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2015年4月21日 (火)

不確実性のトラップ

前回の記事「デフレの象徴とされた商品が次々と・・」を書いたことで、2008年10月11日に投稿した記事「お金は大事」の続編としてもう一つ記事を書きたくなりました。前回の記事と視点は異なりますが、私が日ごろから考えていることでもあり、着目するポイントは同じと言えるかもしれません。前回の記事「デフレの象徴とされた商品が次々と・・」に興味を持たれた方はこの記事もお読みください。そうでない方はスキップされると良いでしょう。 

                           ☆

 

株価が上昇する日本の株式市場に注目が集まっています。経済が回復基調にあるとする論調がありますが、一方で官製ミニバブルであると警戒する意見も聞かれます。バブルであるか否かはバブルの最中にある人には判断できないことは私が何度も経験していることです。その顕著な例が1990年ころには弾(はじ)けた日本経済のバブル経済と2001年ころに弾けたITバブルでしょう。誰もが信じて疑うことがなかった経済発展が実はバブルであったことは、バブル崩壊後になってやっと、すべての人々が痛感させられたのです。つまり、バブル経済の中で浮かれている人は、それを客観的に観察、あるいは俯瞰(ふかん)することができないのです。

 

現在の経済がバブルであるかどうかは一概に判断できませんが、株価の上昇に浮かれるのではなく、状況を冷静に判断する必要があると思います。すなわち、株価上昇の背景にあるのは、日本経済の急速回復と言うよりも、世界的な金融緩和がとくに欧米と日本で継続していることが挙げられます。現役を退いた私は、社会保障(年金)が年々減額されるなか、限られた自分の資産をいかに運用するかに絶えず腐心(ふしん)しています。安部政権が発足した2013年にジニ係数(納税者一人当りの所得格差を示す指数)が急速に悪化していることが4月17日に発表された毎日新聞の調査結果で明らかになりました。この悪化は誇張されており取るに足らないとする意見もあるようですが、現在進められている様々な経済政策をみれば2014年以降においてもさらに悪化する可能性は高く、とても安穏(あんのん)とはしていられません。

 

経済的弱者グループに属している私は、限られた保有資産を増やすことよりも、それを減らさないようにする運用を心掛けているのです。そして、資産を少しずつ増やす有効な方法は、強者がリスクを承知前提とする投資によってハイリターンを得るのを真似るのではなく、弱者にとっては仕事の報酬を得ることの方が堅実かつ有効な手法であると考えています。その理由は言うまでもなく、資金力と情報収集力に劣る弱者がいずれにおいても圧倒的なアドバンテージを持つ強者の真似をする(あるいは対抗する)ことはまったく愚かなことです。当然の帰結として、経済的強者の餌食(えじき)になるのが落ちなのです。

 

現在の株価上昇がバブルによるものか否かにかかわらず、株価に大きく影響する経済には絶えず波がつきものです。好景気であれ、不景気であれ、景気には絶えず変動が付いて回るのです。一本調子で伸びたり縮んだりすることはありません。波に乗ろうとすると失敗することの方が多いでしょう。例え、投資の専門家であったとしても成功し続けた人の例は少ないのです。エコノミストと自称する人たちは絶えず変節するものなのです。コンサルタントを自称する人たちは、失敗した原因の分析は得意ですが、成功するための施策を実行したあとの成功を保証してはくれません。

 

不確実性が当たり前と言える現在、どのように対応すれば大儲けできるのでしょうか? 6億円を獲得できるトトクジ(BIG)を買う、あるいはFXで先物取引をする、それ以外にも馬券や車券を買う方法もあります。これらにおいては当たる確率と外れる確率が問題です。各種のクジや馬券・車券やクジの配当率は70%前後ですから、確率論を持ち出すまでもなく、長期間継続すれば投資した金額の30%前後を失うことになります。主婦が何億もの利益を得たと喧伝するFXはもっともリスクが高い投資(投機)と言えるでしょう。

 

この世の中には様々な罠(トラップ)が仕掛けられています。それを巧みに避けながら、利益を得ることはできるのでしょうか? もちろん、できるかもしれませんが、できないことの方が多いでしょう。それに、絶えず損得に捉われた時間はとても疲れるものです。金で金を稼ぐことは自らの経験に照らし合わせても、効率的(建設的)なことではないと実感しています。この対極にある方法は、時間に追いかけられないでリターンを得る投資、および着実に収入を得るために日々働くことが挙げられます。

 

前者は短期的な価格変動に捉われないで信頼できる企業の株式や債券を長期保留してリターンと株価の上昇を我慢強く(年単位で)待つことです。後者は言うまでもなく、日々額に汗して働いて対価を得ることです。できれば(理想的には)仕事をくれた相手の期待を上回るリターンを返すことです。つまり、うまい儲け話はないと心得れば、あなたは何の心配もなく(心穏やかに)日々を送ることができると思います。それを私は保証することはできませんが、ハイリスク・ハイリターンの手法に自分の人生を懸けるのではなく、堅実な考えと着実な行動によって日々を過ごすことが、不確実性の時代を生き抜くことにつながると私は信じています。

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