大阪雑感 24時間テレビと北極星のオムライス
京阪本線京橋駅を下車、駅から伸びる大阪城京橋プロムナード(OBP連絡通路)を歩いて大阪ビジネスパーク(OBP)へ向いました。寝屋川の対岸にあるOBPの右手(天満橋駅寄り)には青色のクリスタルタワーがそびえ、その左隣はパナソニック電工ビル、そして左端には目的地のOBPツイン21タワーが見えます。
さらに左手(JR大阪環状線寄り)には、ホテルモントレラ・スール大阪、大阪東京海上日動ビル、読売テレビ本社ビルが並んでいます。
ツイン21アトリウムに入ると大きなステージが出来上がっていました。所用まで時間に少し余裕がありますから全体の様子を眺めることにしました。「KANSAI商店街グランプリ」の文字がステージ脇に見えます。
そしてステージの右手には近畿地方(6つの府県)の商店街ブースがに並んでいます。
左手にある受付窓口には24HOUR TELEVISIONと大きく表示されていますから24時間テレビ「愛は地球を救う」(日本テレビ系列)の大阪会場(本会場は東京・日本武道館)のようです。同系列の読売テレビ本社ビルがすぐ近くにありますから会場に選ばれたのでしょう。
24時間テレビは1978年に始まったチャリティ番組で、毎年8月下旬(土曜日から日曜日にかけて)に日本テレビ系列で生放送され、今回で35回目になりました。黄色がこの番組のシンボルカラーで、舞台の配色に使われることはもちろん、出演者も全員黄色のTシャツを着ています。募金額も巨大で日本テレビの関連hpによれば毎年10億円前後の実績を残しており、昨年は東日本大震災緊急募金が含まれたため約20億円に倍増したそうです。
余談ですが、この番組についてはこれまでも賛否両論があるようです。寄付金集めで成果を上げているという擁護論がある一方で、かなりの制作費を投入した「お祭り騒ぎ」や「お涙頂戴」で視聴率アップを狙っていること(今回の平均視聴率は17.2%)と出演者がボランティア活動ではないことなどへの批判です。つまり、この番組の関係者がいずれも大きな利益を得ていることです。また撮影現場での混乱も良く耳にします。
私は番組開始(8月25日午後6時30分)から番組終了(26日午後9時9分)までが24時間ではなく26時間39分であることの方が気になって・・・。いずれにせよオリンピックと同様に夜を徹して観ることはなく、これ以上のコメントは控えたいと思います。
2件目の話題です。週末にオチビちゃんとコチビちゃんの両親に誘われて難波方面へ車で出掛けました。ちょうど昼食時間になったことで、お父さんが以前利用したことのある「北極星」という変わった名前の店に案内されました。名古屋で利用したアパホテルと同じ経営の「アパホテルなんば心斎橋」の裏手です。
この北極星は心斎橋に本店がある90年の歴史を誇る洋食屋で、大阪市を中心に堺市と松原市にオムライス専門店を計10店舗展開していますが、先代(創業者)がオムライスを考案したことで知られます。ちなみにオムライスは卵料理のオムレツ(フランス語)とライス(英語)を組み合わせた日本の創作料理。
待ち席付近に大正14年に誕生したオムライスの由来が説明されていました。そしてホルモン料理の名前もこの店が名付け親とのこと。北極星の店名は「生活の道しるべ」になるようにとの意味が込められているそうです。
心斎橋は長掘川に架かっていた橋の名前ですが、現在は御堂筋に並行する心斎橋筋商店街を指すようです。御堂筋は大阪市の中心部を南北に伸びる国道で、その名前は「大川・中之島の橋梁群」の記事でも触れたように北御堂(本願寺津村別院)と南御堂(真宗大谷派難波別院)が沿道にあることに由来します。
内庭には天台宗を中国から伝えた最澄の言葉、「同心の中に衣食(住)あり」を刻んだ石柱がありました。その意味を調べると、『道心(向上心)をもって精一杯努力をしてゆけば、生きてゆく上で必要な衣食(住)は自ずと身に備わる(その逆はない)』でした。「住」は先代の創業者が付け加えたようです。
メニューはオムライスだけです。私は期間限定の「ホウレン草とベーコンのオムライス(850円)を、同行者は明太子とシーフードのオムライス(930円)を選びました。
オチビちゃんとコチビちゃん(お母さんとシェア)はいずれもチキンオムライス(690円)
お父さんはビーフシチューのオムライス(ミニサラダ付き、1530円)
私が注文した「ホウレン草とベーコンのオムライス」を食べ進むと内部の様子が見えてきました。すべてのオムライスを味見させてもらいましたが、「ビーフシチュー」が一番濃(こ)くがあり、その他も皆バランスが良く、私が選んだ「ホウレン草とベーコン」は最もあっさりとした味付けで私の好みにぴったりでした。
絶妙な味はもちろんのこと、薄焼き玉子で美しく包まれたオムライスを作る見事な料理人の技に甚(いた)く感動しました。(続く)
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