おがわ温泉「花和楽の湯」
国道254号を小川町方面へ向います。拡幅工事が行われる国道の志賀交差点で旧道に入りました。前回と同じ大きな釣堀沿いのルートでちょっとした高みを超えると小川町です。町並みに入った消防署(東)交差点を右折、県道11号の陸橋で東武東上線を越えて最初の信号を左折しました。さらに次の信号を右折すると目的地のおがわ温泉「花和楽(かわら)の湯」(2004年オープン)が左手あります。交通整理する人の誘導に従って敷地内の駐車場に入って驚きました。営業開始時間の10時になったばかりなのに駐車場はほぼ満車なのです。左奥に数台の空きスペースを見つけました。
小さな山を背にして建つ建物は和モダン、大晦日の朝のテレビ番組を見た同行者から聞いたように黒川温泉の雰囲気を取り入れて造られています。緩(ゆる)やかな勾配(こうばい)で左にカーブする石段を上がると入口です。俵を載せた大八車の奥にある大きな瓶(かめ)に蝋梅が生けられていました。新春らしい雰囲気が感じられる素心蝋梅(そしんろうばい)のようです。中国から渡来したロウバイ科の花木で蝋細工のような花が名の由来、英名のWinter Sweetはその香りからきているのでしょう。花言葉はゆかしさと慈しみ。花に見とれたちょっとの間にも入場者が次々に入って行きます。
下足を抜けたカウンターには受付を待つ人の列ができています。後払いの料金は1350円と説明されました。日帰り温泉としては高めの料金設定ですが貸しタオルセット、館内着、岩盤浴利用が含まれて、時間制限もありませんから妥当かもしれません。そしてクーポン券を持参すると200円引きであることを知りました。迂闊(うかつ)でした。
瓦工場の跡地に造られた日帰り温泉の館内は黒川温泉の旅館風に設(しつら)えられて入り組んだ廊下に特徴があります。そう言えば川崎駅近くの「志楽の湯」と似ています。「受け渡し処」でタオルと館内着の入ったビニール製手提げカバンを受け取って廊下の突き当たりにある浴室に向いました。男湯(殿湯)と女湯(姫湯)が向いあっています。脱衣場は狭いのですがロッカーは140もあり、受付で渡されたキーがロッカーを利用するために必要ですから、同時に入館できる人数を制限できるのでしょう。
内風呂は井戸から汲み上げられる鉄分を含んだ鉱泉「金の湯」を使う大浴槽、水風呂と高温サウナ(むし風呂)、露天エリアには屋根が張り出した「帝(みかど)の湯」をはじめ、戦国湯巡り「風呂取り物語」として東屋にある浅めの「家康の湯」、2つの岩風呂がつながった「信長の湯」と「秀吉の湯」と名付けられた計3つの岩風呂が上手く配置されています。露天風呂の「白金の湯」の泉質は強アルカリ性単純泉(ph10.1)、無色透明ですが硫化水素臭とヌメリが少し感じられます。「美人の湯」と呼ばれる所以(ゆえん)で、温度は37-38度と温(ぬる)めで長湯ができるように調整されています。
男湯と女湯の間にある岩盤浴「瓦黄房(がおうぼう)」にも入ってみました。記帳して順番を待つ仕組みですがちょうど1名分空いており、30名ほどの人が横たわる薄暗い浴室内を注意しながらU字型に奥まで進みました。室温が高めに設定されているため直ぐに汗が噴出、入る時にアドバイスされたように15分ほどの利用に留めました。
同行者と待ち合わせて貸切り風呂の手前で廊下を折れた休憩所「一休(ひとやすみ)」へ向いました。24畳ほどの広さがあり10名余りの人が思いおもいの姿勢で休息しています。11時半になりましたので早めの昼食にすることにしました。すぐ近くの食事処「楽膳」には順番を待つ人の列ができています。「カウンター席は空いていますが・・・」とのことで少し待つことに。3分ほどでテーブル席に案内されました。私は田舎汁つけ蕎麦、同行者は天麩羅蕎麦と温泉たまごを注文。厨房が混雑していると言われて待つ間に足元が冷えてきました。周囲を見ると毛布などで湯冷めを防いでいる人もいます。
それではと館内を探索がてら回廊で足湯の「道草」へ向かいました。うたた寝処「はなれ雲」やネイルサロン、手もみ処「はんなり」、アロマエステ「香来」などが続きます。昼時のせいか寒い回廊を歩いて足湯を訪れる人が居ないのか他には男性客がただひとり。大きな足湯は快適です。楽しんでいるうちに女性客も入ってきました。
「奥の間」とカフェ&バー「花音(かのん)」の前を経由して楽膳に戻るとすでに蕎麦が配膳されていました。
福井県産の玄蕎麦は期待通りでつけ汁も茄子や豚肉などの風味が私好みでした。食べ終わった12時過ぎには廊下に続く人の長い列がありました。わずか30分の違いですがやはり「早起きは三文の得」のようです。
もう一度男湯に入ると先ほどまでの混雑が嘘のよう。露天風呂は貸し切りに近い状態でのんびりと湯を楽しみました。
料金の精算をするために向ったカウンター近くのショップ「見上げ屋」で同行者は達磨の手ぬぐいを選びました。私が支払をしている間に同行者はカウンターに置かれたカバについて係りの人に質問をしています。箱根の天山で売られていたものだそうです。「平日はもっと空いていますからまたお出でください」と言いながら係りの人は礼状(割引券付き)を手渡してくれました。
<同行者のコメント> 私が選んだ温泉は良かったでしょう。テレビの影響力は大変なものですね。お風呂で一緒になった方々もみなさんフジテレビで見たとおっしゃっていました。お湯が汚れていると指摘する人もいましたが芋を洗うような混雑ですからしょうがないと思います。また来ましょうね。(比企城館跡群 その3へ続く)
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コメント
これを参考に今から温泉にいってきます
詳しく行き方がのっていて参考になりました。
投稿: ゆみ | 2013年1月 7日 (月) 13時25分
U~n!
このカバ、オメメがかわいいです~!
投稿: sora | 2010年1月10日 (日) 13時20分