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2009年4月14日 (火)

アートフラワー展と人形町「玉ひで」

日本橋高島屋へ出掛けました。飯田深雪アートフラワー展(48-14日開催)に招待されたのです。高島屋の入口に開店を待つ人垣が出来ています。開店と同時にエレベーターで8階へ直行、フロアを半周した場所に会場がありました。
 
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生花が飾られた入口から右手へと順路を進むと最初のコーナー「紫へのいざない」です。深雪スタジオの創設者である飯田深雪さんが好きであった紫を基調色として、スタジオ開講60周年にちなんで、60種類の紫色の花を使った12ヶ月のブーケが展示されています。濃い紫を背景に明るい紫色の花々がハイライトを浴びていました。 

2009eien01残念なことに会場内は写真撮影禁止です。右の写真は深雪スタジオのhpから転載させていただきました。尚、会場内の写真が同hpで見られます。


次のコーナーは「ばらのタペストリー」。両面にばらが飾られたタペストリーが5点宙に浮いていました。3000輪のばら「ローズドマダムミユキ」はすべて布から作られたアートフラワーで、布を織り上げるという発想から生まれたタペストリーであると説明されています。

すぐ横には「白木蓮」が清楚な佇(たたず)まいで展示されています。「永遠のしらべ」は深雪さんがエッセイ用に残された花の名前とエピソードを再現したものだそうです。深雪スタジオの枯れることのないことを願ったアートフラワーでした。

3番目のコーナーに入りました。最初の「お正月」は新春を彩る椿の赤い花と青竹のアレンジが和モダンをイメージし、次ぐ「イースターの帽子」は色とりどりの花を飾ったカラフルな帽子が何点か展示されています。さり気なく置かれたミモザが美しいアクセントとなっていました。同行者は緑色の帽子がお気に入りのようです。「ひなまつり」は3段飾りの背景としてユキヤナギとアイスランドポピーが繊細な美しさを創造しています。根気の要る細かい作業を伴なう作品であることが分かります。「おぼろ月夜の八重桜」は豪華な八重桜を表現しており、先月下旬に訪れた京都の桜を思い出しました。

「端午」は花しょうぶとアイリスの花の色合いが見事です。その上に浮かぶマゴイとヒゴイは大ぶりの野ばらの花で形作られています。「しゃくなげ」は深紅のくす玉のような花とグレーに近い深緑の葉をつけたうす紫の花が鮮やかな対比となっています。

4番目のコーナーには、夜空に輝く星と天の川をばらとゆりで表現した幻想的な「七夕」が展示されています。ステンレスワイヤーで編んだ天の川が煌(きら)びやか。「ロンドンの庭」はラベンダーの花の繊細な細工が見事です。睡蓮の花も活き活きとして金魚が池を泳ぐさまが良く表現されています。「重陽」は菊の生け込みが東洋的な印象を与えて海外の展示会でも人々の目を引き付けたと説明されています。「クリスマス」は赤と緑の取り合わせを活かしポインセチアと赤い花に金色の玉を配した華やかなツリーです。

最後のコーナーは「深雪アートフラワーのあゆみ」と題して、第二次大戦直後にガウンを切り取って作った一輪のコクリコの花がアートフラワーという独自の世界を切り開くことになったと説明されていました。ありし日の写真、雑誌類、装飾品、テーブルセッティングなどが展示されています。子供の頃に母がよく観ていた料理番組の先生としての印象が強かったのですが、この展示会を見て認識を新たにしました。

その横のエリアで深雪さんの生涯を紹介するビデオが流されていました。1903年(明治36年)に新潟で生まれ、昭和元年に外交官と結婚、アメリカ(シカゴ)、イギリス(ロンドン)、インド(カルカッタ)などで海外生活を送った経験から、戦後に赤いコクリコの花を生み出し、お菓子と料理の教室を開講したそうです。1957年にNHK「きょうの料理」に出演、アートフラワーを海外にも広め、2003年にフランス大統領からレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを授与され、2007年に103歳で逝去されたことが説明されました。

出口に近い場所にある各支部の作品展示コーナーにも多数の作品が並べられていました。最後に展示されている“Forget-me-not“(東京深雪会の作品)は一角を埋め尽くす勿忘草(わすれなぐさ)がそれは見事です。生徒さんたちの想いが伝わる作品でした。

展示即売会場の作品をいくつか紹介します。

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高島屋の裏手に回って都営地下鉄日本橋駅から一駅の人形町へ向かいました。駅を出て水天宮方面に少し歩いて脇道に入ります。前方に人の列が伸びていました。老舗の「玉ひで」です。1760年(宝暦10年)創業の料理店で親子どんぶりが特に有名です。予約なしのランチタイムは1時間待ちが普通と聞いていた通りに初夏を思わせる強い日差しの下で40分ほど並んで待ちました。
 

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座敷に案内されました。私は元祖親子丼を、同行者は一番上等な炙(あぶ)りささみ親子丼を注文。鳥スープを飲みながら待つとほどなく配膳されました。大き目の平たい椀(わん)に入った親子丼は玉子の色が鮮やかです。

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私の方は歯触りの良い東京しゃもが入っており、同行者の椀には炙り焼きした香ばしい「ささみ」と烏骨鶏(うこっけい)の黄味が乗る豪華さです。前者は万人向きですが、後者の炙りささみは美味しいのですが値段を考えると評価が分かれるかも知れません。親子丼に定番の具であるタマネギが入っていないのは老舗だからでしょう。

プチ薀蓄です。「玉ひで」では一度玉子を固めてから仕上げに生卵をかける方法で「フワトロ」の食感を生み出しているそうです。一方、一般的な親子丼では加熱時間を短くして玉子がほぼ生の状態、つまり「トロトロ」で提供されるものが多いようです。しかし、親子丼は基本的に玉子とじなのですから、今回出されたものは同行者が指摘するように柔らかいのは表面だけであり、私には「フワフワ」食感だけの 
『オムレツ風親子丼』 のように感じられました。

<同行者のコメント> アートフラワー展は二度目です。大変な混雑でしたが今回もそのすばらしさをたっぷり味わいました。なかでもユキヤナギの細かい細工に感心しました。ピンクのばらが多かったのは今年の流行色だからでしょうか。ランチで並んだのは数年前のラーメン屋さん以来です。でも玉子が硬いのがちょっと気になりました。

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