信州の清水と遺跡を訪ねるドライブ旅 .安曇野市穂高にある「大王わさび農場」(前編)
県道310号を少し戻った重柳交差点を左折して「安曇野アートライン」に入り、1.5kmほど北上すると、御法田(ごほうでん)交差点に「大王わさび農場」案内標識があり、それにしたがって左折すると駐車場に行き当たりました。左手の小さ目の駐車場に車を停めると、その奥に車を停めると、目の前に大きなゴムボートが見えました。興味を持った私は「大王わさび農場」の建物へ向かう前に立ち寄ることにしました。

清流をゴムボートで下ることができるようですが、まだ準備作業中のようです。

ゴムボートから少し離れた場所にNHK連続テレビ小説「おひさま」の豚と刻まれた木柱が立っていました。一度も見たことがない番組ですから、木柱に書かれた解説文から安曇野が舞台になったことしか分かりませんが・・・。

「安曇野・蓼川(たでかわ)でみられる希少生物」の手製の写真看板には、「アオハダトンボ」「オオムラサキ」「スナヤツメ」「バイカモ」「タイコウチ」「カワセミ」がいずれも絶滅が危惧されていることが説明されています。

少し先へ行くと水車小屋がありました。黒沢監督が名作映画「夢」を撮影した場所であることが説明されています。「ラッキートンボ」あるいは「清流(湧水)の使者・天使・証人」とも呼ばれる「アオハダトンボ」は雄が濃い緑青色で、雌が黒色に一つだけ白色の斑点があると説明されています。


「三連水車」がありました。しかし、ここの「三連水車」はおそらく精米・製粉用で、しかも3軒の水車小屋が少し離れて並んでいますので、山梨県山中湖「花の都公園」にある水汲み用の三連水車とはかなり雰囲気が違います。

殻がついたこめである籾(もみ)ともみ殻や稲の葉などをえり分ける古い農機具である「唐箕(とうみ)」が2台並べて置かれています。逆四角錐の容器から少しずつ落ちる脱穀した籾を羽根車で起こした風の力を利用して軽いゴミだけを遠くへ吹き飛ばして選別(風選)する優れものでした。現在は使われていないようですが、半世紀前までは一般的な農機具で、私も農作業の手伝い(実は遊び)でハンドル(取っ手)のついた大きな羽根車を回したことがあり、とても懐かしく当時のことを思い出しました。ちなみに、もっと昔(戦前)は、箕(み)と呼ばれる竹や藤蔓(ふじづる)を編んだ一方が開放的になった平坦で四角いバスケット状の農具が、少量の穀物を運んだり、ゴミを選別したりする作業になどに使われたようです。

「いつまでも残したい安曇野の原風景」の説明には黒沢明監督の脚本によるオムニバス映画「夢」の第8話「水車のある村」の撮影が「大王わさび農場」と、脇を流れる万水川と蓼(たで)側の合流地点で行われたことが説明されています。

この辺りで撮影が行われたのでしょう。石像は道祖神のようです。

万水川(よろずいがわ)と蓼川(たでがわ)の合流点です。水温などの違いから双方の水は、しばらくの間混じろうとせず並行してながれること説明されています。あの「安曇野わさび田湧水群公園」内にある湧水を主要な水源とし同公園から2km以上も並んで流れながら、他の湧水を集めて何十か所もの山葵田(わさびだ)を巡った川が目前に見える蓼川です。


川の反対側には黒い紗(しゃ)の日除けを設置した広大な山葵田(わさびだ)である「北畑」広がっていました。


山葵田を横切って無名の橋が架けられていました。「親水公園」へ行けるようです。

橋の上から「北畑」の中を覗くと、外周を流れる主流(右側)から取り入れられた清水(左側)が畝(うね)の間を静かに流れ、しかも主流とは交わらないように流路が工夫されていました。

(続く)
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