西国街道巡り(最終回) 西宮神社と鳴尾浜温泉「熊野の郷」
阪急神戸線のガードから先は一方通行です。

止むを得ず一本東側の道に迂回(うかい)して幅の狭いガードを潜(くぐ)ります。

JR山陽本線のガードを潜った東川交差点に侵入禁止の道路標識(規制標識)を見つけて、左折するか右折するか一瞬迷いましたが、川の東側に細い道を見つけて直進しました。阪神電鉄本線のガードを潜ったところで川の対岸にある小さな公園に目が留まり右折してしましたが、与古道(よこみち)公園には取り立てて言うほどものが見つかりませんのでそのまま西進しました。

次の信号を左折、200mほど先で本町へ右折して西国街道に戻るつもりでしたが、車列に流されて国道43号の石在町(いしざいちょう)交差点へ押し出されてしまい、戎前(えびすまえ)交差点を右折しました。ちなみに「戎前」とは全国のえびす神社の総本社で「えべっさん」で知られる西宮神社の前のことです。

豊臣秀頼が寄進したと伝えられる表大門(別名赤門、国指定の重要文化財)を通過、駐車場を探していると西宮神社を一周することになり、国道43号に面した南門から駐車場に入りました。

西宮神社の周囲に廻(めぐ)らされた全長247mの大練塀(おおねりべい)は国指定重要有形文化財だそうです。熱田神宮の信長塀と京都・蓮華王院(三十三間堂)の太閤(たいこう)塀(重要文化財)とともに三大練塀と呼ばれます。

鮮やかな朱に彩られた拝殿です。西国街道のドライブ旅を無事に終えられたことを感謝しました。

南門と駐車場の間には南宮神社がありました。同じ西宮市内の由緒ある廣田(ひろた)神社南方の摂社(せっしゃ)を意味するようです。ちなみに西宮の名は、昔この地域の中心であった成尾などの西にある宮、あるいは京都から見て西にある宮など諸説があって定説はないそうです。

表門(赤門)から真っ直ぐ伸びる本町は、本陣・脇本陣、継立所・札場・宿などがあって賑(にぎ)わっていた(今は普通の商店街)そうです。画竜点睛(がりょうてんせい)を欠くようで心残りですが、日がだいぶ傾いて来ましたので、西国街道をすべて走破したご褒美(ほうび)である温泉に向いました。東へ向かって阪神高速3号神戸線の西宮ICと阪神甲子園球場の脇を通過しました。甲子園球場は2010年に行われた大改修で見違えるほど綺麗な外観に変わっています。
実は甲子園球場には50年前の高校野球で母校の応援に来たことがあるのです。その時は蔦(つた)がからまる古色蒼然(こしょくそうぜん)とした外観と高く聳(そび)えるアルプススタンド、そして1回戦に勝って大興奮したことを今も覚えています。
武庫川(むこがわ)交差点を右折して到着したのは海岸に近い鳴尾浜(なるおはま)温泉「熊野の里」。西宮市には数少ない天然温泉です。兵庫県で「熊野」とは変だと思い調べると、和歌山県新宮市の土木建設機械の会社が経営していることが命名の理由のようで、神戸市三田(さんだ)市と三重県松坂市にも同じ名前の温泉施設がありました。

一階の受付で平日利用料850円(会員750円)を支払いました。奥には岩盤浴などの施設があるようですが、さっそく浴室がある2階へ上がりました。

2階の左手にはレストランが2つ並び、右手はエステとボディケア、そしてその奥が浴室になっています。この日は男湯が和風風呂で、女湯がバリ風風呂でした。時計は6時を少し回っています。当初の計画では午後4時の予定だったのですが・・。なぜか「予定は未定であって決定ではない」(高校時代の恩師の口癖)を思い出しました。

脱衣所は平凡ですが清潔感があります。熊野の郷のお風呂は地下1000mから湧き出る44度の天然温泉(泉質は弱アルカリ性)で、お湯はぬめり感は強くありませんが肌触りが心地良く、西国街道の長旅の疲れを癒(いや)してくれました。内風呂と露天風呂の様子は関連のhpを参照してください。

こちらは1階にある休憩室(仮眠室)。畳が敷かれた部屋の奥に置かれたブラウン管テレビはデジアナ変換された画面が写っています。しばしアナログの雰囲気に包まれて休憩しました。

外に出ると日はとっぷり暮れています。先ほど通過した西宮ICから名神高速道路に入りました。道幅が狭いことと運転が荒い運転手が多いため慎重に走行することに・・。。20km余り先の吹田(すいた)JCTから道幅は片側3車線に広がりますが、中国自動車からの車が合流しますから車の量も急増したため、流れに上手く乗るように気をつけました。大山崎JCTで京滋バイパスに入れば車の量が少なくなり、しかも走りなれた道ですからマイペースで走行できます。
途中の休憩はいつも立ち寄る伊勢湾岸自動車道の刈谷ハイウェイオアシス。しかし間の悪いことに、ちょうどレストラン街が一斉に閉店したところでした。

まだ開いていた売店で買った餡饅(あんまん)と肉饅(にくまん)を頬張(ほおば)りながら東名に入って、何とか丑三つ時(うしみつどき)前に帰宅できました。ちなみに、今回の総走行距離は約1000km、平均燃費は23.9km/ℓ。燃費は往きの貯金を西国街道巡りと帰路の時間優先運転モードで取り崩したようです。
<同行者のコメント> 本当に長い街道巡りの旅でした。同じところを何度も往き来するから時間が掛かるのですよ。西宮神社の駐車場で「着いた」と言われた時はもう夕方、温泉は良かったのですが、その後のドライブがとても長く、しかも夕食がお預けでした。街道巡りはもうこれきりにしてくださいね。
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