西国街道巡り(その1) 茨木市東部
西国街道は京都東寺(正式には旧羅城門)を起点として下関、さらには九州の大宰府まで続く江戸時代に整備された街道です。現在は山陽道と呼ばれることが多いようですが、狭義の西国街道は京都と西宮を結ぶ山崎街道(山崎路)のことを指します。
5年前の2007年8月に国道171号とほぼ並行する西国街道を京都から芥川宿(あくかわのしゅく)まで、そして4年前の2008年3月には芥川宿から茨木市にある大田茶臼山古墳を過ぎた太田東芝町交差点まで辿(たど)りましたから、8月下旬の大阪ドライブ旅行(後半)ではその続編として、この交差点から兵庫県の西宮宿までをドライブ旅することにしました。
国道171号を西進して高槻市から茨木市に入った西河原交差点を右折、西国街道巡りで前回の終着点となった太田東芝町交差点へ向いました。
太田東芝交差点の名称から容易に想像できるように前回訪れた時には東芝の巨大な大阪工場がありましたが、事業所再編で2008年に閉鎖されて今は更地になっていました。東芝は地元自治体と協力してこの跡地と周辺地域で環境配慮形都市「スマートコミュニティ」の事業化調査を行うことを計画しているようです。ちなみにスマートコミュニティとは再生可能エネルギー・交通システムや公共サービスなど社会インフラを複合的に組み合わせた新しい社会システムです。
太田東芝町交差点を左折して西国街道に入ろうとしましたが一方通行で進入禁止でした。前回は高槻市方面から西方向へ一方通行の西国街道をドライブしましたから、この交差点の先も西方向に進めると思い込んでいたのです。つまりこの交差点からはいずれの方向の西国街道に入れないのです。写真は西河原交差点方向を振り返って撮影したものです。左手のフェンスに囲まれた空き地が工場の跡地。
このまま西国街道を迂回するのは癪ですから、国道171号を三島丘西交差点まで戻って、前回の西国街道巡りの最終コースをなぞることにしました。そして東太田4町目交差点から西国街道に入りました。今も一方通行の規制があります。
200mほど走ると継体天皇陵(太田茶臼山古墳)に差し掛かりました。
その数10m先の高みから旧東芝大阪工場の跡地が見晴らせました。
先ほどの太田東芝町交差点に差し掛かって西国街道の西方向を見通せますが・・。
名神高速道路脇の太田2丁目交差点へと迂回しました。フロントガラス越しに撮影したため色調が不自然です。
安威川(あいがわ)縁から見た西国街道の東方向
西国街道の西方向にある橋が車には行き止まりでしたから、無駄な行動とは知りながら太田東芝町交差点までゆっくり走行してみました。やはりそこには何も見つけられませんでした。
安威川を渡って名神高速道路の下を潜ると耳原(みのはら)交番北交差点に出ました。何とここから先も一方通行で進入できません。
太田東芝町交差点の時と同様、一方通行に遭遇すると私の悪い癖が出て、また寄り道をしてしまいました。西国街道の北方にある耳原古墳と鼻摺古墳です。期待に反して規模が大きかったと思われる耳原古墳は真新しい住宅地に変わっていました。
一方の鼻摺(はなずり)古墳(耳鼻方形墳)は更地に接する南側半分がフェンスに囲まれて保存されていました。四方に濠を持つ一辺が約33mの方形古墳で、高さは約5.5mであり、築造年代は6世紀から7世紀にかけてであると推定されることが説明されていました。
ついでにすぐ近くにある耳原公園にも立ち寄りました。
(続く)
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