« 橘玲著『(日本人)』を読む 後編 | トップページ | 「そうだ 京都、行こう。」 十輪寺 (Ⅱ) »

2014年3月27日 (木)

「そうだ 京都、行こう。」 十輪寺 (Ⅰ)

大坂に滞在していた同行者と合流して京都の西山を愛車で巡ることにしました。京都の東山は有名なお寺が多いことで知られていますが、「西山がどこか?」と聞かれて即答できる人はそれほど多くないでしょう。東山は洛中(らくちゅう、平安京があったエリア)の東にある山々(左京区の大文字山から伏見区の稲荷山まで)の総称、あるいはその地域を指すように、西山は洛中の西方にある山々だと言いたいところですが、それほど単純ではありません。

西山と言えば京都市西京区の山手から天王山の麓の乙訓郡大山崎町にかけて南北に広がる山地とその裾野一帯を指すことがあるようですが、一般的には京都市西京区と長岡京市にまたがる地域(西山地区)の呼称のようで西山を冠する公共施設が多数あります。そして、京都市西京区大原野にある西国二十番札所善峯寺(よしみねでら)・長岡京市粟生広谷にある光明寺(こうみょうじ)・長岡京市浄土谷にある楊谷寺(ようこくじ)の3つの寺院を西山三山、西山三山を結ぶ道を西山古道と呼ぶようです。ちなみに、善峯寺の山号が西山であり、光明寺は西山浄土宗の総本山、楊谷寺(別名柳谷観音)も西山浄土宗の寺院です。

今回の西山巡りでまず訪れるのは、2月中旬からテレビで流れたJR東海のCM(2014年春キャンペーン)に登場する小塩山十輪寺(じゅうりんじ)です。京都市西京区大原野小塩(おしお)町にあるこの寺(850年創建とされる)は平安時代の歌人在原業平(ありわらのなりひら)が晩年に隠棲地(いんせいち)としたことで知られ、在原業平にちなんで「なりひら寺(でら)」とも呼ばれるようです。

大坂府から京都府の長岡京市に入り、府道10号(丹波街道)にしたがって長岡天満宮の先で左折し、道幅が狭くなった府道10号で紅葉狩りに何度も訪れた光明寺の前を通過、京都市との境界にある交差点で府道208号へと左折、京都縦貫道の下を潜って十輪寺に到着しました。里山と呼ぶのがふさわしい地域です。参道入り口にある立て看板には、「王朝の襖絵(ふすまえ)を復興」「安産子授(こさずけ)」と書かれています。
 
2014_02260350 
 
右手の急坂を上がった駐車場に車を停めました。なだらかな上り勾配(こうばい)の参道を進むと、天台宗勅願所十輪寺の名を掲げた小さな山門がありました。勅願所(ちょくがんじょ)とは、天皇の命令によって国家鎮護(ちんご)・皇室繁栄などを祈願(きがん)して建てられた神社や寺院です。
 
2014_02260352 
 
山門を入った正面は庫裏(くり)のようです。天台宗の寺ですから僧坊と呼ぶべきかもしれません。右手にある受付で拝観料(一人400円)を納めて本堂前の庭へ向いました。
 
2014_02260355 

庫裏(僧坊)と本堂を結ぶ渡り廊下の前に蝋梅(ろうばい)が咲いています。
 
2014_02260409 

この椿(つばき)はまだ蕾(つぼみ)ですが、
 
2014_02260410 

こちらの椿は開花しそうになっていました。
 
2014_02260411 

庫裏(僧坊)前にある小さな池の先に本堂(府指定文化財)が見えます。屋根が特徴ある曲線美を見せています。
 
2014_02260357 

正面から見た本堂の屋根は羽ばたく鳥にも似ています。
 
2014_02260363 

木の枝が真横に伸びています。
 
2014_02260358 

境内のひときわ大きなもみじは業平紅葉(なりひらもみじ)と名付けられています。今は葉がなくて枯れ木のようですが、秋には美しい紅葉が楽しめるそうです。
 
2014_02260359 

大樟木(おおくすのき)
 
2014_02260360 

名前通りの巨木です。
 
2014_02260362 

振り返って庭の全景を撮影
 
2014_02260382 

境内の奥に鐘楼がありました。本堂と同様に、江戸時代に造られたもので、府指定文化財です。
 
2014_02260364 

鐘楼の反対側に回ってみました。立て看板には『不迷鐘(まよわずのかね) 自分で決心がつかず迷っている時、この鐘をつくと決心がつく不思議な鐘である』ことと鐘をつく作法が説明されていますので、同行者に水を向けましたが反応がありません。たぶん、迷いごとがないのでしょう。
 
2014_02260365 

石仏が安置されていますが、説明らしきものは見当たりません。
 
2014_02260367 

在原業平御墓・塩がま跡と表示された案内看板に従いました。本堂の裏手に続く遊歩道はなだらかな坂道になっています。
 
2014_02260368 

遊歩道の脇に屋根瓦を利用したオブジェがあります。何を表現しているのでしょうか。
 
2014_02260369 

(続く)

« 橘玲著『(日本人)』を読む 後編 | トップページ | 「そうだ 京都、行こう。」 十輪寺 (Ⅱ) »

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146335/59363349

この記事へのトラックバック一覧です: 「そうだ 京都、行こう。」 十輪寺 (Ⅰ):

« 橘玲著『(日本人)』を読む 後編 | トップページ | 「そうだ 京都、行こう。」 十輪寺 (Ⅱ) »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ