国立科学博物館 地球環境の変動と生物の進化:地球の生い立ちから人類の誕生まで(前編)
地下2階へ移動すると、「地球環境の変動と生物の進化 -誕生と絶滅の不思議-」の看板が迎えてくれました。最初の「46億年の散歩道」コーナーでは『地球は同じ太陽系の惑星とともに46億年前に誕生し、40億年前に地球の海中で誕生した生命は地球環境の変遷とともに進化し、ついには人類が誕生した』 との説明がありました。
熱帯雨林(レインフォレスト)のような風景がスクリーン上に映し出されています。
「化石が語る地球の歴史」のコーナーです。地球誕生時の出来事は隕石(いんせき)や月の石を調べるとその成り立ちと形成年代が分かると解説されています。
「シマシマが地球の過去を解き明かす」とは地球環境のリズミカルな変動が地層の断面や生物の生存痕(せいぞんこん)に残される記録は地球と生物との関わりを解き明かすことに役立っているそうです。
「化石が語る地球の歴史」では地層にふくまれる化石が過去の地表環境の変遷(へんせん)と生物進化をあらわす証拠(しょうこ)であると説明されています。
プランクトンや小さな海底生物の殻(から)などの小さな化石は微化石(びかせき)と呼ばれ、地層の年代の決定や過去の地球環境の復元によく用いられていることが紹介してありました。
「最古の生命化石」の言葉が目を惹(ひ)きました。先カンブリア時代(20数億年前)の生物はほとんどバクテリアなどの微生物であり、光合成をする微生物の活動でストロマトライトが形成され、大気中に酸素が放出されたそうです。またバクテリアは海底のところどころで膜状に広がり、その痕跡は地層の表面に残されているそうです。
三葉虫(さんようちゅう)は古生代に大繁殖した節足(せっそく)動物の1群で、この時代の浅海(せんかい)を最初に征服(せいふく)した動物だそうです。頭部に奇妙なツノやトゲを持つものなど形態的に実に多様であり、古生代の海の王者と呼ばれるほど繁栄したものの、古生代の末(2.5億年前)には絶滅したそうです。
カンブリア紀前期(5.3億年前)に背骨をもつ動物である魚類があらわれて、顎(あご)・四肢(しし)となる骨格・肺(はい)など陸上へ進出した子孫たちが持つ多くの特徴を獲得して多様化していったそうです。そしてデボン紀(4億年前)には現代の魚類の祖先だけではなく、両生類の祖先も出揃(でそろ)ったようです。
グロテスクな顔をしたポトリオレピスなどの板皮魚類(ばんひぎょるい)の多くはデボン紀(4.1億年前に)に現れ、デボン紀末までに絶滅。頭部と胸部が皮骨でできた外骨格でおおわれているが、その後ろは次第に細くなっています。板皮魚類は軟骨魚類(サメやエイなど)の祖先に近縁(分類上近い関係)であると説明されています。
オルドビス紀中期(4.6億年前)に植物は現在より酸素の少ない陸上へと進出し、石炭紀(3.5億年前)には胞子で繁殖するシダ植物が大森林を完成。やがて乾燥に強い種子を持つ裸子(らし)植物、さらに白亜紀中期(1億年前)には花を咲かせ実をむすぶ被子(ひし)植物が森林を作る主役となって動物との関係を築いたそうです。
オルドビス紀に出現した原始的な陸上植物はデボン紀前期(4億年前)に多様に発展、デボン紀の中期に出現したシダ植物や前裸子(ぜんらし)植物はデボン紀後期(3.7億年前)に森林を形成。石炭紀は石炭が地球規模で形成された時代であり、中生代には裸子植物のイチョウやソテツ、針葉樹などが森林を構成したとのこと。
アンモナイトは古生代シルル紀末期から中生代白亜紀までおよそ3億5000万年にわたって海洋に広く分布し繁栄した頭足類の一つで、全ての種が平らな巻き貝の形をした殻を持っているのが特徴。現在も生息するオウムガイに似た巻貝だったようで、真珠と同じ成分を持つため宝石に指定されてアンモライトと呼ばれています。
両生類のエンセファロケファルスです。約3億2000万年前の石炭紀後期に両生類の中でもっとも進化したグループからもっとも原始的な単弓類(たんきゅうるい、後に哺乳類を生み出す)ともっとも原始的な爬虫類(はちゅうるい)がほぼ同時に出現したそうです。(続く)
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