またもや大阪へ(後編)
鈴鹿トンネルに入ります。新名神高速道路では最長のトンネルで下り線の長さは3938m(上り線4010m)です。
滋賀県甲賀市の土山(つちやま)SAに到着。わずかながら青空が覗いています。
上下線のSAが集約された構造は東名高速道路の浜名湖SAと同じです。センター棟とトイレ棟が長い通路(下の写真)で結ばれていることも特徴となっています。
こちらは新東名高速道路のSA/PAでよく見かける遊歩道です。今人気のドッグランではありませんが、犬用の足洗い・水のみ場がありますから、犬と一緒に散歩することが出来そうです。
甲南PA(甲南出口)が近づくと、雨雲が去って前方に青空が広がり始めました。
栗東(りっとう)市に入ります。阪神高速と近畿自動車道で渋滞があるようです。
金勝山(きんしょうざん)トンネルの手前にある近江大鳥橋(おうみおおどりばし)は2羽の鶴が背中合わせで天に向かって飛ぶ姿を模した主塔のデザインに特徴があります。このエクストラドーズド橋(主塔と外ケーブルで橋桁を支える構造のプレストレス・コンクリート橋)は2006年度の土木学会田中賞を受賞していますが、そのユニークなデザインは好みが分かれると思います。ちなみに、右端に緑に白い筋が入ったラバーポールが並んでいるスペースは将来の3車線化に備えるためのようです。
京滋バイパスに入ります。前方の山並みは滋賀県(大津市)と京都府(京都市)との境界にある千頭岳(せんずだけ、標高600m)のようです。
山間に伸びる京滋バイパスの先には滋賀県と京都府を分ける山(分水嶺)が見えます。おそらく岩間山(標高443m)でしょう。京滋バイパスはそれを避けて左方向へと大きくカーブします。
京都府宇治市に入って長い宇治トンネル(下り4313m)の下り坂を下りると宇治東ICに差し掛かります。
8月14日に京滋バイパスで車が水没する事故が発生したのはこの辺りのようです。京阪宇治線、JR奈良線、府道7号の下を次々に潜(くぐ)ります。このニュースを聞いた時には水没事故が発生しそうな場所を思いつけませんでしたが、現場に来てみるとその理由(窪地的な構造)が分かりました。ちなみに、大津市側でも内畑トンネルの上り線に土砂が流れ込んで車が動けなくなったそうです。
「ヘリ横断わき見注意」の標識があります。私はもう見慣れましたが、最初にこの標識を見た時は驚きました。左手(南側)に長岡京市のJPD清水が運営するJPD京都ヘリポート(2010年運用開始)があり、京滋バイパスの高架に近い高さで飛行することもあるのでしょう。京都の遊覧飛行が楽しめるようです。ここから久御山(くみやま)JCTにかけて上り坂になっています。
田園地帯にある久御山(くみやま)の地名を不思議に思って調べると、1954年(昭和29年)に久世(くぜ)郡の佐山村と御牧(みまき)村が合併する際に久世郡・御牧村・佐山村から1文字ずつ採(と)って久御山町としたそうです。
木津川を渡って久御山町と同様に田園風景が広がる八幡(やわた)市を抜けると京田辺市の丘陵地帯が控(ひか)え、さらに大阪府枚方(ひらかた)市に入ります。第2京阪自動車道の上空はすっかり青空です。
(終)
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