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2014年4月 2日 (水)

パソコンの終焉期は到来するのか?

一週間後の4月9日にWindows XPのサポート(セキュリティ・パッチの無償提供)が終了します。つまり、4月9日以降はOSWindows XPを利用するパソコンは使えないのです。もし使い続ければ、ブレーキの調子が悪い車に乗るようなもので、いつ事故を起こしても(に遭っても)おかしくない状態に陥る危険性があるのです。あるいは、窓に鍵を掛けない無用心な家のようなものだと言うべきかもしれません。具体的には、自分のパソコンがウイルスに感染したり、ハッキングされたりして、予期しないトラブル(あるいは損害)が発生する可能性が高くなるのです。

個人だけではなく企業も現在使用しているWindows XPからそれより新しいWindows OS(主にWindows 7)への切り替えを進めているようです。保守期間が一番長く残る最新OSWindows 8/8.1は、企業のITシステムの大幅な変更あるいは社員教育が必要になるため、限られた企業だけが採用しているとも言われます。その理由はWindows 8/8.1に対応するアプリケーション・ソフトがまだ多くないこと、Windows 8/8.1の特徴が企業にとって必須ではないこと、何よりユーザビリティ(操作感)がWindows XPと大きく違うためにその習熟と再教育に時間が掛かることが挙げられるようです。逆に、Windows 7は、リリースから数年が経過したことで対応するアプリケーションが多く、OSとしての安定度が高く、操作感もWindows XPに近いのです。

マイクロソフト社がiPadなど、タブレット端末の急増に押されてWindows 8/8.1を一昨年と昨年に相次いでリリースしたことは、利用者にとって親切とは言えない(メリットが少ない)と思います。当然のことですが、マイクロソフト社はWindows 7をWindows 8.1に切り換えることを推奨していますが、Windows 8/8.1のシェアが期待通りに伸びないためのセールストークであることが透けて見えます。ちなみに、今年1月現在の世界OS市場のシェア(米分析会社Net Applicationsの調査)は、Windows 8/8.1(合計10.58%)、首位のWindows 747.49%)、Windows XP29.23%)、Mac OS X 10.93.2%)、その他(合計9.5%)と顧客の評価を如実(にょじつ)に物語っています。

何事に対しても用心深い私は、メインのパソコンをWindows XPを搭載したものからWindows 7を搭載したものに移行する作業を半年前から続けてきました。実質的には昨年末にその作業をほぼ完了していましたが、年が明けてからは使い慣れたWindows XPパソコンとサブのWindows 7パソコンを半々の割合で使って来ました。しかし、期限切れが近づいても、課題であったサブ用パソコンの選定作業は3月までずれ込んでしまったのです。

そして、サブ機として私が選んだのは、パソコンではなくタブレットであるApple社のiPad AirWiFiモデル、32GB)でした。Windows 8.1がまず下馬評から外れ、iPad Airが対抗馬のiPad miniを第4コーナーで追い抜いたのです。最大の理由はiPad(またはiPad mini)が欲しかったことと、マイクロソフト社の最新OSであるWindows 8.1に興味が持てないことでした。以前の記事に書きましたが、Windows XPをピークにマイクロソフト社製のOSは魅力と完成度が低下したように思います。そして、パソコンの致命的な欠点である起動時間は、初期のものに比べれば少しは短くなりましたが、現在でも1分強も掛かるのです。

パソコン以外に(カップ麺を除けば)このような商品は見当たりません。現在の自動車はエンジンを温めること(暖気運転)なく発進できますし、エアコンもほぼ準備時間なしで暖房できる製品が最近発売されました。ラジオやテレビ、そして反応が遅い代名詞に使われた蛍光灯ですらほぼ瞬時に点灯するようになっています。一方、パソコンを直ちに使えるようにするには、常時電源を入れておくか、スリープ(スタンバイ)あるいは休止状態(主としてノートパソコン用でスリープとシャットダウンの中間)にするしかありません。

前者は電気の無駄使いであるだけでなく、ハードディスクの寿命を縮める可能性もあります。後者(スリープ)はメモリーなどへの負担が高まったり、データを失ったりする可能性があり、CPU用ファンが停止あるいは減速してCPUの温度が上昇して悪影響を及ぼす恐れがあります。つまり、パソコンを使わない場合、原則はシャットダウンすべきで、短時間使わない場合にのみスリープあるいは休止状態を利用すべきなのです。

起動時間の長さ以上に私が煩(わずら)わされたものがソフトウエアです。OSとアプリケーション・ソフトとの互換性は、無用とも思われる出費を強いられた上に、バージョンアップの作業が必要になったことは数えきれません。加えて、OSとアプリケーション・ソフトのいずれが原因か分からないトラブル(フリーズなど)もしばしは経験しました。私が特に不条理だと思うことは、OSのバージョンアップが有償であることと、サポート期限があることです。まさに、ボッタクリ商法ではないでしょうか。

2014_0402ipadair0009愚痴(ぐち)はさておき、購入したiPad Airは画面が9.7インチと通常のノートパソコンより二回り小さいのですが、高精細のレティーナ(Retina)・ディスプレイですから、手に取って操作する状態ではほぼ不都合はありません。起動時間もA7チップを使うiPad Airは完全な休止状態(アップルのマークが出た状態)から約20秒、WiFi経由ではWEBへのアクセスは2-3秒、YouTubeビデオも3-4秒と十分速いレスポンスです。このように速い理由はOSの違いに加えて、内臓する記憶媒体がパソコンのようにハードディスクではなくフラッシュメモリーであることによります。


2014_0402ipadair0010音声もiPad Airの下端にスピーカが2つ設置されていて、ステレオに対応できるだけでなく、通常のノートパソコンよりもハイファイ(高音質)で、しかもボリュームを最大にしても音割れを起こすこともありません。タッチ式のソフトウェアキーボードはiPhone 5よりはるかに大きくて操作しやすいことも優れた点です。長文の文字入力を頻繁(ひんぱん)に行う人は、キーボード付きの充電ドック、あるいはBluetoothインターフェースのキーボード(いずれも数千円)を購入すると便利かもしれません。しかし、それではMacBook Airを買うのと同じになってしまいますから、筋が悪い考えでしょう。


2014_0402ipadair0005外付けキーボードやさらに良い音質で聞くための外部スピーカー(例えばBose社のBluetoothスピーカー)や外付けHDDWiFiインターフェイス)は今後の楽しい悩みとして、私がまず購入したアクセサリーは充電用ドックスタンドです。あれこれ吟味した結果、昨年11月に発売されたBelkin社製の充電用ドックスタンド(Belkin Express Dock for iPad)を選びました。Lightning端子とUSBのコードが付属していて、iPad AirはもちろんiPad miniiPhone 5/5Sにも使えます。これにiPad Airに付属していたApple 12W USB電源アダプターを接続すればよいのです。この電源アダプター(出力5V/2.5A)はダウンワード・コンパチビリティ(1Aと充電電流が少ないiPad miniiPhone 5/5Sにも使用可)があるのです。


2014_0402ipadair0001主として自宅内で使用するiPad Airは家庭内のLANに接続されたFONルーターとWiFi接続(MyPlaceで約10Mbps)していますが、旅行などで外出した時にはiPhone 5のテザリング機能でWiFi接続することができます。iPhone 5LTE回線を利用しますから接続スピードはわが家での実験では4Mbps弱と減少(iPhone 5単体では10-15Mbps、いずれでもYouTubeビデオは再生可)し、3G回線ではスピードはさらに下がると思われますが、不便は感じることはないでしょう。

iPadに代表されるタブレット端末は、ソフトウェアキーボードを利用しますが、クリック感がなく誤操作しやすいことから使いづらいと感じる人も多いようです。しかし、実用化されつつある音声認識技術を利用したサービスで文字を入力する「音声検索」アプリケーション(iPhone/iPadの”Sii”日本語入力機能、NTTドコモの「しゃべってコンシェル」、Googleの音声検索、ジャストシステムズ社の音声認識ソフト「ドラゴンスピーチ11J」など)を使用すればこの弱点は今でも解決できると思われます。

つい最近、マイクロソフト社がiPadでマイクロソフト・オフィスのWord/Excel/PowerPointのファイルを読むことができる” Microsoft Office for iPad”を無償で提供すると3月28日に発表しました。まずは米国においてだけですが、一年前にiPhone向けに” Microsoft Office Mobile”をリリースしたことに続く朗報です。この無償アプリでは文書の作成や編集はできませんが、マイクロソフトのOffice 365月極利用プランに加入すれば文書を作成・編集することができるようです。また、同時に” Microsoft Office Mobile”はOffice 365に加入していなくてもMicrosoftアカウントのみで編集も可能になったようです。垣根が徐々に低くなったことで、Windows OSの呪縛(じゅばく)から解き放たれる時期はそれほど遠くないかもしれません。

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