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2010年5月 9日 (日)

八ヶ岳周辺の清水と古代遺跡(2) 多留姫の滝・尖石遺跡・与助尾根遺跡

県道192号をさらに進むと国道152号(大門街道)との立体交差があります。ここを右折して国道152号で大きく右にカーブして2km余り走った山寺上交差点を左折して県道17号を南下します。

 

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大泉山(おおずみやま、1115m)を左手に見ながら回り込むように進むと玉川に差し掛かりました。大きな橋となった新道で玉川を渡った交差点から左に回りこんで旧道へと下りると多留姫(たるひめ)神社が見えます。

 

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玉川に架かる吊り橋(柳影橋、りゅうえいきょう)を渡ると大泉山南麓の岩場を流れ落ちる柳川の多留姫の滝は2段に分かれていて、上部は幅と長さが約9m、下部は高さ3mで幅1mと狭くなっていると説明されています。

 

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滝の周辺には松尾芭蕉、小平雪人など有名な歌人の歌を刻んだ約20の石碑が点在しています。(下の写真は玉川の下流方面と県道17号新道のコンクリート橋)

 

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すぐ下流に「ながれ橋」を見つけて渡ってみました。4本の丸太を組み合わせた橋桁(はしげた)の片端がロープでコンクリート製の橋脚(きょうきゃく)に結ばれています。

 

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増水した時にわざと流して上流から押し流される倒木や岩から橋を守る仕組みです。今でも全国各地にありますが一番有名で大規模な「流れ橋」は木津川にある「上津屋橋」(こうづやばし)で、岩清水八幡宮の少し上流、京都府八幡市(やわたし)と久御山町(くみやまちょう)を結ぶ木橋です。昨年の台風18号による増水ですべての橋桁が流されて来月には元の位置に戻す作業が完了するそうです。ちなみに四国遍路の記事で紹介した潜水橋(徳島高知の沈下橋)も目的は同じです。

県道17号を引き返して南大塩交差点を右折、2km余り走ると尖石(とがりいし)遺跡がありました。八ヶ岳の西側、標高1,000m余の台地にあり、約5,000年前の縄文時代の代表的な遺跡です。台地の南斜面には石斧(いしおの)を研(と)いだ跡のある「尖り石」と呼ばれる巨石があり、遺跡の名前はこれに由来するそうです。尖石遺跡は国の特別史跡に指定されています。

 

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尖石縄文考古館には国宝「縄文のビーナス」や重要文化財「仮面の女神」などが展示されています。注釈;その写真と説明は同考古館のhpを参照 その右手に与助尾根遺跡には縄文時代の竪穴式住居が6軒再現されていました。これまでに28軒の竪穴(たてあな)式住居址が確認されているそうです。

 

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内部に入ってみました。松本清張作「波の搭」の巻頭で主人公の青年検事が諏訪湖近くにある古代人の住居(竪穴式住居)で昼寝をしていた場面を思い出します。ちょうど50年前に書かれた社会派推理小説です。

 

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道路の反対側には尖石遺跡があります。案内図(与助尾根遺跡にあるものと同じ)を見ると真っ直ぐのびる遊歩道に沿って与助尾根遺跡よりも多い180余りの住居址が確認されたそうです。石を丸く並べた基礎部と石囲い炉址のみが再現されていました。

 

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左手の階段を下りると尖石がありました。高さ1.1m、根元の幅1m、確かに先端が尖っています。ただし地中に埋まっている深さは不明だそうです。

 

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滝之湯堰(たきのゆせぎ、10.4km長の用水路)が竜神池へ向って流れる尖石縄文考古館脇に建つ銅像は諏訪藩の治水に貢献した名主の坂本養川(ようせん)、蓼科山の豊かな水を山麓の村々に配り、乙女滝による水の流量調整、水温調整のために蓼科湖を造ったことなどが説明されています。

 

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養川は江戸時代中期(天明・寛政年間)に40年以上かけて諏訪の山浦地区(現在の茅野市、原村、富士見町)に18本以上も開削した用水路が地元では「養川堰(ようせんせぎ)」と呼ばれているそうです。(続く)

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