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2012年3月 5日 (月)

小雨降る地上広場

2月29日は予報された通りに朝から雪が降っていました。いつもは余裕を持って出掛けるようにしていますが、メールチェックなどをしている内に自宅を出るのがぎりぎりの時間になった上に、降雪で電車が大幅に遅れてしまったのです。地下鉄有楽町駅の改札口から地下通路を歩いて東京国際フォーラムへ向かい、エスカレーターを乗り継いでホールBの7階に到着した時には、午前9時半からの「情報通信技術セミナー」がちょうど始まったところでした。
 
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午前中のセミナーを3件立て続けに聴いた後は、雪が降り続くJR有楽町駅方面へ歩いて、いつものようにカジュアルな昼食を食べました。家電量販店の中を通り抜けてフォーラムに戻った私は食後の運動を兼ねて地下1階の展示会場でクラウド・コンピューティングなど情報通信技術の展示会場を1時間ほど見て回りました。そしてエスカレーターで上階へ移動する時に見えた欅(けやき)や桂(かつら)の芽吹きに惹(ひ)かれて地上広場に出ると、つい先程まで降り続いていた雪がいつの間にか雨に変わっていました。
 
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地上広場に置かれたオブジェについては別のブログ記事で紹介していますから、ここでは雨に濡れた別の雰囲気を写真で紹介するだけにします。
 
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雨に濡れた木々と地上広場を見ていると何故かあの歌が思い浮かびました。自宅で机に向かっている時に最近つい口ずさんでしまう歌です。1930年代にドイツ人のヘンリー・ヒンメル(Henry Himmel)によって作曲されコンチネンタル・タンゴ曲で、1935年頃にフランス語の歌詞が付けられてフランス人歌手のティノ・ロッシTino Rossi)が歌いました。多くのシャンソン歌手が歌ったことでシャンソン曲として扱われています。日本でも戦後になって淡谷のり子さんや菅原洋一さんなどが歌ってヒットしました。ここではシャンソン歌手金子由香利さんの日本語訳の歌を紹介します。
 
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フランス語の曲名は日本語訳の曲名と同じ意味のIl Pleut Sur La Routeです。英訳すれば“It rains on the roadになるでしょうか。3日坊主に終わって苦手なフランス語ですが辞書を引きながら歌詞の意味を調べてみました。『道の上に雨が降り心は乱れる、暗闇に耳を澄ましてあなたの足音を、でも何も聴こえない』と暗い内容でした。それに待っているのは男性なのか女性なのかもはっきりしません。歌詞はまだ続きますがここでギブアップです。
 
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Routeの言葉でふと思い出しました。英語でも道路のことをroute(ルート)とも呼びます。アメリカで「ルート66」(旧国道66号線)と言うタイトルの有名なジャズ曲やテレビドラマがありました。イギリス人が「ルート」と発音するのはこの言葉がフランス語だったからです。しかしアメリカ人は「ルート」ではなく「ラウト」と発音する人が多いのです。それがフランス語であったとの記憶がないアメリカ人はaboutloudなどのou(二重母音)と同様、英語風に「アウ」と発音するのでしょう。日本人も勝手に外来語を日本語風に変えて発音していますから、人のことは言えないかも知れませんが・・。

広場に敷かれたタイルの上をよく見ると今朝降ったと思われる雪の小片が残っています。形状から見て高いところから落ちたのかも知れません。この雪を何と呼べば良いかと思った私がまず思い浮かべたのは「なごり雪」です。伊勢正三さんが作詞・作曲、1975年にイルカさんがカバーして歌い大ヒットした曲です。目の前にあるのは溶け残った雪ですから残雪かもしれないとも思い直しました。しかし残雪は冬に山で降った雪が春まで溶けないで残ったものです。ましてや根雪ではないでしょう。
 
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霙(みぞれ)、粉雪、牡丹雪などの違いは分かりますが・・。そう言えば、新沼謙治さんのヒット曲「津軽恋女」には「粉雪・粒雪・綿雪・粗目雪・水雪・固雪・春待つ氷雪」の七つの雪が登場しますが、名残雪は含まれていません。それは「なごり雪」が伊勢正三さんの造語だからでしょう。季節の変わり目に大事な人と別れる時、自分の気持ちに初めて気付いたことを表現するために生まれた言葉のようです。歌詞の3番に『君が去ったホームに残り 落ちてはとける雪を見ていた』とありますから、やはり私が見たものは新たな春を迎える「なごり雪」だとしても良いのかも知れません。
 
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東京国際フォーラムでの長い1日の終わりに、いつもは忙(せわ)しなく行き過ぎる7階のロビーに飾られたタペストリー「無題」(クロード・ヴィアラ作)と5階に置かれたオブジェ「ノー・タイトル」(マーティン・プーリア作)をゆっくり眺めました。
 
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眼下の丸の内三丁目交差点から日比谷通りへ抜ける道もすっかり雪が溶けたようです。朝とは逆のルートで有楽町駅まで戻って混み始めた地下鉄に乗りました。

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