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2010年11月26日 (金)

奈良田温泉「白根館」とフォッサマグナ

2010_11210301 奈良田湖に沿って400mほど上流へ走ると、遠くに見えた吊り橋、「塩見橋」の袂(たもと)に到着しました。人がひとり通行できる幅しかありません。奈良田湖の上に架かっているのかと思いましたが、吊橋の下は砂利の川原になっていて水流もわずかです。1953年にダムが築かれた時にV字型の谷だったとはとても想像できません。

2010_11210302 支流から流れ込む水や奈良田第2発電所からの放水をそのまま下流の西山発電所で利用しているのでしょう。大月の発電所と似た仕組みです。橋の上に立ってみるとその狭さが良く分かりました。
 
 

2010_11210305 吊橋からさらに500mほど上流へ走ると奈良田温泉の一軒宿「白根館」があります。豪華さはありませんが落ち着いた雰囲気の旅館で日帰り温泉のサービスも提供しています。 
 
 

2010_11210306 レンガ製の階段を上がると「七不思議の湯」と書かれています。奈良時代の孝謙天皇(女帝)が夢のお告げで甲斐国奈良田にある温泉まで病気療養のため行幸されて8年間湯治されたとの伝承から生まれた言葉のようです。にわかには信じられませんが、山峡の秘境ならではのことと、詮索(せんさく)するのは止めにしましょう。

2010_11210307 日本秘境を守る会の提灯が掛けられた入口を入ります。日帰り入浴の料金は1000円とやや高め、白根館のロビーには熊のはく製屋や狩猟の写真などが貼られていて猟師でもあるご主人のこだわりが感じられます。右手奥の露天風呂を案内されました。
 

2010_11210320 突き当たりに立派な囲炉裏(いろり)があります。
 
 
 
 
 

2010_11210310 その奥にある露天風呂への入り口には総檜風呂とありますから期待できそうです。
 
 
 
 

2010_11210316 右手すぐ近くが男湯でした。
 
 
 
 
 

2010_11210317 女湯は左手のランプが吊り下げられた通路の先にあるようです。
 
 
 
 

2010_11210315 脱衣場は暖簾(のれん)が掛かっていますがいかにも開放的な雰囲気。
 
 
 
 

2010_11210311 立派な木板に七不思議の湯の説明と注意書きが書かれています。
 
 
 
 

2010_11210313 暖簾を潜ると野趣あふれる木造り風呂が目に飛び込んで来ました。ここの照明もランプです。浴槽に入ると硫黄臭のあるマッタリした湯が身体にまとわりつくようです。泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(旧泉質名:含食塩-硫黄泉)。掛け流しの上質な湯をたっぷり楽しみました。
 

2010_11210314 なぜか浴槽の脇に石の観音像が置かれています。あとで謂(い)われを聞こうと思いながら失念してしまいました。 
 
 
 

2010_11210319 同行者を待ちながら囲炉裏の脇に掛けられた古い写真で昔の奈良田の雰囲気を知ることができました。今は奈良田集落が奈良田湖沿いの傾斜地にありますが、ダムができるまではもっと下にあったようで、奈良田の地名も平らな田を意味するとの説があるようです。
 

2010_11210321 奈良田湖から吊橋とダムのある下流方向を撮影しました。土砂の堆積が進んでいることが良く分かります。
 
 
 
 

奈良田は早川最上流の集落でこの先は一般車は通行できません。夏季に運行されるバスを利用すれば広河原まで入ることができることから北岳をはじめとする白峰三山に登る登山者が利用するようです。ちなみに広河原には4年前に訪れた南アルプス市の芦安温泉から夜叉神峠を越える南アルプス林道ても入ることができますが、県道37号(南アルプス公園線)と同様の交通規制が行われています。

2010_11210325 県道35号を引き返します。西山温泉で町営の湯島の湯を見かけました。宿泊用のバンガローが並んでいます。
 
 
 
 

2010_11210328 新倉の小之島トンネルまで戻ったところで往(ゆ)きに気になったフォッサマグナ(大地溝帯)に立ち寄りました。広場のような駐車スペースの奥にある案内看板には日本列島を横断する糸魚川‐静岡構造線の西縁の断層露頭と説明されています。50年ほど前に社会科で糸井川(いといがわ)‐富士川構造線と習った記憶があります。

2010_11210332 新倉湧水脇を抜けて早川支流の内河内川方向へ200mほど向かったところに岩肌が露出している場所がありました。詳しい説明がありませんので、確認はできませんでしたが、その岩肌辺りを撮影しました。
 
 

2010_11210334 黒桂集落まで戻って蕎麦処アルプスに立ち寄りました。私はとろろざる蕎麦、同行者は天ざる蕎麦を注文。年配の女性が2人で営業している店は2時間前の混雑が嘘のように静まり返っています
 
 

2010_11210335 水車で挽(ひ)いた手打ち蕎麦はコシがあって空(す)きっ腹に美味しいのですが、太さがやや不揃(ふぞろ)いで、同行者からもらった野菜天ぷらも少し時間が経っているようです。しかしそんな些末(さまつ)なことを忘れさせるような満足感がありました。あとは帰路の高速ドライブが待つだけです。

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