大森ふるさとの浜辺公園と六郷温泉
環七通りを東進して湾岸通りと交差する高平橋JCTを左に反れ、平和島公園を一周、環七通りの下を潜りました。案内標識に従って右折すれば狭い道が駐車場へと入って行きます。ここは「大森ふるさとの浜辺公園」です。北側には平和の森公園(平和島運河跡)が長く伸びています。先日訪れた東京港野鳥公園の少し手前です。
「大森海苔のふるさと館」の前を抜けて内川に架かる浜辺橋を渡ると海鵜たちが出迎えてくれました。さらに緩(ゆる)やかな坂を上がると真っ白に輝く砂浜が見えてきました。大森海岸を人工的に再現したこの浜辺は2007年に開園した大田区の海浜公園で、海岸線から200mほど沖には大森干潟も造られました。 その保護のためでしょうか遊泳は許可されていません。
お昼に近い時間でしたから子供連れのグループで浜辺が大変な賑やかさです。波打ち際を歩いてみました。千葉から運ばれた砂で作られた砂浜はやや人工的な印象ですが弓形に反った海岸線が魅力的です。砂山を作ったり、水に入ったり、元気に遊ぶ子供たちの歓声が聞こえます。砂浜には日除け用にテントを張る家族連れもいます。
浜辺から70mほどの場所にアサクサノリを養殖実験していることが案内板に説明されています。南端の護岸まで砂浜を歩きました。300mほどの長さがあります。運河の水門へと続く護岸の岩場では釣りをする人達がいます。大森東避難橋越しに、羽田空港を次々と離陸する旅客機が見えました。城南島海浜公園よりも3倍ほど遠いうえに、南風に向かって離陸する飛行機は遠ざかって行きます。(左下の写真)
夏日となったこの日の暑さを避けるために「大森海苔のふるさと館」に入りました。海苔作りの歴史と道具が展示されているのを興味深く見学しました。2階には海苔抄(す)きを体験できる施設がありました。すべて無料ですからお勧めしたい場所です。
第一京浜(国道15号)を4km余り南下しました。多摩川を渡る六郷橋の手前を左手に入って国道の下を右手方向に潜(くぐ)ります。京浜急行の六郷土手駅の脇にある路地に入ると建て込んだ場所に「六郷温泉」の看板を見つけました。入口に4台分の駐車スペースがあります。
外観は普通の銭湯で、もちろん昔ながらの木製の鍵が付いた下足箱があります。番台ならぬフロントで料金(午後3時までは550円、それ以降は450円)を支払いました。暖簾(のれん)を潜って入った脱衣場は坪庭に面した休憩スペースが続きます。浴室は明り取りのある高い天井で開放感があります。銭湯につきものの富士山の絵は描かれておらず、黄色・黄緑色・スカイブルー・ベージュ色に塗り分けられて明るさを演出しています。その色使いはちょっと微妙な印象を与えますが・・・。
浴室内は手前にカランが25箇所ほど並び、右手奥には小振りのタワーサウナ(追加料金は不要)が設置されています。L字型の浴槽は5つに仕切られていました。左から温泉浴槽(肩の打たせ湯付きですが故障?)、同(立ち湯のように深く、温度も44度位と高い)、白湯の浴槽が2つ(温めと熱め)、右端は源泉の水風呂の順です。プレートに書かれた文字がかすれてよく読めません。
泉質は重曹含有単純泉(浴室内の表記は、ナトリウム・塩化物含温泉 弱アルカリ性)、いわゆる黒湯で循環加温されています。それほど濃い色ではなくてヌメリ感も少ないと感じました。
脱衣所脇の休憩所には椅子が置かれ、大型の扇風機が柱に1台あり、庭を見ながら涼むことができるレトロな佇(たたず)まいが残る下町の銭湯でした。
<同行者のコメント> オチビちゃんたちが遊びにきた時に一緒にこようかしら。旦那さまはその下見に来たのでしょうか? 帰りがけに寄った海苔のふるさと館にはいろいろな展示とともに休憩できる場所があっていいですね。屋上にも上ってみました。
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