツモチ登山コース(標高差680m、登り3時間)などセルフガイドコースがあります。

 

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到着したのが朝の7時半と早過ぎたためライダーを2人見かけた他には人影はありません。管理事務所や森林展示館がまだ開館しておらず、外気も思ったより冷えますので、駐車場でしばらく休憩です。空が段々明るくなってきました。宮川渓谷へと向かうことにして駐車場脇の階段を下りると渓谷に続く遊歩道に出ました。上流方面と下流方面の2コース(いずれも往復60分)がありますが、先ず上流へ向かうことにしました。

 

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目当ては「傾聴の滝」(落差3m)です。カタクリの花があちこちに点在して咲いています。訪れた418日は、4月上旬と言われる盛りを少し過ぎているため、しぼみそうなカタクリの花が目立ちました。

 

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最初は単調な景色で始まりましたが、そのあとは木製の橋を渡ったり防砂提脇の急階段を上ったりと意外に変化があります。良く整備された歩道と案内標識がありますから地図がなくても困りません。

 

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鳥の鳴き声が川のせせらぎの音から浮かび上がって聞こえます。何という鳥か分からないのは残念ですがウグイスだけは聞き分けられます。次をクリックすると鳴き声を聞くことが出来ます。「小鳥の鳴き声 その1」 「小鳥の鳴き声 その2」

 

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もうすぐ折り返し地点のはずですが、周囲に変化がなくなりましたので、少し手前で引き返すことにしました。帰路は対岸の道を選びました。傾聴の滝が正面の高みからよく見えます。バーベキュー広場を抜けて下流のコースへ向かうことにしました。例によって同行者はここでリタイアです。

 

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遊歩道はすぐ県道の弓張橋に行き当たりました。いったん渓谷から離れて県道を横断しました。渓谷への入口が一部崩れています。足元に注意しながら進むと「創造の滝」(落差4m)に出ました。何やらロープが張られています。そして渓谷への入口が下流側に付け替えられているのを発見しました。路傍にタチツボスミレが咲いています。

 

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増水で被害を受けたのでしょう。大きな岩があちこちにあって上流側と渓流の雰囲気がかなり違います。

 

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足元の悪い道が続きます。ニリンソウが咲いていました。

 

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珍しい名前の「反省の滝」(落差4m)と観瀑台を過ぎると渓流の水が序々に少なくなり、ついに流れがまったく見えない水無川になっていました。あれほどの水量はどこへ行ってしまったのでしょうか。伏流水になったのかもしれません。

 

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2009_04180098橋を渡ると折り返し点の標識がありました。もと来た道を戻って森林展示館に入ってみました。森に関する様々な展示(樹木の標本、木の実、鳥などの剥製、動物の巣や骨)や四季を紹介する映像が興味深い。外に出るとアカヤシオのピンク色の花が桃か八重桜のように綺麗に咲いていました。 

<同行者のコメント> 誰もいない公園でした。宮川渓谷から駐車場へ戻った時に「ミツバツツジは咲いていましたか?」と年配の男性に聞かれましたが、私には何の花のことかチンプンカンプン、聞く相手を間違えましたよ。でも私のほかには誰もいないのでしょうがなかったのでしょう。

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2009年4月21日 (火)

華麗なる賭け ~風のささやき~

WOWOW41日に放映された映画「トーマス・クラウン・アフェア」(1999年)を観ました。同居者がチャンネルを回したばかりのところに偶然合流したのです。何の映画かと思っていると007シリーズのジェームズ・ボンド役(第5代)を演じたピアース.ブロスナンが主演しています。共演する女優は映画「身代金」でメル・ギブソンと共演したレネ・ルッソでした。ストーリー展開はどこかで見たような気がします。そう、スティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイが共演した映画「華麗なる賭け」(1968年)そっくりなのです。

舞台設定は高級絵画の盗難です。一見手の込んだ計画にも拘らずずさんな段取りのために捕まった犯人達はいずれも雇われた外国人です。そして主犯は1億ドルの名画とともに消えてしまいます。そこに登場したのは保険会社の美人調査員です。これは完璧なパクリです。さらに驚いたことにはフェイ・ダナウェイが精神科医として主犯である大富豪トーマス・クラウンのカウンセリングをしているのです。ここまで来るとパクリと言うよりもパロディーです。それともエイプリルフール?

さらにあの哀愁を帯びた曲が流れました。フランス人作曲家ミッシェル・ルグランがアカデミー主題歌賞を受賞した「風のささやき」(The windmills of your mind)です。映画のオープニング・クレジットタイトルとともにこの歌のオリジナル・サウンドトラックYouTubeで聴くことができます。ここで思い出しました。映画タイトルの「トーマス・クラウン・アフェア(The Thomas Crown Affair)」は「華麗なる賭け」の原題そのものでした。つまり「華麗なる賭け」のリメイクだったのです。ちなみにAffairとは事件あるいは出来事を意味します。

原作は266万ドルの銀行強盗の設定で、スティーブ・マックイーンがグライダー、サンドバギー、ポロに興じる華麗な経営者役でした。今回も高級ヨットとグライダーが登場し、保険会社の調査員は主犯を追い詰めるうちにその相手と恋に落ちてゆく展開はまったく同じです。クライマックス・シーンは、原作のスマートさとは違い、手の込んだ垢抜けないものになっていました。そしてエンディングも凡庸なアメリカ映画風のハッピーエンドに変えられています。

俳優の存在感にも差がありました。原作ではスティーブ・マックイーンの格好良さをこれでもかと前面に押し出していました。またフェイ・ダナウェイのハイセンスな魅力もたっぷり楽しめました。二人がチェスをしながら心理的な駆け引きをするシーンは、フランス映画のようにセクシーで、若かった私はドキドキしながら観たことを思い出します。そしてエンディングもほろ苦いもので印象に残りました。原作のハイライトシーンを観たい方にはこちらのYouTubeその1その2)が良いでしょう。そして最近のリメイク版の方もYouTubeにアップされています。

今回の映画の最後に流れたクレジットタイトルにMGM創立75周年と表示されていたことですべてを納得しました。原作から30年間の映像技術の進歩によりヨットとグライダーで主人公が遊ぶシーンの映像は美しいのですが、映画としての斬新さと魅力は逆に失われており、MGMに代表されるハリウッドの凋落を象徴する映画を観たように思いました。ハリウッドでは外国映画のリメイクが増えていることもその証左でしょう。

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2009年4月19日 (日)

散歩道に咲く春の花(4月13日撮影)

麗らかな春の朝、わが家の近くを散歩しました。さすがに染井吉野の花びらは路傍から姿を消していますが、八重桜が満を持してあちこちで艶やかに咲いているようです。

公園、マンションの植え込み、閑静な邸宅で綺麗な花を見つけるたびにシャッターを押しました。1時間ほどの散歩中に撮影した写真から気に入ったものを紹介します。

 

まずは八重桜

 

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色とりどり

 

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流行色はパープルからピンクへ!

 

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白い花も春らしい

 

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もう一度桜です

 

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<同行者のコメント> もうすっかり春ですね。遠くまでドライブしなくてもすぐご近所で美しい花がこんなにたくさん見られるのは楽しいです。でも今年は京都にはじまって、杉並の善福寺川、アートフラワーの展示会とお花見がずいぶん続きますね。

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2009年4月14日 (火)

アートフラワー展と人形町「玉ひで」

日本橋高島屋へ出掛けました。飯田深雪アートフラワー展(48-14日開催)に招待されたのです。高島屋の入口に開店を待つ人垣が出来ています。開店と同時にエレベーターで8階へ直行、フロアを半周した場所に会場がありました。
 
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生花が飾られた入口から右手へと順路を進むと最初のコーナー「紫へのいざない」です。深雪スタジオの創設者である飯田深雪さんが好きであった紫を基調色として、スタジオ開講60周年にちなんで、60種類の紫色の花を使った12ヶ月のブーケが展示されています。濃い紫を背景に明るい紫色の花々がハイライトを浴びていました。 

2009eien01残念なことに会場内は写真撮影禁止です。右の写真は深雪スタジオのhpから転載させていただきました。尚、会場内の写真が同hpで見られます。


次のコーナーは「ばらのタペストリー」。両面にばらが飾られたタペストリーが5点宙に浮いていました。3000輪のばら「ローズドマダムミユキ」はすべて布から作られたアートフラワーで、布を織り上げるという発想から生まれたタペストリーであると説明されています。

すぐ横には「白木蓮」が清楚な佇(たたず)まいで展示されています。「永遠のしらべ」は深雪さんがエッセイ用に残された花の名前とエピソードを再現したものだそうです。深雪スタジオの枯れることのないことを願ったアートフラワーでした。

3番目のコーナーに入りました。最初の「お正月」は新春を彩る椿の赤い花と青竹のアレンジが和モダンをイメージし、次ぐ「イースターの帽子」は色とりどりの花を飾ったカラフルな帽子が何点か展示されています。さり気なく置かれたミモザが美しいアクセントとなっていました。同行者は緑色の帽子がお気に入りのようです。「ひなまつり」は3段飾りの背景としてユキヤナギとアイスランドポピーが繊細な美しさを創造しています。根気の要る細かい作業を伴なう作品であることが分かります。「おぼろ月夜の八重桜」は豪華な八重桜を表現しており、先月下旬に訪れた京都の桜を思い出しました。

「端午」は花しょうぶとアイリスの花の色合いが見事です。その上に浮かぶマゴイとヒゴイは大ぶりの野ばらの花で形作られています。「しゃくなげ」は深紅のくす玉のような花とグレーに近い深緑の葉をつけたうす紫の花が鮮やかな対比となっています。

4番目のコーナーには、夜空に輝く星と天の川をばらとゆりで表現した幻想的な「七夕」が展示されています。ステンレスワイヤーで編んだ天の川が煌(きら)びやか。「ロンドンの庭」はラベンダーの花の繊細な細工が見事です。睡蓮の花も活き活きとして金魚が池を泳ぐさまが良く表現されています。「重陽」は菊の生け込みが東洋的な印象を与えて海外の展示会でも人々の目を引き付けたと説明されています。「クリスマス」は赤と緑の取り合わせを活かしポインセチアと赤い花に金色の玉を配した華やかなツリーです。

最後のコーナーは「深雪アートフラワーのあゆみ」と題して、第二次大戦直後にガウンを切り取って作った一輪のコクリコの花がアートフラワーという独自の世界を切り開くことになったと説明されていました。ありし日の写真、雑誌類、装飾品、テーブルセッティングなどが展示されています。子供の頃に母がよく観ていた料理番組の先生としての印象が強かったのですが、この展示会を見て認識を新たにしました。

その横のエリアで深雪さんの生涯を紹介するビデオが流されていました。1903年(明治36年)に新潟で生まれ、昭和元年に外交官と結婚、アメリカ(シカゴ)、イギリス(ロンドン)、インド(カルカッタ)などで海外生活を送った経験から、戦後に赤いコクリコの花を生み出し、お菓子と料理の教室を開講したそうです。1957年にNHK「きょうの料理」に出演、アートフラワーを海外にも広め、2003年にフランス大統領からレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを授与され、2007年に103歳で逝去されたことが説明されました。

出口に近い場所にある各支部の作品展示コーナーにも多数の作品が並べられていました。最後に展示されている“Forget-me-not“(東京深雪会の作品)は一角を埋め尽くす勿忘草(わすれなぐさ)がそれは見事です。生徒さんたちの想いが伝わる作品でした。

展示即売会場の作品をいくつか紹介します。

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高島屋の裏手に回って都営地下鉄日本橋駅から一駅の人形町へ向かいました。駅を出て水天宮方面に少し歩いて脇道に入ります。前方に人の列が伸びていました。老舗の「玉ひで」です。1760年(宝暦10年)創業の料理店で親子どんぶりが特に有名です。予約なしのランチタイムは1時間待ちが普通と聞いていた通りに初夏を思わせる強い日差しの下で40分ほど並んで待ちました。
 

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座敷に案内されました。私は元祖親子丼を、同行者は一番上等な炙(あぶ)りささみ親子丼を注文。鳥スープを飲みながら待つとほどなく配膳されました。大き目の平たい椀(わん)に入った親子丼は玉子の色が鮮やかです。

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私の方は歯触りの良い東京しゃもが入っており、同行者の椀には炙り焼きした香ばしい「ささみ」と烏骨鶏(うこっけい)の黄味が乗る豪華さです。前者は万人向きですが、後者の炙りささみは美味しいのですが値段を考えると評価が分かれるかも知れません。親子丼に定番の具であるタマネギが入っていないのは老舗だからでしょう。

プチ薀蓄です。「玉ひで」では一度玉子を固めてから仕上げに生卵をかける方法で「フワトロ」の食感を生み出しているそうです。一方、一般的な親子丼では加熱時間を短くして玉子がほぼ生の状態、つまり「トロトロ」で提供されるものが多いようです。しかし、親子丼は基本的に玉子とじなのですから、今回出されたものは同行者が指摘するように柔らかいのは表面だけであり、私には「フワフワ」食感だけの 
『オムレツ風親子丼』 のように感じられました。

<同行者のコメント> アートフラワー展は二度目です。大変な混雑でしたが今回もそのすばらしさをたっぷり味わいました。なかでもユキヤナギの細かい細工に感心しました。ピンクのばらが多かったのは今年の流行色だからでしょうか。ランチで並んだのは数年前のラーメン屋さん以来です。でも玉子が硬いのがちょっと気になりました。

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2009年4月11日 (土)

善福寺川緑地の桜

都内の隠れたお花見スポットを訪れました。善福寺川にそって整備された都立公園の善福寺川緑地です。ちなみに善福寺川は杉並区善福寺公園内の「遅野井(おそのい)の滝」を源流として中野区で神田川に合流する約10kmの一級河川です。

京王井の頭線浜田山駅で下車しました。渋谷から15分ほどの近さです。駅前から阿佐ヶ谷駅行きの南北バス「すぎ丸」というミニバス(料金100円)を利用すると便利ですが、散策が目的ですから善福寺川緑地まで歩きます。商店街の「壱番街」を抜けて鎌倉街道沿いの閑静な住宅地を1.5km余り北上すると成田西1丁目で善福寺川に行き当たりました。杉並第二小学校と尾崎熊野神社のすぐ先です。

天王橋から桜が満開となった善福寺川が続きます。どちらに進むか迷ったすえ上流に向かいました。児童橋、屋倉橋、せきれい橋、西田橋が続きます。鳥たちは、お花見よりも団子に夢中のようで、桜の花を啄(つい)ばんでいました。

 

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センター広場を抜けて西園橋で対岸に渡りました。仲よし広場は家族連れで込み合っています。ここでUターンすることにしました。

 

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出発地の天王橋まで戻って善福寺川をさらに下流へと歩きます

 

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相生橋、尾崎橋、成田上橋、成田下橋、成園橋を巡ると白山前橋で善福寺川緑地から和田堀公園に入ります。急に桜が少なくなった善福寺川沿いに大成橋、御供米橋(おくまいはし)、八幡橋、宮下橋まで川面を見ながら遊歩道を歩きました。

 

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和田堀公園はまだ続きますが今回のお花見はここまでにします。八幡橋と宮下橋の名で分かるようにすぐ近くに大宮八幡宮がありました。

 

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方南通り(都道14号)を越えると都道428号が一直線に伸びています。この道路の地下には荒玉水道(世田谷区砧から板橋区大谷口まで多摩川の水を送る水道管)が埋設されているそうで、荒玉水道道路と呼ばれています。井の頭線の踏み切りを渡って線路沿いを300m余り歩くと永福町駅でした。

明大前駅で高尾行きに乗り換えて仙川(せんがわ)駅で下車しました。この日の日帰り湯は仙川「湯けむりの里」です。駅前の見事な桜を見ながら商店街を南下します。

 

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丁字路を左に折れて大きなマンション「パークスクエア武蔵野」の前を通り過ぎると右手に見えてきました。ゆけむりの里は今風のスーパー銭湯です。1階はヒーリング「スールガ」ですから2階へ上がります。

 

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広めのロビーにある券売機で入場券(平日550円)を購入しました。フロントの右手は食事処です。脱衣場から内湯に入ると右手が洗い場で、左手にリラクゼーションバス、ジェットバス、スーパージェットバス、シェイプアップバス、座・マサージ、バイブラバスなどが並んでいます。右手前はタワーサウナです。

ガラス戸を抜けた露天エリアには露天岩風呂と絹の湯が並んでいます。お湯はすべて軟水が使用されていて爽快感があると説明されています。温泉ではありませんが、長時間歩いた後でしたから、気持ちの良い時間を過ごしました。

<同行者のコメント> 満開の桜のなかを歩くのは気持ちいいですね。でも今回も3時間くらい歩いたので疲れました。そのあとに温泉ではないスーパー銭湯にわざわざ出かけた理由をあとで聞きました。昼食に木曽路のすき焼きを食べたくなったのでその近くのスーパー銭湯を選んだそうです。汗をかきながらすき焼きを食べるなんて変ですね。私は春のメニューで見つけた北海道の海鮮づくしを食べて大満足です。

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2009年4月 9日 (木)

醍醐寺(後編)

弁天堂の先は下醍醐の出口(一方通行)でした。上醍醐への登山口にある成身院(じょうしんいん)は女性が昔はここから上醍醐の仏様を拝んだことから通称として女人堂と呼ばれています。また平成20年に西国三十三所巡礼の第11番である上醍醐の准胝堂(じゅんていどう)が落雷によって焼失したため、今は准胝観音が女人堂に安置されています。参拝は女人堂で、納経と朱印は隣の納経所で行われていました。

 

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折角ですから約1時間かけても上醍醐まで登りたいところですが、同行者が駐車場の車で休憩しながら待っていますから、ここから引き返すことにします。伽藍の外側を下る道を歩いて霊宝館の裏手に出て、三宝院まで戻りました。

 

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三宝院の門(通用口)を抜けると見事な枝垂れ桜の大木が満開でした。

 

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葵の間、秋草の間、勅使之間の先にある庭に面した表書院は寝殿造りの様式を伝える桃山時代を代表する建造物で国宝に指定されています。しばらく庭を鑑賞しました。石庭の中の石は加茂の三石で、池の中にある五葉松(樹齢600年以上)の生える島が亀島、その隣が鶴島です。庭の左手奥には三段の滝がありました。

続く建物は純浄観です。渡り廊下の先は本堂で立ち入れませんから純浄観を回りこむように進むと奥宸殿と茶室松月亭があります。三宝院の建物内と庭は撮影禁止ですが醍醐寺のhpでその様子が見られます。

日帰り湯を探しました。伏見の周辺には「やまとの湯」と「力の湯」がありますが、いずれも運び湯ですから大津まで足を伸ばすことにして、琵琶湖畔の「やまとの湯」に向かいました。こちらも亀山から湯を運んでいるそうです。一般的なスーパー銭湯です。

 

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1階が受付、食事処、ヘアカット、全身リラクゼーション・足つぼ、2階が内湯、3階が露天風呂になっています。内湯の浴室には段差があり、下のエリアには洗い場、水風呂、バイブラバスがあり、一段高い場所には日替湯(この日はハーブ)、リラクゼーションバス・ジェットバスが並んでいます。

 

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階段を上った3階の露天風呂はL字型をしており段滝座石と寝湯が付属しています。右手には壺湯が3つ並んでいますが、露天風呂だけが天然温泉です。泉質はナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉で少しぬめりが感じられます。温度が温(ぬる)目ですからゆっくり入ることができます。露天風呂に衝立(ついたて)のある一角がありました。一人でのんびり温泉を楽しむ趣向だと説明されていますので暫らく入ってみました。むさし野「湯らく」の瞑想浴ほどではありません。私はやはり開放感がある方が好みです。

今回のドライブ旅の総走行距離は約1,100km(内約200kmは一般道)、平均燃費は満タン法で15.3km/リーッターと予想以上に良好でした。特に帰路は国道1号で鈴鹿峠を越えて伊勢湾湾岸自動車道の「みえ川越IC」まで走ったことと、東名高速道路を一定の速度で走ったことがエコドライブに繋(つな)がったようです。□

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2009年4月 8日 (水)

醍醐寺(前編)

桜に誘われて2週連続のゴルフです。先週初めはホームコースの桜がまだ5分咲きでしたが、昨日プレーしたもう一つのコースでは桜が満開になっていました。新緑のアクセントとして桜の花が鮮やかです。好天と四月下旬の暖かさに恵まれ、しかも半年振りに良いスコアが出て大満足の一日になりました。

 

ゴルフ談義はこれくらいにして近畿地方の名刹巡拝ドライブ旅に戻ります。最後に訪れた名刹は伏見の醍醐寺(世界遺産)です。京都府道7号を六地蔵まで北上して同36号でさらに北上します。何度か走ったことのある道ですから迷わず醍醐寺に到着して道路沿いの有料駐車場(600円)に車を停めました。

 

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茶店が並ぶ中を抜けると三宝院前に出ましたが、そちらは後にして参道を醍醐寺(真言宗小野流)の伽藍(がらん)に向かいました。右手の霊宝館の見事な枝垂れ桜が塀越しに見えます。国宝や重要文化財が多数収蔵されている霊宝館は翌日(325日)から春季の開館が始まるそうで、この日は残念ながら館内に入ることができません。霊宝館前に伸びる参道の染井吉野は開花したばかりです。
 
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なだらかな参道の先に仁王門(西大門)が聳(そび)えています。伽藍の参拝料は600円です。私は三宝院の参拝との共通券(1000円に割引)の方を求めました。

 

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下醍醐の伽藍に入ると右手の五重塔951年に完成した国宝、高さ約38m)の周囲にも枝垂れ桜が咲いています。いずれも見事な大木です。

 

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さらに金堂(国宝)、不動堂、真如三昧耶堂(しんにょさんまやどう)、空海とその孫弟子で醍醐寺を開創した理源大師を祀る祖師堂、伝法院大講堂が続きます。

 

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池の畔の弁天堂周辺も桜が美しく咲いていました。紅葉の名所だそうです。(続く)
 
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2009年4月 6日 (月)

西国三十三所 三室戸寺

2009_03240097 平等院と宇治公園を訪れたあとは宇治川を遡(さかのぼ)りました。上流にある天ヶ瀬ダムを見るためです。川沿いの狭い道に入ると天ヶ瀬吊橋があります。散策用の観光橋ですから車は通行できませんのでさらに上流へ向かいます。天ヶ瀬ダムが見えて来ました。車はその手前にある白虹橋で対岸に渡れます。

宇治川支流の志津川に沿って山間の道を走りました。小さな集落に入ると次の目的地である三室戸寺(みむろとじ)に到着です。三室戸寺は西国観音霊場第十番札所で、あじさい寺の名でも知られるように、四季が美しい古刹(こさつ)です。春は桜・つつじ・しゃくなげ、夏はあじさいと蓮(はす)、秋は紅葉と菊が境内を彩(いろど)るそうです。

 

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西国観音霊場は西国三十三所とも呼ばれる近畿地方を中心とするもっとも歴史のある巡礼地です。四国八十八遍路とともに巡礼者が多いことで知られます。

 

2009_03240121ちなみに西国三十三所は、埼玉県秩父地方の秩父三十四ヶ所観音霊場と関東一円の坂東三十三ヶ所観音霊場とともに、日本百観音としても観音巡礼が行われています。その結願(けちがん)寺は秩父三十四箇所の三十四番水潜寺です。

三室戸寺は光仁天皇がその離宮に千手観世音菩薩を祀る寺として創建されたことから御室戸寺と名付けられ、後に花山天皇と白河天皇も離宮とされたことから三室戸寺と称するようになったと三室戸寺のhpに説明されています。

拝観料500円を払って朱に塗られた山門を入るとなだらかな長い参道が続きます。その右手には池泉回遊式庭園と石庭がありました。

   

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長い石段が本堂へと続きます。石段を上りきった納経所の左手に芭蕉の句碑「山吹や宇治の焙炉(ほいろ)の匂(にほ)ふとき」がありました。

 

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石畳に沿って蓮が植えられた大きな鉢が並んでいます。根が生えた蓮根が水中に置かれているだけで今は寂しいのですが夏には美しい蓮の花が咲き乱れるのでしょう。

 

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本堂の前にある宝勝牛は口の中にある石の玉を撫でると勝運がつくと言われています。またお腹には小さな覘(のぞ)き穴があって胎内の小さな牛の木像を見ることができます。平成10年の春場所直前に大関若乃花が絵馬を奉納して優勝したそうです。

 

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宝勝牛の横に手形が2つありました。若乃花と貴乃花のものです。若乃花の手形はさすがに大きいのですが、並ぶ貴乃花の手形は私の手と同じ大きさである(小さい)ことは意外でした。

 

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「浮舟之古蹟」の碑は、源氏物語宇治十帖に描かれたように貴族の別荘があった風光明媚な地であることを偲(しの)んで、江戸時代に建てられた石碑だそうです。もともとは宇治川に近い場所にあったようですが何度か移されたのち三室戸寺の境内に置かれて今に至っています。

 

同じ場所に立つ謡曲史跡保存会の案内板に謡曲「浮舟」の説明がありました。源氏物語宇治十帖に登場する女性浮舟が夫である薫中将(光源氏の孫)と兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや、匂の宮)との恋との間で揺れ迷うさまを幽玄の世界として脚色したものだそうです。そう言えば昨年は源氏物語千年紀でした。高台寺で源氏物語五十四帖展が1024日から127日まで開催されていたことを思い出します。

 

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阿弥陀堂と鐘楼の奥に三重塔があります。オフシーズンですから三室戸寺に参る人も数えるほどでした。

<同行者のコメント> 花がいっぱいあるお寺と聞いていましたので期待したのですがまだ早すぎたようです。この寺の蓮の花をいつか見たですね。牛の大きな口に手を入れて石の玉を回しましたからきっと良いことがあると思います。

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2009年4月 4日 (土)

宇治公園の枝垂れ桜

宇治川縁(べり)へと歩きました。さすがお茶で有名な宇治ですからお茶屋さんが何軒も並んでいます。甘味処や食事処もお茶尽くしのメニューです。昼食にまだ早いので太鼓橋「喜撰橋」を渡って宇治公園へと向かいました。ちなみに散策路「あじろぎの道」は宇治川で行われていた漁法からとった名前のようです。

 

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2つの中島(塔島と橘島)に造られた公園で、流れの緩(ゆる)やかな喜撰橋の袂に遊覧船の乗り場がありました。橋の正面に浮島十三重石塔が聳(そび)えています。

 

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上流の天ヶ瀬ダムが放流中との警報が出されて宇治川の本流は流れが急でした。

 

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ここは枝垂れ桜の名所です。開花にはまだ早いかも知れないと思いながら公園中央にある枝垂れ桜「宇治川しだれ」に近づくとすでに開花し始めていました。(3月24日撮影)

 

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昼食に選んだ喜撰橋袂(たもと)の喜撰茶屋を覘(のぞ)くと満席ですと断られてしまいました。団体客が入っているのでしょう。それではと近くの「茶房あじろ」にしました。鄙(ひな)びた雰囲気です。庭に入ると人気がありません。休業かと思っていると年配の女性が声を掛けて席に案内してくれました。珍しい「茶にゅーめんセッ」トを注文しました。ソーメンを茹(ゆ)でるのに時間が掛かるので庭でも見てくださいと勧められました。

   

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しばらく内庭の草花を楽しみました。

 

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「茶にゅうめん」は茶を練(ね)りこんだ奈良の三輪ソーメンを使ったこの茶屋だけのメニューであり、長時間寝かせているので茹(ゆ)でるのに通常よりずっと長い5分くらい必要だなど、いろいろ説明して下さいました。

2009_03240096 駐車場へ戻る途中に同行者はあちこちの店先を覘(のぞ)いています。そして見つけたのが「抹茶あん焼餅」。焼き目が入って香ばしさとともに歯ざわりの良い饅頭でした。

<同行者のコメント> 偶然入った「あじろ」にはお客さんが毛筆でコメントを書き込んだ和紙の綴(つづ)りが山のように積まれていました。何を書こうかと思いながらページをめくりましたが達筆に気(け)おされて読むだけになってしまいました。はじめて食べた茶にゅーめんはおいしかったです。そして茶葉をかけたご飯も。お饅頭屋さんで迷っていると、先に1個だけ買った人がいましたので、私も抹茶あん焼餅を1個注文しました。思ったとおりのおいしさでした。

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2009年4月 1日 (水)

平等院

宇陀市から国道369号を北上、奈良市杣ノ川(そまのかわ)町の三叉路を左折して県道47号(天理加茂木津線)に入りました。カーブの多い山道を上りきった一台峠(いちだいとうげ)は名前通りに車が一台やっと通過できる切り通しです。横田町田原で県道80号(奈良名張線)へと左折、岩井川ダム脇を通過すれば、道は一気に奈良市内へと下って行きます。今回の旅で唯一のチャレンジドライブになりました。観光客と鹿が混在する奈良公園を抜け、木津市で国道24号(奈良街道)に合流して、さらに北上しました。
 

数日後、宇治市の平等院(世界遺産)を訪れました。淀川支流の宇治川に近い場所にあります。北側の参道からアクセスすると車は平等院の南側にある有料駐車場(600円)へ迂回する必要がありました。拝観料600円を支払って南門から境内に入ります。

 

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平等院ミュージアム鳳翔館(ほうしょうかん)、養林庵書院、浄土院、羅漢堂、最勝院、不動堂を巡る歩道を歩きました。
 

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この平等院は永承7年(1052年)、関白藤原頼道によって開創され、その鳳凰堂(ほうおうどう)は翌年の天喜元年(1053年)、阿弥陀如来(国宝)を安置する阿弥陀堂(国宝)として建立されました。庭園は浄土式の借景庭園として史跡名勝庭園に指定されました。(平等院の資料より)

 

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浄土院では巨大なボケの木と鮮やかな花に目を奪われました。(3月24日撮影)

受付で鳳凰堂(ほうおうどう)の拝観券(300円)を求めました。

 

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指定された時刻まで30分近くありますから観音堂から表門近くまで歩いてみました。

 

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「扇の芝」に源頼政の自刃の地であると説明されています。頼政は平氏政権下で従三位(公家の官位)まで昇進して源三位(げんさんみ)と呼ばれましたが、安徳天皇の即位を不満とする後白河法皇の第三皇子高倉宮以仁王(もちひとおう)とともに平氏政権打倒を図りました。しかしその計画が露見したため準備不足のまま臨んだ宇治平等院の戦い(1180年)で平氏の軍勢に敗れて自害することになりした。頼政の墓は先ほど訪れた最勝院不動堂の左手にあります。ちなみに源頼朝との壇の浦の戦いで平氏(伊勢平氏である平清盛一族)が滅亡するのは僅か5年後の1185年です。

 

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鳳凰堂の入口に戻ってしばらく待つとガイドさんに案内されました。小さな太鼓橋を渡って右手から鳳凰堂に入ります。40数年前に修学旅行で訪れて以来です。十円玉の図柄と見比べた記憶しかありませんから堂内に入るのは始めての体験のように思われます。本尊の阿弥陀如来は金色に輝いていました。1000年近くを経たと思えない美しい阿弥陀如来坐像は最近になって補修(復元ではなく)されたそうです。日本独自の寄木造り構造の上に漆(うるし)と金箔を重ねたことで滑らかな表面が可能になったとガイドさんから説明されました。穏やかな表情が印象的です。(堂内は撮影禁止)

 

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周囲の壁と扉に九品来迎図、左右の壁の上部には52体の雲中供養菩薩像(半数はミュージアムに移設展示)が掛けられています。平成10年から浄土庭園の復元整備作業が行われたそうです。創建された当時と同様に池の水際に玉石が敷き詰められています。池の美しさを引き立てる技法だそうです。
 

阿字池を巡りました。池越しに左右対称な鳳凰堂全体を正面から眺めることができます。鳳凰堂中堂の格子状障壁に付けられた丸窓を通して阿弥陀如来のお顔がよく見えます。そして額の螺髪(らほつ)が白く輝くことも確認できました。内部に銀製の鏡が入っているとの説明をガイドさんから受けたばかりです。

 

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2009_03240060最後に鳳翔館(地上1階・地下1階)に入りました。緩やかな階段が入口へと導くコンクリートとガラスの建築物ですが木製の肌触りを持たせた壁面が柔らかな印象を与えます。狭く薄暗い入口から広い展示室へ導くエントランスと照明の工夫も斬新です。国宝の梵鐘や鳳凰1対、重要文化財の観音菩薩立像などが多数展示されていました。様々な形の雲中供養菩薩像を間近で見られるのは大変興味深いです。

<同行者のコメント> 鳳凰堂の中には想像以上に華麗な装飾があったのですね。ミュージアムでそれを再現するビデオが映されていました。雲に乗る雲中供養菩薩像はひとりずつ違う楽器を持ったり違うポーズを取ったりしていて見飽きません。私も修学旅行でこのお寺に来たことがあります。そして奈良公園の鹿におせんべいをあげている写真が今も残っていますよ。

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