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2010年7月 7日 (水)

木津川ドライブ旅 木津川流れ橋

2010_06190399 国道1号を走って木津川大橋を渡りました。堤防下の八幡下奈良交差点を左折して府道22号で第2京阪道路を潜(くぐ)ると上津屋地区です。府道22号は上津屋で直角に折れて南下しますが、直進する形で左手の脇道に入ります。上津屋浜垣内で車は堤防へは上がれません。右手の無料駐車場に車を停めて堤防へ向かいました。

V字型に折り返す坂道を上がると視界が広がって河川敷の茶畑の先に一直線に伸びる木製の橋が見えます。通称は「木津川流れ橋」あるいは「八幡流れ橋」と呼ばれますが、正式名称は「上津屋橋」(こうづやばし)、八幡市上津屋と木津川対岸の久御山(くみやま)町佐山を結ぶ全長356.5m、幅3.3mで現存する最長の流れ橋です。

 

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昭和28年(1953年)に架けられたこの橋は、増水時に橋全体が流されないように橋床(橋板と橋組みで構成)が自然に浮かび上がって、ワイヤーでつながれた橋床が吹流しのように流れる仕組み(いわゆる柔構造)になっています。水が引けばワイヤーを引っ張って橋床を手繰(たぐ)り寄せて元に戻すことができるのです。ちなみに橋板の数は1784枚とも言われますが流出により現在の枚数は不明なのだそうです。ちなみにこれまで10数回流されているそうです。

昨秋の台風18号によって流失したため修復する工事が行われていました。6月16日に修復が終わって通行止めが解除される予定と聞き、この日を待ちかねていた私はさっそくその日に訪れました。10時から通行ができたようです。既にかなりの見物客が橋の様子を見ながら歩いて往復しています。ちなみに通行できるのは歩行者と自転車やバイクを押して歩く人に限られます。

長い木製の橋の周辺には電柱がないため時代劇のロケ地としてよく使用されるそうです。同じような橋を渡った記憶があります。旧東海道の街道巡りをした時に立ち寄った島田宿近くの世界一長い木製の歩道橋である蓬莱橋(ほうらいばし、約897m)は、流れ橋ではありませんが、長さはちょうど2倍半もあります。

流れ橋の構造を観察しながら渡りました。横方向に整然と並べられた橋板は下にある床組みにボルトで固定され10数枚が1つの橋床(きょうしょう)を形成し、両隣のブロックとは太いロープでつながれています。スムーズに流れるようにロープは1mほど長さに余裕を持たせて撓(たわ)んでいます。吹流しを形成するためにロープの片端が橋桁(はしげた)に結びつけられていました。

 

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全部で8つのブロックに分割されており、各々は橋板を組み上げた橋床が8-9個同じロープにつながれています。橋床の長さはまちまちですがおおよそ4mほどの長さがあり、隣の橋床と連結するロープにはストッパの金具がねじ止めされていて隣の橋床とぶつかるのを防ぐ仕掛けとなっています。増水によってすべての橋床が流されると8つの吹流しが出来上がって橋が壊滅的な打撃を受けるのを避けることができるのです。

前日の豪雨のため茶色く濁った濁流が押し寄せる上流方向、第2京阪道路の橋とその背景になっている岩清水八幡宮のある男山、さらにその後方の天王山の景色を楽しみながら歩くと橋板が新しくなっている部分が目に入りました。流出した時に破損したのかも知れません。
 
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よく見ると橋桁も新しくなったものや補強されたものがあります。対岸に近い部分は流れが強いのか橋桁がコンクリート製でした。対岸の河川敷の一段低い場所に下りて下から流れ橋を見上げてみると、コンクリート製の橋桁が並ぶなかで真ん中あたりの2つが真新しいことに気付きました。流れ橋といっても橋桁が壊れることもあるようです。

 

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2010_06190432対岸にも橋の袂(たもと)から流れ橋を見やる人がいます。なかには颯爽(さっそう)とした出で立ちで真っ黒に日焼けしたバイシクル・ライダーが流れ橋を背景に魅力的な絵になっていましたが撮影は遠慮しました。 久御山町側の堤防に上がってみると田植えが終わったばかりの美しい田園風景が広がっています。

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久御山町側に車を停めるかどうかを迷いましたがやはり八幡市側を選んだのは正しかったようです。折り返して戻る時にも流れ橋の風情と八幡市側の景色を楽しみました 

 

 

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余談です。八幡市には参拝したことがある岩清水八幡宮やお花見を楽しんだ淀川河川公園背割堤の桜並木の他にも、「松花堂弁当」の名の由来となった松花堂縁の松花堂庭園がありました。(続く)

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