新東名高速道路を走る 浜松いなさJCT・三ヶ日JCT
浜松SAを出発しました。眼下の本線まで一気に下る侵入ランプはまるでジェットコースターのようです。
190kmポスト(まだ完成していない海老名南JCTからの距離)付近にあるこの吊(つ)り橋は都田川橋(みやこだがわばし)です。正確には主塔と斜材(しゃざい)によって主桁(しゅげた)を支えるエクストラドーズド橋(長さ268m、最大支間長133m)で吊り橋には分類されないそうです。吊り橋は明石海峡大橋のようにメインケーブルにハンガーロープを取り付けたものを指すようです。ちなみに、都田川橋は土木学会田中賞を受賞しています。
陣ノ谷(じんのや)川橋(下り線の長さ591m)を渡ります。前方にある三岳山(みたけさん、標高467m)の尾根に風力発電用施設が並んでいるのがはっきりと見えて来ました。新エネルギー技術研究所の浜松風力発電所(浜松市北区)には風車が10機あるようです。総発電量は約20MW(2万KW)もあり、引佐町(いなさちょう)や滝沢町(たきさわちょう)など地元の1万世帯へ電力を供給する能力があるとのこと。青空に浮かぶ雲はまるで入道雲のようです。
三岳山トンネル(長さ3200m)に入ります。
次いで引佐(いなさ)トンネルが迫(せま)ると浜松いなさJCTまで3.2kmと表示されていました。
浜松いなさJCTのヘアピンカーブ(将来新東名は直進する)を通過すると、三遠南信(さんえんなんしん)自動車道(国道474号)との分岐点に差し掛かりました。新東名(正式には引佐連絡路)はさらに右へカーブします。右手遠方に見えるのは本線。
浜松いなさICを通過すると奥山トンネルです。
その次の富幕山(とんまくやま)トンネルを抜けると3kmほどで三ヶ日JCTに差し掛かりました。名古屋方面は右へカーブします。
ここで妙な疑問が浮かびました。新東名は東名よりも距離が約10km短いため、いずれを走っても新東名の距離で課金されることは知っていましたが、2箇所にある連絡路を使って東名と新東名を何度も往き来(ゆきき)来した時の料金はどうなるのでしょう。つまり首都高速都心環状線を何周もする時の料金と同じ疑問です。考え始めると夜も寝られなくなる(地下鉄漫才が好きな)私は調べてみましたが・・・。(省略)
閑話休題(かんわきゅうだい)。三ヶ日JCTで東名高速道路に出た時にTRIPメータで確認すると燃費は何と31.3km/ℓと過去の記録を大幅に更新できました。燃費以外の表示が写っていないのはシャッタースピードが速過ぎたためでしょう。
燃費が良かった理由は、第一に新東名(橋が1/3でトンネルが1/4の距離を占める)が平坦であることに依(よ)りますが、燃費計を絶えずチェックして最良の運転モードを維持したことも役立ったと思います。しかし、そのため運転スピードが70-100kmの間で大きく変動する弊害(へいがい)がありました。混雑する時には他の車の迷惑になるだけなく危険ですから、このトライヤルは今回限りにするつもりです。
新東名下り線のドライブ記事はここまでにして、次回は新東名上り線の様子をまとめて紹介します。
◇
余談です。新東名の未開通区間である浜松いなさJCT-豊田東JCT間は2014年度の開通が予定され、海老名南JCT-御殿場JCT間が開通するのは2020年とずっと先のことですが、新東名が全線開通すると伊勢湾岸自動車道を経由して2018年度に四日市JCTまで延長される新名神高速道路に接続されるそうです。
その場合には豊田JCTから東名と名神を経由する場合より距離が約30km短くなり、所要時間も約30分短縮されるとのこと。つまり首都圏からは東名と名神を経由するルートよりも新東名・伊勢湾岸・新名神のルートの方が約40km、約40分短縮されることになります。ちょっと気が早いかもしれませんが、新東名・新名神が全線開通する日が待ち遠しくなりました。
三ヶ日JCT以遠については今回のテーマから外れますので省略しますが、伊勢湾岸自動車道刈谷PAのフードコートで食べた昼食についてだけ触れます。私は「うな丼と小きしめんのセット」(980円)を注文。前回の失敗に懲(こ)りて、先ず湯気(ゆげ)が立つきしめんを味わった後にうな丼を食べました。いずれも高級感はありませんが十分満足できる美味しさです。しかし、うなぎの価格高騰が続いていますから、これが食べ収(おさ)めになるかも知れません。
同行者は「海老おろしきしめん」(650円)を選びました。海老の天ぷらとおろし大根がきしめんにマッチしていたそうです。そして同行者は「暖かいと思ったら、冷たいんだわ!」と続けました。いやはや・・。
(続く)
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 郡上八幡と長良川(1): 八幡城(2008.09.26)
- 湧水探訪(後編)- 天然温泉むさし野「湯らく」(2006.10.15)
- 足柄街道を走る(最終回) 御殿場市温泉会館(2013.10.18)
- 足柄街道を走る 足柄関所跡と足柄城址(後編)(2013.10.17)
- 足柄街道を走る 足柄関所跡と足柄城址(前編)(2013.10.16)
「ドライブ」カテゴリの記事
- 足柄街道を走る(最終回) 御殿場市温泉会館(2013.10.18)
- 足柄街道を走る 足柄関所跡と足柄城址(後編)(2013.10.17)
- 足柄街道を走る 足柄関所跡と足柄城址(前編)(2013.10.16)
- 足柄街道を走る 万葉公園と足柄明神社(2013.10.15)
- 足柄街道を走る 夕日の滝(2013.10.14)
「グルメ」カテゴリの記事
- 足柄街道を走る(最終回) 御殿場市温泉会館(2013.10.18)
- 足柄街道を走る 足柄古道と万葉うどん(2013.10.13)
- 国立科学博物館 地球環境の変動と生物の進化:地球の生い立ちから人類の誕生まで(後編)(2013.09.14)
- 30周年を迎えた東京ディズニーランド(第6回)(2013.08.25)
- 30周年を迎えた東京ディズニーランド(第3回)(2013.08.22)
コメント