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2013年6月23日 (日)

続・奥の細道疑紀行 上越市の大潟

2013_05010529 日本海を見たくなりました。ホテルを出立したその足で海岸に出て、上下浜を見下ろす「日本海夕日の森公園」に立ち寄りました。小高くなったこの「お台場デッキ」の他、夕日の丘、月の広場、西の森、東の森、南の森があるようです。 
 

2013_05010530 雁木浜(がんぎはま)の西方には直江津(なおえつ)港、昨年完成したばかりの中部電力上越火力発電所、LNG(液化天然ガス)の受け入れ施設などが見えます。
 
 
 

2013_05010531 海岸に近づくと波打ち際では磯釣りをする人たちが並んでいました。直江津港の防波堤の先には鳥ヶ首岬(とりがくびみさき)が望めますが、岬の先端にある鳥ヶ首灯台(1950年点灯)は霞(かす)んでいて見えません。この灯台がある場所は江戸時代中期の高田地震で大規模な地滑りが起きた「名立崩(なだちくず)れ」跡です。

2013_05010532 国道8号を横切って「大潟水と森公園」へ向かいました。上越市大潟(おおがた)区にある県立の都市公園です。海岸に発達した頸城(くびき)砂丘の後背地に潟湖群があり、江戸末期に排水路の新堀川が掘削されて大潟が干拓されました。大潟は上越市に合併する前の旧町名で大きな鵜ノ池とその隣の朝日池が公園になっています。

その他にも長峰池、天ヶ池、蜘(くも)ヶ池などがあります。このうち朝日池は1646年(正保3年)、高田藩の大潟地区の新田の開墾(かいこん)にともない造成され溜池(たためいけ)で、現在も水田の灌漑(かんがい)に使われているようです。ここまで書けば察しの良い方はもうお気付きかもしれません。百田尚樹氏が書いた長編小説「影法師」の舞台と私が考えた場所です。実は、この感動的な小説を読んだ昨年12月から上越市の大潟と高田を一度は訪れたいと思っていたのです。

2013_05010533 北口駐車場に車を停めて鵜ノ池に向かいました。キャンプ場の左前方に木道の「水上回廊」が整備された鵜ノ池が広がっています。
 
 
 

2013_05010534 右手の木道に入りました。「歴史ゾーン」と表示されています。
 
 
 
 

2013_05010536 ミツガシワの群生があります。ちょうど開花し始めたところです。
 
 
 
 

2013_05010537_2 近接撮影したミツガシワ
 
 
 
 
 

2013_05010538 花茣蓙(はなござ)が敷かれた遊歩道を歩くと、前方に山吹(やまぶき)の花が咲いているのが見えました。
 
 
 
 

2013_05010539 早朝の雨に濡(ぬ)れた山吹の花を近接撮影
 
 
 
 
 

2013_05010540 シャクナゲ(石楠花、ツツジ科)
 
 
 
 
 

2013_05010543 思いがけないことに鵜ノ池に突き出した半島の先端近くに丸山古墳がありました。「歴史ゾーン」の名前の由来に納得です。
 
 
 

2013_05010542 円墳のように見えますが、2段築成の方墳(一辺が18.5m)でした。古墳時代前期後半から中期前半(4世紀後半から5世紀前半)に造られたことが分かったそうで、頸城(くびき、旧久比岐国)では一番古い古墳でした。
 
 

2013_05010544 手前は白いシャクナゲ、後方は散り始めた桜です。
 
 
 
 
 

2013_05010547 半島の先端部から見た鵜ノ池。対岸は干拓された田圃(たんぼ)のようです。
 
 
 
 

2013_05010546 右手方向も同様
 
 
 
 
 

鵜ノ池とその先に広がる田圃を見ていると「影法師」の終局で主人公が堤防から干拓地を眺(なが)める感動的なシーンが思い起こされました。郡奉行として提案した干拓事業の試行に成功した主人公は、計らずも江戸詰めに抜擢(ばってき)されたため本工事を見ないまま江戸で過ごし、筆頭国家老として帰国した時に初めて完成した干拓地を見たのです。多くの人々が影ながら自分を助けてくれていたことを知った主人公は感謝と悔悟(かいご)が入り混じる複雑な気持ちだったのでしょう。

2013_05010549 駐車場へ戻る直前の遊歩道脇にスギナ(杉菜)に囲まれて小さな花が咲いていました。ちなみに、スギナはツクシ(土筆)が成長したもので、その形が杉の木に似ていることが名前の由来のようです。(続く)

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