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2010年6月27日 (日)

THIS IS IT

近畿ドライブ旅は第一ステージの近江・湖西編が終わったばかりですが一息入れたいと思います。昨夜、同居者が待ち望んでいたマイケル・ジャクソンの遺作とも言える映画がWOWOWで放送されました。マイケル・ジャクソンが10年振りに企画したライブ公演の練習風景をドキュメンタリー映画化したものです。昨年月にロンドン・O2アリーナの「最後のカーテンコール」で7月にまた会おうと宣言して世界中の注目が集まりました。

その時の彼の言葉が”This is it"、50年前のギリシャ映画”Never on Sunday"(邦題:日曜はダメよ)と同様に日本語に訳しにくいのですが、「これだよね!」(つまり最後の公演)といった意味でしょうか。“This is the oneと似た表現です。しかしそのロンドン公演を目前にして50歳のマイケル・ジャクソンは昨年6月26日に突然この世を去りました。昨日はマイケルの一周忌だったのです。

午後7時に始まった番組はバックダンサーたちのコメントと練習風景を淡々と写したあと、カジュアルな服で踊るバックダンサーたちの前にムーンウォークを交えてエネルギッシュに歌うマイケルが登場して何の気負いもなく独自の世界を展開する。ビートに乗った軽やかな歌と切れの良い踊りとマイケルが主導する話し合いで演出が積み上がる

ロボコップのような出で立ちの数え切れない人々の群れがマイケルのダンスに従うシーンに続いてダンサーやスタッフの一人ひとりと情熱的に話し合うマイケルがいる。歌手であり、ダンサーであり、演出家であり、コンダクターでもあるマイケルがショーを作り上げるプロセスは本番さながらの迫力を持って観客に迫る。自らに酔いしれているようでもあり、観衆だけではなく世界中のファンへメッセージを伝えようとしているようでもある。

突然モノクロ映像に変わって映画「カサブランカ」やギャング映画の雰囲気に転換すると、その場面にマイケルが登場、ワープするように練習風景に戻って細かく指示を出す。モノクロ映像と練習風景が交錯、練習風景もモノクロ画面に・・。ミュージック・ディレクタと曲のテンポの微妙なタッチを詰めるマイケル。天才としか表現できない彼の感性が遺憾なく発揮されて演出は少しずつ完成されて行く。女性ダンサーとからむマイケル。すべてが一部の狂いもなく進むように見えるが手直しを躊躇(ためら)わないマイケル。そして完成度の高い演出が徐々に出来上がる。

ジャクソン・ファイブのアナウンスがあってマイケルが舞台の迫(せ)りから登場する。イヤー・モニターの音に戸惑うマイケル。自分の声が聞こえなくて歌いにくいという。バラード曲の”I'll be there"に変わり、ジャクソン・ファイブの映像が重なる。

リズミカルな曲に戻ってダンサーの妙技がいかんなく披露される。伸びやかな高音で女性歌手とデュエットする歌は二人が会話するようでマイケルの意外な一面を見る。二人がアカペラで歌い始める。やがて演奏が戻って曲が終わる。ロンドン公演(タイトルが“This is it)で使用される映像が撮影されているのだ。

撮影を担当するスタッフ以外を退場させて撮影が始まった。雷鳴と共に始まったのはマイケルの最大のヒット曲のひとつである「スリラー」。ゾンビの映像とマイケルがひとりで歌い踊る練習が交錯、巨大な蜘蛛も登場する。モンスターの衣装をまとったダンサーを従えて徐々に盛り上がる舞台と映像はまさに本番そのものである。暗転した後に花火が連続して炸裂(さくれつ)する。

炎とポールダンス。マイケルのきらびやかな衣装が紹介されクレーンに試乗するマイケルがいる。舞台に下りたマイケルが「ピート・イット」を歌うとマイケルの世界がさらに広がる。女性ギタリストが弾くエレキギターが吠(ほ)えてマイケルが率いるダンサーたちの群舞が始まる。最後の盛り上げの演出を指示するマイケル。女性ギタリストとの掛け合いとそれを盛り上げるマイケルの演出は最高にクールだ。男性ギタリストも参戦して舞台は最高潮に達する。

暗転した後、日の出とレインフォレストの映像で環境保護の重要性を訴えるビデオを背景に歌うマイケル。「今その時」と言うマイケル。下腹部に手を当てて腰を振る独特の振り付けで踊りながらリズミカルに歌うマイケル。出演者とスタッフ全員が手をつないで新たなチャレンジに取り組む意気込みをマイケルが伝えて舞台練習が終わる。マイケルが歌うHeal The World”でエンディングに。

マイケルが世界最高のエンターティナー振りをいかんなく発揮した約1時間40分の映画はあっというままに終わりました。幻と終わったロンドン公演ですがこの映画を見るだけでも彼の偉大さと楽しさを味わうことができる秀逸な作品でした。マイケルの歌とダンスはもちろん、舞台演出の素晴らしさに大感激した元演劇少年が居ることに気付きました。ちなみにこの映画宣伝サイトで主なシーンを観ることができます。

続いて放送された1時間のベスト・ヒッツ・コレクションでショートフィルムも堪能(たんのう)ました。Rock with youBeat itBlack Or Whiteの映像美、Scream、長編の“Ghosts”、Smooth Criminalのゼログラビティ、マイケル・ジョーダンが出演したJam、世界に影響を与えた偉人たちも登場、現状の地球に危機感を示すEarth Songはノーベル平和賞に度もノミネートされた彼の一貫した活動メッセージ、そして”Heal The world"(世界を治療しよう)が続き、最後はもちろん"This is it"(2009年)。各々の説明は無用でしょう。

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