« 珠玉のクロアチア旅行(その3) オパティアからザダルへのドライブ | トップページ | 珠玉のクロアチア旅行(その5) シベニクの遺産Ⅰ »

2013年12月 7日 (土)

珠玉のクロアチア旅行(その4) ザダルの旧市街

ザダル港と城壁に挟(はさ)まれた駐車場でバスを降り、ザダルの旧市街へ向かって歩きました。かつてはダルマチア地方の中心地として栄えた港湾都市ザダルの歴史は紀元前9世紀のリブルニア人の集落にまで遡(さかのぼ)るそうです。ローマ帝国の支配を経て、中世にはヴェネチア共和国と競うほどの勢力を誇っていましたが、キリスト教国にも関わらず第4次十字軍による攻撃でヴェネチア共和国の支配下に置かれてしまいました。ヴェネチアにとつて邪魔(じゃま)な存在だったのでしょう。
 
115 
 
旧市街に入る城壁の「海の門」には何やら石のレリーフ(浮き彫り)が飾られています。
 
116 

ヴェネチアの守護聖人であるサン・マルコを象徴するといわれる翼のあるライオンだそうです。同行者は「そうそう、あれが翼よね!」と盛り上がっていますが、私には翼がさっぱり認識できません。認知症ではないものの、認識力が低下したのでしょうか。後で調べると、ライオンの胴の右上(影のような部分)にあった翼が取れていたのです。
 
117 

旧市街の道は石畳が敷かれています。
 
118 

休憩を兼ねた昼食にはクロアチア料理店ヤデラ(Jadera)が選ばれましたが、ファサード(正面の外観)があまりにも質素でちょっと不安に・・。
 
120 

しかし、店内は思いのほか魅力的だったことで一安心。
 
121 

まず前菜の野菜サラダが配膳されました。ざっくり切られたトマトやパプリカなどにオリーブオイルとビネガーがたっぷり掛けられているのは地中海料理の一種であるクロアチア料理だからでしょう。
 
122
 
メインはムール貝のリゾット。やや濃(こ)い目の味付けは私好みではありませんが、ボリュームが少ないため完食できました。今回は簡単な昼食でしたが、クロアチア料理は地中海料理のひとつとしてユネスコの無形文化遺産にイタリアやスペインなどとともに登録されているのです。意外ですがクロアチアは無形文化遺産の登録数が14とヨーロッパで一番多いのです。ちなみに、世界で一番登録数が多い国は中国(34件)、次いで日本(22件)・韓国(16件)、クロアチアは何と4位に付けています。
 
123 

デザートはホイップクリームとチョレートを配したクレープ。こちらは口直しに向いたアッサリ味で美味しく食べました。
 
124 

食事に満足して外へ出た時、アパートのベランダに奇妙なものを発見しました。天井が壊れた場所に鳩(はと)が巣を作っているのです。
 
125 

食後の散策に出掛けました。ザダルを代表する聖ドナト教会は9世紀に建てられたプレ・ロマネスク様式の円形教会で、石材はローマ時代の神殿から転用したものも多いと言われているようです。右手に聳(そび)える鐘楼(しょうろう)は階段で登れると表示されていましたが、時間の余裕がないため諦(あきら)めました。2つの建物の間に少しだけ見えるフランシスコ会修道院は1283年に建てられたゴシック様式の建物です。
 
127 

ローマ時代のフォーラム(広場)は行政・宗教・通商などにおいて町の中心的存在であったようです。石の枠組みと短くなった柱だけが残っています。
 
129  137 138 

フォーラムの中央にあるのテントの店はその名もCoffee Bar FORUM(カフェバー・フォーラム)
 
140 
 
破壊されたローマ遺跡の破片がモニュメントとして展示されていました。
 
130 

アドリア海側に出てみました。あまりにもアッサリした海岸の造形はイスラムの国に来たのかと思わせるほどです。
 
132 

反対方向に目を転じると、イタリアやクロアチアの主要港を結んでいる純白のフェリーがザダル港へ入港するところでした。そして、足元に穴がいくつも並んでいるのを見つけました。
 
135 

海側から石段を見ると四角い穴が並んでいます。
 
136 

これは「シーオルガン」と呼ばれるもので、海の波によって生み出される水流で圧縮された空気が巨大な大理石製階段の下に設置されたポリエチレン製のパイプを通ることで音を発生させ、共鳴器でそれを増幅させる巨大楽器です。ちなみに、クロアチア語で"GRAD ZADAR"は「大都市(あるいは古都)ザダル」、"MORSKE ORGULJE"は「海のオルガン」を意味し、その間の2005は制作された年号を示しています。後で知ったことですが、この海岸の寂(さび)しげな景観を改善する苦肉の策として、この「シーオルガン」が設置されたのだそうです。その狙い通りに今ではザダルの人気スポットの一つになっているようです。
 
133 

今回の記事で紹介した場所の他にザダルには聖母マリア教会、聖クルシェヴァン教会、聖ストシャ大聖堂、聖ミカエル教会、考古学博物館などの興味深いスポットもあるようですが、次の目的地に出発する時間が近づきました。(続く)

« 珠玉のクロアチア旅行(その3) オパティアからザダルへのドライブ | トップページ | 珠玉のクロアチア旅行(その5) シベニクの遺産Ⅰ »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146335/58714492

この記事へのトラックバック一覧です: 珠玉のクロアチア旅行(その4) ザダルの旧市街:

« 珠玉のクロアチア旅行(その3) オパティアからザダルへのドライブ | トップページ | 珠玉のクロアチア旅行(その5) シベニクの遺産Ⅰ »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ