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2013年7月27日 (土)

メーグルでたどる名古屋の歴史 文化のみち二葉館

乗車する予定のメーグルバスが定刻に停留所へ到着しました。名古屋城停留所でほとんどの乗客が下車しましたから確実に座れそうです。
 
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次の停留所は「徳川園・徳川美術館・蓬左文庫」です。5年前に徳川園と徳川美術館を訪れていますから今回はパスすることに。その次の「文化のみち二葉館」停留所で下車すると停留所の前に立派な洋館「二葉館」(国の登録有形文化財)がありました。「旧川上貞奴邸」と表示されています。
 
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日本初の女優と謳(うた)われた川上貞奴(さだやっこ)と、電力王と称された福沢桃介(ももすけ、福沢諭吉の婿養子)が、大正から昭和初期にかけて暮らしていた邸宅を移築・復元し、貞奴の関連資料を展示するとともに、郷土ゆかりの文学資料の保存・展示を行っているそうで期待できそうです。

正面玄関を入ったホールにある受付で入館料(大人200円)を支払いました。ホールの左手にはまわり階段と暖炉(だんろ)が設備された大広間があります。その暖炉の上に置かれたディスプレイで二葉館の説明ビデオが流されていました。
 
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左手にあるのは綺麗(きれい)なステンドグラスです。当時の有名なデザイナーであり、福沢桃介の義弟の杉浦非水が描いた原画をもとに作成したとのこと。
 
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暖炉の反対側にある半円形をした休憩エリアには復元された円形ソファが置かれています。
 
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天井の様子
 
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展示室1(旧食堂)に入りました。こちらの窓もカーブしており、上部には山並みをモチーフにしたステンドグラスがはめ込まれています。
 
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壁際にあるガラスケースに入っているのは唯一現存する貞奴の舞台衣装「花魁(おいらん)のうちかけ」と「深山の美人」の舞台で貞奴が使用した小道具「薙刀(なぎなた)」(レプリカ)で、その右側はドイツ人画家のミュッラーが1900年頃に描いた貞奴のポスター「サダ・ヤッコ(川上貞奴来演)」です。
 
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パリで撮影した貞奴の写真や舞台脚本、雑誌・新聞のスクラップ、貞奴を描いた青年ピカソのデッサンなどを展示するガラスケース
 
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川上貞奴さんと福沢桃介さんの年譜
 
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展示室3(旧茶の間)の和室には福沢桃介が漢詩(唐代の詩人・崔敏童作)を直筆で書いた掛軸・貞奴が愛用していた火鉢(レプリカ)・座布団・三味線などが当時の雰囲気を感じさせます。
 
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桃介が電燈会社(関西電力と中部電力の前身)の社長であったこともあり、当時の貞奴邸は電気設備がとても充実しており、屋根の上にはサーチライトが備えられ、自家発電設備も設置されていたそうです。写真は配電線ごとに設置されたヒューズ付きのスイッチ群(現在のブレーカーに相当)がある分電盤です。
 
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創建当時は名古屋城や御岳を一望できる高台にあり、遠くからも目立つ建物であったため、当時の地名の東二葉町から、世間では二葉御殿と呼んでいたと説明されています。
 
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まわり階段で二階へ上がると「文化のみち」の解説がありました。名古屋城から徳川園に至る白壁(しらかべ)・主税町(ちからまち)・橦木町(しゅもくちょう)は名古屋の近代かの歩みを伝える歴史的な遺産の宝庫ともいえる地区であると説明され、右の地図には主な建物が表示されています。
 
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大正時代の川上貞奴邸(地図の上部中央の⑭)は現在の二葉館(ほぼ中央の⑬)の少し北にあったことが表示されています。
 
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「日本の近代文学は名古屋から始まった」のタイトルに惹(ひ)かれて読んでみました。そして、坪内逍遥(つぼうちしょうよう)と二葉亭四迷(ふたばていしめい)はともに名古屋の出身であったことを知りました。
 
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雑然とした書斎で意外なことに人気作家・城山(しろやま)三郎さんの写真を発見。よく考えると城山さんは名古屋の出身でした・・。
 
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反対側の壁際に城山三郎さんの年譜(ねんぷ)と多数の著書が展示されていました。私はずっと前に読んだ城山さんの長編小説「役員室午後3時」(鐘紡がモデル)、「官僚たちの夏」(高度成長を推進した通産官僚の出世競争が描かれる)、「落日燃ゆ」(A級戦犯になった元首相廣田弘毅の生涯を描いた物語)を思い出しました。
 
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(続く)

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