井の頭恩賜公園と新宿麺屋「海神」(上)
当ブログをお読みいただいた方はお分かりのように、私の旅行におけるモットーは「安遠長」ですが、連休時には「安近短」ではなく「高近長」なのです。つまり、ちょっとした贅沢(ぜいたく)を近場でのんびりと楽しむことにしています。もちろん、この大型連休にも、行楽などで京浜地区を脱出した人が多いので、遠出を避けて近場に出かけました。
そして選んだ目的地は久し振りの井の頭恩賜公園です。4年半前には湧水の「御茶の水」と弁財天など西エリアを訪れています。この日は連休中でしたが、少し早めに到着したことで、武蔵野市と三鷹市にまたがる公園の駐車場はまだ空きがありました。駐車料金は1時間400円、以降30分毎に200円が追加されます。
ちなみに近くのコインパーキング「井の頭公園駐車場」は平日の午前8時から15分100円、タイムズ吉祥寺南町第4は平日の午前9時から30分200円です。
オチビちゃんとコチビちゃんたちと訪れた「三鷹の森 ジブリ美術館」はすぐ近くです。
御殿山を抜けて武蔵野市のエリアから井の頭池のある三鷹市のエリアへ歩きました。今回は神田川が始まる東のエリアを中心に散策することにしますが、いつもの長い講釈は控えめにして、大型連休における井の頭公園の様子をスナップ写真で紹介します。
「御殿山遺跡」の石碑と説明文です。1962年の発掘で竪穴(たてあな)住居跡などが発見されたことが説明されています。
井の頭池へ向かう坂道を下りました。
井泉亭の前を抜けると、この地を「井の頭」(いのかしら、井戸の源を意味する)と命名したと伝えられる三代将軍家光の伝承を今に伝える「辛夷の碑」があります。ちなみに辛夷(しんい)とは家光が「井の頭」と刻(きざ)んだとされるコブシの木のことです。
弁財天へ渡る弁天橋とボート乗り場のある狛江橋を過ぎると池全体がよく見渡せます。
池に沿って長い石畳が続きます。
足漕(あしこ)ぎのスワンボート(サイクルボートの一種)を楽しむ人たちがいます。
桜の古木が池に倒れ込みそうです。
徐々に細長くなる池は太鼓橋の「ひょうたん橋」と「水門橋」まで続いていました。
池の東橋に水門を兼ねた橋がある理由はここから神田川が始まるからです。神田川は両国橋まで約25km流れて隅田川に合流しますが、開削(かいさく)された江戸時代には神田上水と呼ばれた江戸市中の飲料用水源でした。
余談ですが、神田川と言えばフォークグループ「南こうせつとかぐや姫」のヒット曲「神田川」(1973年)が有名です。その舞台はこの武蔵野市やその隣の中野区ではなく新宿区西早稲田辺りとされるようです。作詞者である喜多条忠(きたじょうまこと)さんが早稲田大学の出身であることから、早稲田の地のイメージから創作されたのでしょう。
水門橋とひょうたん橋の間で水の浄化実験が行われていました。
都内の公園で水質悪化とは不思議でした。今時、生活排水の影響は考え難(にく)いからです。
公園をさらに巡った後になって、来園者が池にいる鯉(こい)などに餌(えさ)をやり過ぎることが主な原因であることを知りました。(続く)
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