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2014年11月25日 (火)

メガネについての雑感

先週、私が40数年振りに入院して受けた手術が上手く行き、予定通りにわが家へ戻ると、近所のメガネ屋さんからメッセージが届いていました。10日ほど前に不具合が発生したメガネの修理が終わったと言うのです。この15年ほど愛用しているお気に入りのメガネも退院していたのです。

 

実は半年前(今春)、度が合わなくなったレンズを交換してもらった時に、メガネの蝶番(ちょうばん、ヒンジ)にヒビか入っているので、丁寧(ていねい)に扱うようにアドバイスされたことで十分注意していたのですが、突然メガネの片方のツル(テンプル)が折れた蝶番から外れてしまい・・・。

 

蝶番の小さなネジは見当たりません。止むを得ませんので、それ以外の部品を慎重に集めて、長年の付き合いがある近所のメガネ屋さんへ持ち込みました。店のスタッフと相談した結果、メーカーで修理してもらうことになりました。

 

退院した足でただちに、そのメガネ店へ向かいました。「どんな風に修理されたのか」と期待しながら目の前に出された私のメガネを手に取りました。蝶番の部分はまるで新品のように傷一つありません。その出来栄えに満足してメガネ全体を眺(なが)めると、先セル(モダン、あるいは耳パッド)にあったはずの小さな欠落が見当たりません。

 

私の様子に気づいた店のスタッフはおもむろに説明を始めました。「古くなった先セル・鼻当て(ノーズパッド)・蝶番用板バネ・ナイロール(メガネの上部リムとともにレンズを固定するプラスチック部品)がすべて新しいものに交換してある」とのこと。

 

蝶番の修理というよりも、メガネの全面的なオーバーホールであり、どこから見ても新品のメガネになっていました。あと何年使えるかと気にしながら使っていたメガネが完全に甦(よみがえ)ったのです。まさに「災い転じて福となる」でした。

 

ここからはメガネにまつわる私の履歴(りれき)です。

 

私がメガネと出会ったのは30歳代の終わりころでした。仕事にワープロをよく使うようになったためか、視力の良さが自慢だった私の目が近視になってしまいました。仕事に支障はありませんが、私の大好きなドライブを快適に楽しむため、始めてメガネを誂(あつら)えました。ですから、メガネを掛けるのは車を運転する時だけでした。

 

ほどなくアメリカの子会社勤務になりました。会社における私の個室にはアップル社製PCMcIntosh SEが初日から置かれていました。しかも、社内のPCはすべてアップルトーク(インターネット・プロトコルであるTCP/IPとは異なる)というネットワークでつながっていたのです。日本ではPCがまだ一部の専門スタッフしか使っていない時代です。

 

私は仕事を口実にMcIntosh SEの画面に向かい合う日々が続きました。そして、私の近視は徐々に進み、メガネの度が合わなってしまいました。評判の良いメガネ屋を秘書に尋(たず)ねると、彼女は「その前に申込書(Application)を書きなさい」と言うです。

 

意味を理解できない私に彼女は、「会社が契約している医療保険を利用すると標準的なメガネが無償で購入できる」と説明してくれました。フレームは2年に1回、レンズは必要があれば毎年でも新しくできる特典があると言うのです。アメリカは医療費が高いと聞いていましたから、私の驚きも2倍になりました。無償でメガネを買い替えたのは言うまでもありません。

 

話がメガネから逸()れますが、歯の治療も同様でした。中学生の時に治療した歯が30年振りに痛み始めました。評判が良いと聞いた歯科医を早速受診しました。治療は順調に進みましたが、一部の神経が複雑に折れ曲がっているため、それを治療できる神経の専門医を紹介してくれました。どれだけ高額な治療費を請求されるかと心配しましたが、治療費の合計は日本の保険治療より安いくらいでした。

 

5年間のアメリカ勤務を終えて帰国すると、社内の健康診断で老眼が見つかりました。ちょっとショックでしたが、処方箋(しょほうせん)を書いてもらい、会社が提携するメガネ屋でレンズを作ってもらいました。それが、遠近両用メガネとの出会いでした。

 

レンズの下部に小窓がある二重焦点レンズではなく、連続的に屈折率が変化するニコン製「バリラックス」を選びました。その後は乱視が加わり、近視の度が上がったため、3-5年でレンズを交換していますが、フレームの方は15年ほど前に現在のものと出会ってからは、予備用には違うタイプを買いましたが、ずっとそれを使い続けています。

 

今や手放せないこのメガネを大事にしながら、自分の身体の一部のように仲良く(大切に)付き合って行きたいと思います。

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