東北ドライブ旅2012春 三内丸山遺跡(前編)
今回のドライブ旅はいよいよ最終日。ここまでは予想以上に順調なドライブ旅でしたが、やはり早春の青森ですから、朝早く起きてみると雪が降っていました。前日と同様、朝食の前後に温泉を楽しんでからホテルを出発しました。昨夕まで綺麗に除雪されていたホテルの車寄せにも雪が吹き込んでいますから難儀なドライブになりそうです。
当初の計画では八幡宮の近くにある「むつ湾展望台」に上がることにしていましたが、それは諦(あきら)めて、県道269号を経由して国道4号(青森東バイパス)で青森市の中心部を目指しました。欧州街道図によれば奥州街道はこの県道に沿っていたようです。ちなみに奥州街道浅虫宿の本陣は現在、旅館「柳の湯」となっているようです。
平新田付近で国道7号バイパスにそれて、青森自動車道に沿って走りました。「環七八ツ橋」の文字を見ると都内を走っているように感じられます。
青森自動車道の青森中央ICを過ぎると、国道7号は青森自動車道と離れて、東北新幹線のガードを(くぐ)ります。その直前にある立体交差を下りて右折すると目の前に立派な建物が現れました。「三内丸山(さんないまるやま)遺跡」の名称が表示されています。ちなみに三内と丸山はともに地名(青森市大字三内字丸山)です。
この「縄文時遊館(じょうもんじゆうかん)」は特別史跡「三内丸山遺跡」の入口になっています。私が降りしきる雪を撮影している間に雪国に慣れていない同行者は傘をさして先へと歩いて行きます。
館内には出土品などを展示する「さんまるミュージアム」が平成22年7月9日にオープンしていました。
遺跡への入口(縄文時遊館の出口)である「時遊トンネル」にある案内図を見るとかなりの広さがあることが分かります。残念なことに遺跡のガイドツアーは数分前に出発してしまったようです。
遺跡を巡る遊歩道に入るとすぐに「環状配石墓と道路跡」の説明版がありますが、こちらも残念なことにすべてが雪に覆(おお)われて見ることはできません。例え雪がなくても埋め戻されてしまったようですから・・。(精神衛生にとても良いイソップ寓話の「すっぱいぶどう」的な思考です)
遊歩道はずっと先まで除雪されていていますから歩きやすくて助かります。
三内丸山遺跡の説明板には『縄文時代前期から中期(約5500年前から約4000年前)にかけての多くの貴重な遺跡群や遺物が発見されたのです。発掘調査で約580棟の竪穴(たてあな)住居跡・10数棟の大型竪穴住居跡・100棟を超える掘立柱建物跡・多量の遺物が廃棄された泥炭層などが発見されている』と書かれています。
一番目立つ建物は復元された大型竪穴住居(長さが約32mで幅が約9.8m)でした。
右手に入り口がありますが、当時の入り口は不明なのだそうです。
大きな建物は19本の太い柱で支えられ、内部には中2階が入口側の上部に設けられています。
一番奥には囲炉裏(いろり)の跡と思われる円形にたくさんの石が並べられています。
泥炭層は当時のゴミ捨て場だったそうです。『船着き場のようなものがあったのではないかと考えられる』との説明を興味深く読みました。
振り返るとさきほど見た大型竪穴住居は半分雪に埋もれています。
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