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2015年5月30日 (土)

インドネシアの遺跡と舞踊劇を楽しむ旅 ジョグジャカルタ市内 プランバナン遺跡公園(その1)

ホテルをレイト・チェックアウトした午前11半ころ、昼食を摂(と)ることにしたレストランへ向かいました。空港から西へ2kmほど、“Raya Janti”通りにある“Bu Tjitro(ブ・トゥジトロ)RESTAURANT”は1925年に創業した老舗レストランのようですが、わざわざ“THE ORIGINAL RECIPE”と謳(うた)っていますから、創作料理を売りにしているのかもしれません。店名がジャワ文字風の字体で書かれていて読みにくく、ファサード(建物の正面)が不思議な印象を与えます。入口脇にKOPI LUWAK(ジャコウコーヒー)の看板が立っていますが、併記されている“CIVET COFFEE”はジャワコーヒーの英語表現です。
 
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店内はファサードと対照的に落ち着いた雰囲気でほっとしました。
 
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最初に出された「肉と野菜のスープ」は見た目とは違ってスパイシーです。
 
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これがこの店の人気メニューであるジャワ料理の「グドゥッ(Gudeg)」(鶏肉や卵の甘辛煮)です。笹で包(くる)んだご飯に白い煎餅(煎餅)のようなものが帆船の帆のように立っています。これが“THE ORIGINAL RECIPE”たるゆえんでしょう。そして、それに沿えるように鶏肉や卵の煮つけのようなものが添えられています。右手にスプーン、左手にフォークを持つのがインドネシアのマナーのようです。
 
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反対側から見るとよく分かりました。赤いものはミニキャロットではなく、唐辛子でした。名前の通り少し甘辛い味付けはジャワ風なのでしょう。調べると鶏肉・ゆで玉子・固豆腐(かたどうふ)をジャックフルーツ(ハラミツ、波羅蜜)とグラメラ(椰子から作られた砂糖)で煮込んだ料理のようで、好みが分かれるかもしれません。
 
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外から激しい雨音が聞こえてきました。昨夜と同じ土砂降りが始まったのです。
 
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その様子を撮影したくなって入り口付近に出てみました。
 
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「グドゥッ」を食べ終わるとデザートが出されました。スプーンとフォークは置かれたままで、カットフルーツにはフォークが1本追加されています。
 
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昼食を終えた午後1時過ぎには雨が小降りになったようです。
 
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ちょうど良いタイミングで空港の東方約10kmに位置するプランバナン遺跡公園向かうと、雨による渋滞もなく、20分あまりで到着できました。前方に見える建物は"Candi Prambanan"(プランバナン寺院)のあるプランバナン遺跡公園」入場ゲートです。先ほどまでの強い雨で舗道に水たまりが出来ています。ちなみに、”Candi"(チャンディ)はインドネシア語で寺院またはお堂を意味します。
 
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駐車場方面を振り返って撮影
 
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まず、インフォメーションセンター(案内所)に入ります。
 
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案内所の中にはガラスケースに入った”Candi Prambanan"(プランバナン寺院の大きな模型が飾られていました。東を正面にした正方形の敷地に建てられていることは仏教寺院の「ボロブドゥール寺院」と似ていますが、「ボロブドール寺院」が階段状のピラミッドであるのに対して、ヒンドゥー教寺院である「ブランバナン寺院」はほぼ平らな境内(内苑・中苑・外苑の3重構造)に高さの異なるお堂(237基)で構成されている点が異なります。110m四方の内苑(ないえん)中央にひときわ高い「シヴァ堂」が聳(そび)え、その右手(北)に「ヴィシュヌ堂」、左手(南)にはブラフマー堂」があり、それらのお堂前にはそれぞれの神の乗り物である"Nandi"(ナンディ)と"Garuda"(ガルーダ)そして、"Hansa"(ハンサ)の各”Candi"(お堂)が配置され、さらにそれらの周囲を取り囲む中苑(なかえん、222m四方)には200以上の小祠堂が林立していることが視覚的に理解できます。ちなみに、「ブランバナン」は地名あるいは寺院群の総称であり、その中心的存在であるこの寺院は「ロロ・ジョングラン寺院」なのですが、「ブランバナン寺院」と表記することにします。
 
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もらった資料によると、1991年に世界遺産に登録された「プランバナン寺院群」は10世紀の初頭にヒンドゥー王国である古マタラム王国によって建立されましたが、1549年の大地震でほとんどが崩壊して忘れ去られた存在になっていましたが、1937年にやっと遺産の修復作業が始まったそうです。しかし、2006年に発生したジャワ島中部地震でさらに甚大な被害をうけ、翌年から修復作業が行われて、Candi Nandi"(チャンディ・ナンディ)と”Candi Garuda"(チャンディ・ガルーダ)の修復は2009年に完了しましたが、その他の主要寺院では修復作業が続けられていますが、手つかずの寺院も多いそうです。ちなみに、「プランバナン寺院」は仏教寺院の「ボロブドゥール寺院」とともにジャワ建築の最高傑作とされています。

 

世界遺産の「プランバナン寺院遺跡群」の主要寺院がある「プランバナン遺跡公園」には、およそ5km四方にわたって、いくつもの遺跡が残る巨大なヒンドゥー教寺院群で、案内図に描かれた敷地の幅が広い下半分の中央にある大きな正方形が「プランバナン寺院」、その左にあるのが「ラーマ―ヤナ劇場」、そして上方(北)にはやや右手に位置する「考古学博物館」を挟んで、「ルブン寺院」「ブブラ寺院」「セウ寺院」が立ち並んでいるようです。ちなみに、現在地は右下の案内所付近で、黄色い吹き出しに”ANDA DI INI”(あなたはここにいます)と表示されています。
 
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世界遺産に登録されたことを記念するモニュメントかと思いましたが、確認すると1989年7月6日にスハルト元(第2代)大統領が「ブランバナン遺跡群」の修復を正式に承認したことを記念する「修復記念碑」でした。
 
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「ブランバナン寺院」へ向かう参道を西へと歩くと、「ブランバナン寺院」の境内(外苑)を囲むように排水路が整備されていることに気づきました。
 
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木立の間から見えてきました。
 
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さらに進むと全景が広がりました。
 
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日本の観光地と同じで記念撮影スポットがあります。“Taman Wisata Candi Prabanan”は「プランバナン寺院観光公園」を意味しますが、日本語では「プラバナン寺院遺跡公園」と呼ばれています。
 
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「プラバナン寺院」の中苑(ちゅうえん)に近づくと破損した遺跡の石が大量に放置されていました。修復されたのは内苑だけで、中苑はまったく手つかずのようです。 
 
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次回は「ブランバナン寺院」の内苑を紹介します。(続く)

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