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2015年4月20日 (月)

デフレの象徴とされた商品が次々と・・

20年以上も続いたデフレからの脱却を目指すとアベノミクス政策が始まって2年が経過しました。未曽有の金融緩和によってあふれた資金が市場の資金需要を大幅に上回ったため株式市場に集中したことで株価を押し上げ、日経平均株価はリーマン・ショックによる6年前(2009年3月10日)の最安値である7,054.98円から現在は終値ベースで2万円を窺(うかが)う勢い(4月13日の取引時間中に一時2万円を突破)なのです。この背景は日本経済がV字回復したからではなく、アベノミクス(金融緩和/財政出動/成長戦略の組み合わせ)の金融緩和によって生じた円安で日本の株価が割安になったため、外国の投資ファンドが日本の株式を大量に買ったことが主要因です。それにあやかろうと公的な年金資金(GPIF)や日銀などの官制資金が株式市場に参入したことも影響し始めているようです。

 

視点を変えてドルベースで考えてみましょう。円が最も高かった2011年10月31日に史上最高値75.54円/$を記録したのち、直近において200円/$前後になったことだけで現在の株高を十分説明することができます。当時の円高はアメリカやヨーロッパの金融政策の影響で「相対的に円の価値が上がってしまったもの」であり、日本の経済が高く評価されたわけではありません。したがって、株に投資している方、あるいはこれから投資しようと考えている方は、国内の経済や政治動向に注目するよりも、むしろ日本と直接関係ないと思われる海外のニュースを丹念にチェックして政治的・経済的・地政学的リスク要因を十分吟味したうえで、日本株を売買されるのが良いと私は考えます。ドルの独髙状態は崩れ始めているようです。前置きはここまでに留めて本題に入ります。

 

                         ☆

 

20数年前(1991-1993年)にバブル経済がはじけて需要が激減したことで、供給過剰(需給のアンバランス)の状態に陥り、悪質なデフレが始まったのです。決して、吉野家が牛丼を280円で売ってすき家(ゼンショーHD)などの競合他社が追随したことがデフレを引き起こしたわけではなく、企業努力によってこれらの企業がデフレ下における勝ち組になり、「デフレの象徴」(勝ち組)とされたのです。

 

牛丼チェーン以外にも、ラーメン・チェーンの幸楽苑、ハンバーガーのマクドナルド、餃子の王将、居酒屋のワタミ、「百均」のダイソーなども同様でした。しかし、吉野家が牛丼(並)を380円に戻したようにいずれの企業も低価格メニューを廃止し始めており、衣料品の量販店「ユニクロ」までが価格アップを最近発表しました。いずれも国内の需要増大によって価格が上昇したのではなく、輸入品(原材料など)の価格高騰やブラック企業とされたことによる人手不足がその大きな理由です。ちなみに、前者は良性のインフレですが、後者は悪性のインフレであり、まったく異なる経済状況なのです。

 

一方、食の安全を軽視したことで昨年来顧客の信頼を致命的に失ったマクドナルドが今期(2015年12月期)も大幅な売り上げ減による巨額赤字(380億円)が見込まれると先週(4月16日)の記者会見で発表したことは当然の帰結でしょう。しかも、昨年7月に鶏肉問題が発覚して9か月近くが経過したにもかかわらず、経営トップが抜本的な改善策を示そうとはせず、不採算店舗の閉鎖や本社における人員削減だけを経営改善策として発表したことには、とてもコメントをする気にもなれません。ただ、100円バーガーはまだメニューに残っているようですが・・。

 

                         ☆

 

ここからが今回の主題です。私が好きな幸楽苑(全国520店舗)の看板メニューである「中華そば」がなくなることを2014年11月27日の株主総会で幸楽苑が発表して以来、気を揉(も)んでいた私は絶えず注意深く関連のニュースをチェックしてきました。顧客の反発が大きかったため同社の広報は、「試験的に一部の店舗で販売を中止するだけ」とのコメントを12月初旬に慌てて出す混乱状態に陥(おちい)りました。先月末には「ひとまず80店舗で終了を実施して見て、その後は顧客の反応を見ながら他の店舗に拡大するかどうかを検討する」とのコメントが出されたのです。ちなみに、幸楽苑の看板メニューである「中華そば」の価格は、これまで店舗の大きな看板に明示してあったように、2006年5月に税抜290円(税込価格304円)へと100円も値下げされ、約9年間にわたって価格が据え置かれてきました。

 

4月に入ったある日、私はドキドキしながら近くの幸楽苑へ出かけました。何ということか、看板にあったはずの「中華そば290円」の文字がないのです。店内に入って恐る恐るメニューを開くと、「中華そば」の名前と写真が見当たらなのです。代わりに醤油らーめん「司」が加わっていましたが、それ以外には変更はなさそうです。止むを得ず、最安値の「極旨醤油らーめん」(税別390円)を注文しました。

 

同社のhpでもメニューから「中華そば」が削除されていて、どの店舗で引き続き「中華そば」を食べられるのかは皆目分かりません。別の店舗へ行って現場で確認するしかなさそうです。トホホ! もし、見つけられなければ、回転ずし最大手の「スシロー」が販売している1杯280円(税別)の「出汁入り鶏がら醤油ラーメンラーメンで我慢すること(?を考えはじめています。

 

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