« インドネシアの遺跡と舞踊劇を楽しむ旅 バリ島の「テガララン棚田」と「サレン・アグン宮殿」(後編) | トップページ | インドネシアの遺跡と舞踊劇を楽しむ旅 バリ島南端ウルワツ地区の「ケチャダンス」(前編) »

2015年4月 6日 (月)

インドネシアの遺跡と舞踊劇を楽しむ旅 バリ島南端ウルワツ地区の「ウルワツ寺院」

出発するとまもなく小雨が降り始め、デンパサール市街地の東部を南北に貫くバイパス(サヌール地区)を通過していた時だった思いますが、デンパサール市内でこんな彫像を見かけました。
 
2015_03110320

 
さらに30分ほど車が走行して高速道路に入りました。デンパサール市とバリ島南端のジンバランを結んで1年あまり前に完成した高速道路(長さ12kmの橋を含む)は海岸線沿いにあるマングローブ林を守るために大半の区間が海中(浅瀬)の橋として建設された道路です。その構造と長さからアメリカ・フロリダ南端にある「7マイルブリッジ」とほぼ同じと言っても良いでしょう。
 
2015_03110321

 
運転席越しに左カーブする高速道路を見ると橋であることが分かります。私は運転席のルームミラーから下がっている「卍(まんじ)」の飾り物が気になりました。ナチスのシンボル「ハーケンクロイツ」(逆卍)とそっくりなのです。フロントガラス(ウインドシール)の左上には「シートベルトをおしめください」のシールが貼られているのは日本人観光客向けの車であることが分かります。そして、ダッシュボードに置かれているのは現地ガイドが時々被(かぶ)るバリの帽子です。被っている様子は「ティルタ・エンプル」の記事に掲載した写真で見ることができます。
 
2015_03110322

 
運転手さんはネオナチなのかと心配しましたが、ネットで調べると、「卍」(サンスクリット語でスヴァスティカ)は、ヒンドゥー教や仏教で使われる吉祥(きっしょう)の印ですが、ヒンドゥー教では「卍」(左旋回)と「逆卍(
)」の両方があり、前者は「和」を意味し、後者は「力」を指すことが分かって一安心。ちなみに、「卍」と「はともに漢字です。

 

バドゥン半島の南西端まで混雑する道を巧みに避けながらウルワツ通りの裏道を走行しました。写真は道すがら見かけた電波塔と細長い幟(のぼり)のようなものです。バリのお祭り用幟「ペンジョール(Penjor)」の簡易版かもしれません。
 
2015_03110324

 
ウブドを出発してちょうど2時間のドライブでバドゥン半島西端のウルワツ地区にあるウルワツ寺院に到着。デンパサール空港の南西、バリ島の南端(西側)に位置します。広い駐車場から長い舗道を歩きました。先を行く人たちが腰につけている布は、「ティルタ・エンプル」の境内と同様、民族衣装を着ていない参拝者が身に着けるサロン(腰布)です。
 
2015_03110325

 
広場に出る前に現地ガイドから光るものを隠すようにアドバイスされました。装飾品やメガネ、カメラなどです。広場の餌場(えさば)に集まる猿たちが悪戯(いたずら)で光るものを奪うことが多いのだそうです。日本の高崎山や日光などでは食べ物を奪う問題があると聞いたことがありますが・・。
 
2015_03110326
 
2015_03110327

 
前方に見える石段の先に「ウルワツ寺院」があるようです。
 
2015_03110328

 
PURA LUHUR ULWATU”(ウルワツ寺院)は約70mの断崖絶壁にジャワ島の高僧「ウンプ・クトゥラン」によって9-10世紀頃に建立されたといわれるバリ島6大寺院の1つで、寺院はもちろんのこと、サンセット(夕日)観光とケチャックダン鑑賞にも人気があるようです。幸運なことに天気はかなり回復しましたから、夕陽が見られるかもしれません。
 
2015_03110329

 
長い石段を上がります。
 
2015_03110330

 
両脇に植えられた樹木用の円形土止めが美しい造形物にもなっています。
 
2015_03110331

 
石段の最上部が近づいたようです。
 
2015_03110332

 

ウルワツ寺院の入口にある割れ門には、象の顔をした神や、魔神の顔、不死鳥などの石彫りが見られました。ヒンドゥー3大神の創造神ブラフマと維持神ヴィシュヌ、そして高僧ニラルタが内部に祀られていますが、ヒンドゥー教徒しか入れません。ちなみに、建物や門などは珊瑚性石灰岩で作られているそうです。
 
2015_03110333

 
右手の断崖の上に造られた遊歩道から崖の様子を撮影することにしました。写真は遊歩道にある植込みです。
 
2015_03110334
 

絶壁となっている断崖に向かってインド洋から打ち寄せる波が雄大な景観となっています。一度は訪れてみたいと思っているイギリス南東部のセブンシスターズの白い断崖やオーストラリア南東部のにあるグレート・オーシャンロード・ロード沿いの断崖を想像しました。ちなみに、断崖の先に薄っすら見えるのは世界遺産の「ジャティルイ・ライステラス」があるバトゥカル山のようです。
 
2015_03110336

 
右手方向へ階段となって続く遊歩道を歩いてみました。断崖に沿って遊歩道が伸びていることが確認できます。
 
2015_03110339

 
振り返ると三重の塔(最高神を祀る3層のメル)と雲間から漏れる陽光がみえました。
 
2015_03110340

 
16世紀に高僧ニラルタが建立したという「メル」をズームアップ。
 
2015_03110341

 
反対側に出て寺院脇の道を下っていくと、遠くにスタジアムのような建物が見えました。これがケチャダンス会場のようです。
 
2015_03110342

 
(続く)

« インドネシアの遺跡と舞踊劇を楽しむ旅 バリ島の「テガララン棚田」と「サレン・アグン宮殿」(後編) | トップページ | インドネシアの遺跡と舞踊劇を楽しむ旅 バリ島南端ウルワツ地区の「ケチャダンス」(前編) »

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146335/61397489

この記事へのトラックバック一覧です: インドネシアの遺跡と舞踊劇を楽しむ旅 バリ島南端ウルワツ地区の「ウルワツ寺院」:

« インドネシアの遺跡と舞踊劇を楽しむ旅 バリ島の「テガララン棚田」と「サレン・アグン宮殿」(後編) | トップページ | インドネシアの遺跡と舞踊劇を楽しむ旅 バリ島南端ウルワツ地区の「ケチャダンス」(前編) »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ