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2011年8月14日 (日)

伊豆へのドライブ旅 吉奈温泉東府や

行き当った国道414号(下田街道)を左折、修善寺方面へ2km弱戻って、案内標識に従い吉奈(よしな)入口交差点を左折しました。稲が青々と美しい田園風景を見ながら約1kmで広い臨時駐車場に到着。
 
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臨時駐車場ですから正規の駐車場が目的地に近い場所にあるはずですが、人気があるため駐車場はおそらく一杯だろうと思い、ここから歩くことにしました。
 
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今回の日帰り温泉に選んだ東府屋旅館を探しながら200mほど歩きました。郵便局を過ぎた所に真新しい建物があり、「吉奈温泉東府や」と表示されています。どうやら名前が変わったようです。

吉奈温泉は行基菩薩が奈良時代(724年)に発見したと伝えられる伊豆最古の湯で、徳川家康の側室「お万の方」が入湯に訪れた「子宝の湯」として有名になったそうです。ちなみに、東府屋の名前は家康の拠点だった駿府城の東にある館であることから名付けられたようです。

本館と思(おぼ)しき建物(実際は玄関棟)に入りました。カウンターらしきものが見当たりませんので売店の女店員さんに尋(たず)ねると、「日帰り温泉だけのサービスはやっていません」との返事がありました。「食事(点心懐石)とセットになったご昼食プラン(4800円と6200円)があります」とのことで、さらに質問すると、何と!「前日までに予約する必要がある」と説明されました。
 
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私は1年以上前の資料(日帰り温泉だけは料金1000円)を見たようです。後で調べると東府屋旅館は昨年5月に経営破綻して、R&Mリゾート社が営業権を買収、昨年11月に宿泊棟がリニューアル・オープン、そして今年4月下旬に「東府や ResortSpaIzu」としてグランド・オープン(3万6千坪の敷地内にある全施設が利用可能になる)していたのです。R&Mリゾート社は新潟県にある赤倉観光ホテルの経営を継承した運営会社で、その親会社はアメリカやカナダで寿しチェーンを約2,800店舗展開するAFC社でした。沼津市出身の経営者が一代で気づき上げた企業グループです。

湯ケ島温泉まで戻って湯道で見掛けた共同浴場「河鹿(かじか)の湯」に変更するのも気が進みません。「足湯テラス」の表示に誘われて西館脇の細い坂道を上りました。
 
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吉奈川の渓流沿いに出るとプールのようなもの(水盤)が見えました。道路から川縁(かわべり)へ下りてみると、ここが足湯テラスの「東府やベーカリー&カフェ」。
 
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私は「アスパラ&生ハムセット」(930円)から心変わりして「グリルホットドッグセット」(880円)を、同行者は「トリプルブレッドセット」(880円)を注文しました。
 
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料理が出来るまで約30分掛かるとのこと!? 強い日差しと照り返しを避けるため、テラスに用意された日傘を差して足湯を楽しみました。
 
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低めの温度が心地よい。大湯源泉(吉奈1号)が使われているとすれば泉質はアルカリ性単純温泉(ph 8.94)。ちなみに、吉奈温泉には大湯源泉の他にも30年ほど前に掘られた2つの源泉「花沢の湯」「煤垣の湯」があるようです。
 
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蝉時雨(せみしぐれ) が煩(うるさ)いほどです。木陰に見えるのは「大正館芳泉」のようです。今は対岸にある百日紅(さるすべり)の花が最盛ですが、それが写(うつ)る水盤(すいばん)と長い足湯を囲むように見事な藤棚(ふじだな)と桜の古木(こぼく)もありますから、秋の紅葉や雪見など四季の風景が楽しめそうです。
 
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時計で測ったように30分後に相次いで料理が出来上がったと伝えられ、セルフサービスですから、同行者が足湯まで運んでくれました。ホットドッグは通常の倍くらいの大きさがあり、味付けが私好みで、アメリカ生活を思い出しながら美味しく食べました。
 
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同行者が変わった味だとスープを味見させてくれました。ビーフスープのようですが、確かにかなり濃い目の(スパイシーな)味付けです。
 
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緑の橋」(み登里の橋)を渡ると石段の先に「霞(かす)みの滝」があります。
 
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右手の山道を指す「富士見平」の標識もありますが、この日は視界が悪いことを嫌(いや)というほど思い知らされていますから立ち寄りを断念、本館方向へ歩きました。
 
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「芳泉の庭」と「唐人お吉館」(左手の蔵)
 
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下田に居たお吉(きち)さんが病を得て吉奈温泉の東府屋へ湯治(とうじ)に来たことが説明されています。
 
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「大正館 芳泉」
 
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「懐石茶や水音」は吉奈川の芳泉橋を渡った本館脇にある茅葺(かやぶ)き屋根を復元した建物です。
 
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(続く)

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